ピアス
医療ピアス(ピアスホール作成)とは

身体の皮膚に小さな孔(ピアスホール)を作り、アクセサリーを装着できるようにするための処置です。皮膚に穴をあける行為は医療処置に該当する場合があるため、衛生管理がなされた医療機関で施術を受けることが望ましいとされています。当クリニックでは、衛生管理を行った環境のもと、医師が医療用器具を使用してピアスホール作成を行っています。
耳たぶ(イヤーロブ)だけでなく、耳介軟骨、顔、口周囲、ボディ、へそなどの部位にも対応しています。
施術前に医師が皮膚の状態を確認し、希望部位や位置を相談しながら施術方法を決定します。
対応可能なピアス部位
当クリニックでは以下の部位のピアスホール作成に対応していますが、部位の状態によって施術方法や適応が異なるため診察時に医師が判断します。
耳のピアス
- イヤーロブ(耳たぶ)
- 耳介軟骨:ヘリックス、アンテナヘリックス、アウターコンク、インナーコンク、フォワードヘリックス、トラガス、ダイス、アンチトラガス、スナッグ、ローク(ルーク、ロック)、インダストリアルなど
顔のピアス
- 眉(アイブロウ)
- 鼻(ノストリル、セプタム)
- 口周囲(リップ、ラブレット、センタータン、スネークバイト、チーク、マドンナ、モンロー、ダリアバイトなど)
ボディのピアス
- へそなど
※上記以外の部位でも対応できる場合がありますが、事前に電話等でご確認をお願いします。
※皮膚の状態によっては施術できない場合があります。
施術方法
部位や皮膚の状態に応じて、以下の方法を用いる場合があります。
ピアスガン
イヤーロブ(耳たぶ)は原則としてピアスガンを使用します。専用のファーストピアス(スウェーデンのブロムダール社、純チタン製)を装着してピアスホールを作成することがあります。
医療用ニードル
耳介軟骨部や顔、ボディのピアスについては医療用ニードルを使用してピアスホールを作成することがあります。
※施術方法は部位や皮膚の状態を考慮し、医師の判断のもとで決定します。
施術の流れ
-
- 医師による診察と説明
- 皮膚の状態や希望部位を確認し、施術の適否を判断します。また、施術方法と施術後のアフターケアについて説明します。
-
- 施術部位のマーキング
- ピアス位置を確認しながら医療用マーカーペンでマーキングします。
-
- 消毒
- 施術部位を消毒します。
-
- ピアスホール作成
- 医療用器具を用いてピアスホールを作成します。
-
- アフターケア説明
- 施術時の状態をもとにして、ケア方法について再度説明します。
麻酔について
イヤーロブにピアスガンを使用してホールを作成するときは麻酔を行わないことが多いですが、医師の判断で麻酔テープの貼付による表面麻酔や局所麻酔薬を用いた麻酔注射を行う場合もあります。
耳介軟骨や顔のホール作成では必要に応じて医師の判断で局所麻酔薬を用いた麻酔注射を行います。へそピアスでは麻酔注射を用いることをお勧めしています。
※麻酔薬に起因した合併症(アナフィラキシーショックを含む)が発生する可能性を否定することは困難です。麻酔の適応は医師が診察のうえで判断します。
ファーストピアスの装着期間について

ピアスホールが安定するまで、一定期間はファーストピアスを継続して装着する必要があります。
一般的に以下の期間が目安とされています。
- 耳たぶ:6〜8週間
- 耳介軟骨、顔:3〜6ヵ月
- へそ:6ヵ月
※期間には個人差があります。
アフターケア
施術後は以下の点にご注意ください。
- ピアスホールを清潔に保つ
- 必要に応じて洗浄を行う
- ピアスを無理に回したり外したりしない
- ピアスを引っ掛けないよう注意する
※腫れや痛みなどが続く場合は医師にご相談ください。
リスク
ピアス施術には以下のようなリスクが生じる可能性があります。
- 発赤、腫れ、痛み、出血、感染、金属アレルギー、肉芽形成、ケロイド、ピアスホールの変形、ピアスの埋没
※症状が続く場合は医師にご相談ください。
施術を受けられない場合
以下の場合には施術ができないことがあります。
- 皮膚感染症がある場合
- 金属アレルギーが疑われる場合
- ケロイド体質が疑われる場合
- 妊娠中の方
- その他、医師が不適当と判断した場合
未成年の方の施術について
当クリニックでは、未成年(18歳未満)の方がピアスの施術を受けられる場合、以下の対応をお願いしています。
- 保護者の方の同伴(帯同)
- 保護者の方にも施術内容についての説明をお聞きいただくこと
- 保護者の方による書面での同意と署名
施術内容、期待される効果、リスクなどについて医師が説明を行い、保護者の方にも十分ご理解いただいたうえで保護者用同意書にご署名いただきます。
なお、保護者の方の同伴および文書による同意が確認できない場合は、施術はお受けいただけません。ご理解とご協力をお願いいたします。
料金について
ピアスホール作成の施術は自由診療(保険適用外)です。
料金は部位・使用する器具・ピアスの種類などによって異なります。
詳細は料金表をご確認ください。
ピアストラブルへの対処について

ピアスホールは皮膚に小さな傷を作る処置であるため、施術後の経過中に赤み・腫れ・痛み・分泌物などのトラブルが生じることがあり、症状が強い場合や長く続く場合には医療的な対応が必要になることがあります。当院では、ピアス施術後のトラブルについても医師が診察を行い、状態に応じて必要な対応を行うことがあります。
例えば以下のようなトラブルがみられることがあります。
- キャッチが固着して外れない
- しばらく外していたらホールが閉じてしまった
- ピアスのヘッド(トップ、ストーン)が皮膚内に埋没した
- 膿や分泌物が出る
- ピアスの軸の長さを変更したい
- ピアスの太さ(ゲージ)を変更したい
このような場合には、状態を確認したうえで適切な処置について医師が説明を行います。
当院での対応について
当院では、ピアストラブルに対して医師が診察を行い、必要に応じて以下のような対応を行うことがあります。
- ピアスおよびピアスホールの状態確認
- 炎症や感染の評価
- 必要に応じた処置や薬剤による治療
※症状や状態によって対応方法は異なります。医師の診察のもとで判断します。
※ピアストラブルの診察や処置は自由診療(保険適用外)となる場合があります。
受診をおすすめする症状
以下のような症状がみられる場合には、医療機関での診察を受けることをおすすめします。
- 強い痛みや腫れがある
- 赤みが広がる
- 膿や分泌物が続く
- 発熱を伴う
- ピアスのヘッドやキャッチが皮膚に埋没している
- ピアス周囲にしこりができた
- 症状が数日以上改善しない
症状の程度や原因によって対応が異なるため、医師の診察のもとで状態を確認することが重要です。
未成年の方の受診について
当クリニックでは、未成年(18歳未満)の方がピアストラブルに関する診察や処置を受けられる場合、以下の対応をお願いすることがあります。
- 保護者の方の同伴(帯同)
- 保護者の方にも施術内容についての説明をお聞きいただくこと
- 保護者の方による書面での同意と署名
保護者の方にも内容をご理解いただいたうえで対応を行います。
ご理解とご協力をお願いいたします。
注意事項
ピアスホールの状態や症状の程度によっては、当日に処置を行えない場合があります。
また、炎症の程度や感染の状態によっては複数回の診察が必要になることがあります。
症状や状態によって対応方法は異なるため、医師の診察のもとで適切な対応を判断します。
よくある質問
※ご不明点がある場合は診察時に医師へご相談ください。
ピアスホールはどれくらいで安定しますか
ピアスホールが安定するまでの期間には個人差がありますが、一般的には以下の期間が目安とされています。
・耳たぶ(イヤーロブ):約6〜8週間
・耳介軟骨:3〜6か月
・顔のピアス:3〜6か月
・へそピアス:6か月程度
この期間中はファーストピアスを継続して装着し、ピアスホールを安定させることが望ましいとされています。
ファーストピアスはいつ交換できますか
ピアスホールが十分に安定してから交換することが望ましいとされています。
安定する前にピアスを交換すると、炎症やピアスホールの閉鎖などのトラブルが生じる可能性があります。
交換時期は部位や皮膚の状態によって異なるため、気になる場合は医師にご相談ください。
ピアスを回したほうが良いですか
以前はピアスを回して消毒するケアが推奨されることもありましたが、現在では頻繁に回すことで刺激や炎症の原因になる場合があるとされています。
ピアスホールは清潔を保つことを基本とし、必要以上に触らないことが望ましいとされています。
お風呂やシャワーはいつから可能ですか
施術当日からシャワーを浴びることは可能な場合が多いですが、ピアスホール周囲を強くこすらないよう注意してください。
入浴やサウナについては、炎症が強い場合には控えた方がよい場合があります。
詳細については施術時の説明に従ってください。
金属アレルギーが心配ですが大丈夫ですか
金属アレルギーのある方は、ピアスの素材によって皮膚炎などの症状が生じることがあります。
そのため、医療機関では純チタンや医療用プラスチックなどアレルギーが起こりにくい素材のファーストピアスが使用されることがあります。
ただし、金属アレルギーの発症を完全に防ぐことは困難です。
皮膚のかゆみや発赤などの症状が生じた場合は医療機関へご相談ください。
ピアスホールの安定期間について
ピアスホールは皮膚が貫通した状態であるため、内部の皮膚が形成されて安定するまで一定期間が必要です。
安定する前にピアスを外したり交換したりすると、以下のようなトラブルが起こる可能性があります。
・ピアスホールが閉じてしまう
・炎症や感染が生じる
・ピアスホールが変形する
そのため、安定期間中はファーストピアスを継続して装着することが望ましいとされています。
金属アレルギーについて
ピアスは皮膚を貫通して装着されるため、金属アレルギーが生じる可能性があります。
金属アレルギーでは以下のような症状がみられることがあります。
・かゆみ
・赤み
・湿疹
・分泌物
・ピアスホール周囲の炎症
当院では、ファーストピアスとして純チタン製などのアレルギーが起こりにくい素材を使用する場合があります。
ただし、体質や皮膚の状態によっては金属アレルギーが生じる可能性があります。
ファーストピアスについて
ファーストピアスは、ピアスホールが安定するまで装着するためのピアスです。
通常のピアスよりも軸が長めに設計されており、施術直後の腫れに対応できる構造になっています。
ファーストピアスには以下のような役割があります。
・ピアスホールの形を安定させる
・炎症や腫れに対応する
・ピアスホールの閉鎖を防ぐ
ピアスホールが安定する前に外してしまうと、ホールが閉じたりトラブルが生じたりする可能性があります。