診療説明

医療脱毛(ジェントルマックスプロ、スプレンダーX):ヒゲ、顔、全身、VIO、耳孔、鼻孔


美顔・美肌


  • ① フォトフェイシャル(ステラM22):美顔、顔のシミ取り、手や腕のシミ取り、ニキビ

  • ② レーザーシャワー、レーザーフェイシャル(ジェントルマックスプロ):シミ、くすみ、
    ニキビ、小ジワ、リフトアップ

  • ③ エレクトロポレーション(メソナJ):トータルアンチエイジング、肝斑・シミ・くすみ、
    赤ニキビ・赤ら顔・アトピー・毛細血管拡張、毛穴・ハリ・ツヤ

  • ④ ピコレーザー(ピコウェイ):シミ、ソバカス、ADM、ホクロ、アザ、タトゥー除去、肝斑、ニキビ跡、ボディの黒ずみ(殿部など)、アトピー肌、毛穴の開き、小ジワ

  • ⑤ ピアスホール作成:純チタン製ファーストピアス

  • ⑥ タトゥー除去:ピコレーザーによるタトゥー・刺青除去、マルチカラー対応

  • ⑦ 老人性血管腫レーザー治療

  • ⑧ 美顔、シミ取りの戦略について

  • アートメイク:眉、アイライン、リップ、ヘアアートメイク(頭皮シャドウ)


    注射・点滴療法


    • ① 一般医療点滴:疲労回復強力ニンニク点滴、眠気解消点滴、二日酔い予防点滴、
      二日酔い解消点滴、蕁麻疹点滴

    • ② 美容医療点滴:白玉点滴、ビヨンセ点滴

    • ③ プラセンタ注射:メルスモン、ラエンネック

    • ④ 特殊医療点滴:マイヤーズカクテル点滴、パーキンソン病に対する高濃度グルタチオン点滴、各種がんに対する超高濃度ビタミンC点滴

    • ⑤ ワキ汗ボトックス注射

    • ⑥ 帯状疱疹ワクチン接種:シングリックス

    • 薬物療法・物販


      • ① 内服薬療法:シミ予防、乗物酔い・船酔い予防、二日酔い予防、疲労回復、眠気解消、
        眠気促進、下痢止め、便秘解消、アレルギー・花粉症、
        シナール・ユベラ・トラネキサム酸の美容薬剤3種

      • ② 外用薬療法:抗生物質、ニキビ薬、保湿剤、マイルドステロイド、赤ら顔対策

      • ③ サプリメント

      • ④ 物品販売:トリートメントマスク、日焼け止め(反射型)、
        レーザー治療後の透明メディカルテープ、基礎化粧品(プラスリストア、レーザー治療対策に特化)

      • 検査:一般血液検査、アレルギー一式チェック、各種腫瘍マーカー



        医療脱毛

        剃毛料金 3,300円(税込)/10分間

        剃毛は事前にご自身でお願いします。剃り残しやご自身では手の届かない範囲はお手伝いいたします。 当クリニックで剃毛をお手伝いする場合、部位や毛量にかかわらず10分以内で可能な剃毛は3,300円(税込)、および10分を超える毎に追加で3,300円(税込)で承ります。


        医療脱毛には4つの目的があります。

        肌見せファッションを楽しめるように!

           夏の半袖や短パンはお好きですか? ムダ毛に気を遣わず肌見せファッションを楽しみましょう!


        仕事やお化粧の効率アップ!

           午後に大切な会議やプレゼンがあるとき、伸びたヒゲが気になりませんか?
         脱毛してしまえばそんな心配は解消できますよ。 お化粧のノリも抜群に!


        皮膚ダメージを防いでキレイな肌をいつまでも!

           毛剃りの後のチクチク、 ジョリジョリはイヤですよね?
         毛穴が黒ずんでしまう原因は頻回の毛剃りによる色素沈着です。
         治らなくなる前に、脱毛でツルツルピカピカの肌を手に入れましょう!


        デリケートゾーンを衛生的に!

           脱毛するとデリケートゾーンの清潔を保ちやすくなります。
         蒸れる、 臭う、かぶれるなどの心配がなくなって、かゆみも解消!



         当クリニックでは医療レーザー脱毛機器としてルミナス・ビー・ジャパン株式会社のSPLENDOR X(スプレンダー エックス)およびシネロン・キャンデラ株式会社のGentleMax Pro(ジェントルマックス プロ)を採用しています。
         共に世界を代表する医療レーザー機器メーカー2社のフラッグシップモデルです。

        スプレンダー エックス
        SPLENDOR X
        ルミナス・ビー・ジャパン社

          1回で2種類の波長(アレキサンドライト 755nmとNd:YAG 1064nm)を連続して照射することができます。755nmは肌の浅層~中層にエネルギーを与え、産毛、軟毛、中程度の毛、色調の明るい部位に適します。1064nmはより深くまでエネルギーが到達し、太い毛、剛毛、色調の黒い部位に適します。エネルギーを効率よく到達させることができるため、色白から少し暗めのお肌の方まで、また細い毛から太い毛まで、さまざまな部位の毛に対応できます。世界初 27㎜×27㎜の四角形の大きなスポットで照射が可能で、スピーディー・効率的かつ、より安全性を考慮した照射が可能です。
          スプレンダーXには、DCS(デュアルクーリングシステム)と呼ばれる2種類の冷却機能が備わっています。これらの冷却システム2つを同時に使うことで照射時の痛みを最小限にし、快適に治療をおこなうことができます。

        • cryo6冷却装置
        •   この装置によって冷却された空気を噴射し常に照射部位を冷やしながら治療をおこなうことができます。冷却力のレベルを調節することによって照射部位に適した冷気を供給します。

        • コンタクトクーリング
        •   照射ハンドピース自体が冷却されており照射部位を直接冷やすことができます。肌に接しながら移動させることで冷却効果を発揮します。

        ジェントルマックス プロ
        GentleMax Pro
        シネロン・キャンデラ社

          長期的な減毛と表在性の皮膚良性色素性疾患を目的とした医療用レーザー装置です。波長755nmと1,064nmの2波長を1台に搭載し、幅広い脱毛治療に対応します。 波長755nmのレーザー光は、メラニン色素に対して選択的に吸収されやすいという大きな特徴があります。メラニン色素を多く含んでいる毛が光エネルギーを吸収し、熱に変換されます。その熱が毛の周囲の毛包・毛乳頭部に対して拡散することで毛の組織を破壊していきます。波長1,064nmのレーザー光は、波長が長く表皮メラニンへの吸収が少ない特徴があるため、皮膚へのダメージを最小限に抑えながら肌の深部までレーザー光を効率良く伝えることができ、効果的な脱毛治療を行うことができます。
          ジェントルマックスプロにはDCD(Dynamic Cooling Device)という冷却装置が付属しています。レーザーを照射すると同時にすぐ横から冷却ガスを噴射することができ、皮膚の熱障害を軽減させられる仕組みです。万一の熱傷の危険を最大限に減らすと同時に、痛みも少なく抑えられます。

医療脱毛 FAQ

A 麻酔は不要です。一般的にレーザー脱毛では麻酔は必要ありません。 美容サロンで受ける光脱毛よりずっと楽です。 そもそも表面麻酔では毛根が存在する深度までは浸潤しません。つまり、麻酔クリームを塗っても肝心な毛根部までは効かず、かえってレーザー照射の邪魔になるだけです。皮膚表面の痛みは緩和できますが、痛みがわからなくなると熱傷の危険も増えます。 また、当クリニックのレーザー機器には2つとも照射部への冷却装置がついていますので、痛くありません。とはいうものの、VIOや男性のヒゲはそれなりに痛いですが........大丈夫です! 頑張りましょう!

A 剃毛に時間がかかってしまうと肝心のレーザー照射の時間が短くなってしまいます。
特にVラインや下肢などの剃毛にはかなりの時間がかかるケースがあります。また、直前に剃毛すると微小な傷が発生したときに、新しいキズに対してレーザーを照射することにもなります。そのため、ぜひ事前剃毛をお願いいたします。
ボディ用の電動シェーバーは皮膚の微小なキズが生じにくいため、お持ちであればT字カミソリよりお勧めです。電動ボディシェーバーを購入される場合はパナソニックのボディフェリエなどをお勧めします。Amazonなどで3,000〜4,000円ぐらいで購入できます。
お風呂などで剃るときは、よく切れるカミソリを使って弱い力で剃毛して下さい。皮膚に押し当ててはいけません。皮膚にキズができないよう、カミソリを信じてそっと当てるだけで大丈夫です。男性用の5枚刃などのカミソリはヘッドが重いので、そっと乗せて引くだけで剃れます。1〜2mmぐらい毛が残っていても問題ありません。かえって発毛範囲が確認できるので好都合なのです。気合いを入れてカミソリを当てずに、軽い力で引いて下さい。
VIOについてもぜひ事前剃毛をお願いします。男性用の、ヘッドが可動式の複数枚刃のカミソリは、お肌に合わせてヘッドが動いて追従するため安全に剃れます。また、この部分にもボディ用の電動シェーバーはセルフで使いやすい形状になっています。背部や殿部などもご家族にご助力いただける場合はできるだけ事前処置していただけるとベストです。
当クリニックで剃毛をお手伝いする場合は部位や毛量にかかわらず10分以内で可能な剃毛は3,300円(税込)、および10分を超える毎に追加で3,300円(税込)で承ります。

剃毛料金3,300円(税込)/10分間

ヒゲに関しては事前にしっかり剃られるとどこにヒゲが生えているのか判断しにくくなることがあります。「ヒゲの分布は視認できるけれどもそれなりに短く刈り込まれた状態」がベストです。ヒゲの濃さにもよりますが、前夜〜当日に剃ってからご来院下さい。
なお、くれぐれもワックスや毛抜きでの抜毛はお避けください。レーザー照射の効果が消失するため、レーザー脱毛が不可能になります!

A 医師の診察時に健康状態や脱毛部位に特別な問題がなければ引き続いて照射を受けていただけます。 照射延期になるケースとしましては、
  • ・ 毛抜きやワックスで抜毛されている場合(レーザーは毛根に対して効果を発現しますので、抜毛で毛根がなくなっていると反応が生じません!)
  • ・ いつも服用されている薬剤に抗凝固薬などが多く含まれている場合
  • ・ 照射部位に過度な日焼けや外傷が認められる場合
などです。当日の照射が可能かどうかご心配な点があれば、ご遠慮なく事前にお問合せ下さい。
A 男女間で特に区別はありません。当クリニックでは男性のVIOもお引き受けしていますが、基本的に女性看護師が男性の各種脱毛も担当します。当クリニックの職員は全員が正看護師です。きちんとトレーニングと経験を積んでおり、プロ意識が高いですので男性の処置でも問題ありません。Vラインの脱毛はかなり時間がかかり、肝心のレーザー照射時間が厳しくなってしまいます。ぜひ事前の剃毛をお願いします。
A VIOを脱毛すると清潔を保ちやすくなります。蒸れる、臭うなどの心配が少なくなり、かゆくなる、といった症状も軽減されます。 将来に介護される立場になったときを想定して、陰部を保清しやすくするためにあらかじめ脱毛しておくという考え方を「介護脱毛」といいます。介護を受けることになれば排泄の処理に際して陰毛はかなり邪魔です。拭き取っても汚れが残り、皮膚障害が起きやすくなります。NHKでも「介護の“あの悩み”を解決!? ケアの最新ノウハウは」とか「40-50代のVIO脱毛:介護脱毛」などの特集が組まれています。
  脱毛すればメリットが多いですので、ご検討されてはいかがでしょうか。部屋の中の思わぬところに「毛」が落ちている、といったこともなくなります。
  介護脱毛を受ける場合は時期が大切です。毛根部にメラニン色素が存在しなくなればレーザーによる脱毛効果はゼロになってしまうからです。年齢とともにポツポツと白髪が増えてきますね。毛髪やヒゲだけではなく、VIOにも白髪は発生します。この「白髪になってしまった毛」にはメラニンがありませんので、いくらレーザーを当てても効果はゼロなのです。VIOに白髪が生えてきてからではもう手遅れです。黒いうちに脱毛を済ませることをお勧めします。
A Vラインの脱毛では全脱毛(ハイジニーナ脱毛)か、部分的に残すかを迷われる方もいらっしゃいます。若い方はほぼ全員が躊躇なくハイジニーナ脱毛を希望されますが、これは世の中の趨勢というか、海外のセレブやスポーツ選手の多くが身体中を全脱毛しているそうですから、そういった影響もあるのでしょう。スポーツ選手などに限らず、欧米ではハイジニーナ脱毛がエチケットになりつつあります。
  中高年の方は「温泉などに行ったときに全脱毛していると少し気恥ずかしい」という理由でVラインの中央部を残される方もいらっしゃいますが、最近はハイジニーナ脱毛を希望される方のほうが多くなってきました。やはり、将来を考えると保清しやすいことは最重要かと思われます。今後のトレンドとしてもハイジニーナ脱毛のほうが広く受け入れられていきそうですし、白髪が交じってしまうと完全な脱毛はできません。白髪だけがピロピローと生えている状態を想像してみてください。
  一部は残したいという場合でも、最初の2回ぐらいは全照射されることをお勧めします。陰毛はモコッとしていることが多いですので、ある程度毛量を減らしてから残す部分を決めるほうが良いと思います。残すか残さないかは、2回ほど全照射してから決めても大丈夫なのです。
A 毛周期の関係で脱毛の施術間隔は6週〜8週毎が良いとされていますが、4週でもそれなりに効果はありますし、12週空いても効果が落ちるわけではありません。ご都合に合わせて予定を組んでください。ただし、初回と2回目の間隔は少し短いほうが良いです。思わぬ副作用・合併症を避けるため、初回はどうしても照射強度を低いめに設定することになっています。照射効果と副作用・合併症の有無を勘案して2回目からガッツリ照射いたしますので、あまり間隔が空かないうちにご来院いただいたほうが判断が正確になります。具体的には4週後頃が良いです。
  男性のヒゲはターンオーバーが早いので、3〜4週毎で充分です。
A 毛周期の影響ですね。毛周期とは、毛が成長してから自然に抜け落ちるサイクルのことです。毛根が活動して毛が成長している「成長期」のみレーザーに反応します。毛の成長が止まり、抜け落ちる準備をしている「退行期」や、抜け落ちたあとにお休みしている「休止期」にはレーザーを当てても反応しません。レーザー脱毛を受けると、成長期の毛は脱毛できますが、照射時に退行期や休止期であった毛には治療効果は及びません。これらの毛はいずれ時間が経つと自然な流れとして発毛し始めます。このために「後でまた生えてきた」という状況になるのです。
  医療脱毛の場合、しっかり照射ができて脱毛が完了した毛根から毛が生えてくることはありません。照射時に眠っていた毛根が目を覚ますたびに追加照射することで、全ての毛根の脱毛が完成します。
なお、医療脱毛ではない機器を使われた場合は、出力が低いためいったん脱毛できたように見える毛根からもいずれは再発毛してきます。

A 可能です! 年齢と共に眉毛、鼻毛、耳毛などは長くなってきますね。若い方にはわからない悩みです。鼻孔や耳孔にも照射は可能ですのでご相談下さい。

鼻毛は事前に鼻毛用ハサミや鼻毛カッターで短くカットしておいて下さい。鼻毛が長い状態では照射できませんので、当クリニックから鼻毛カッターをお貸ししてご自身でカットしていただきます。ご自身でカットされるほうが安全です。その場合でも剃毛料金3,300円(税込)をいただきますので、ご了承下さい。耳毛も可能なかぎり事前にカットをお願いします。耳毛が長い場合は当クリニックでカットをお手伝いしますが、剃毛料金3,300円(税込)をいただきます。

特殊なハンドピースに交換する必要があるため、単独施術としてはお受けしていません。他部位のレーザー脱毛とセットでお申し付け下さい。

A 日光過敏症など、光やレーザーに過度の反応が出現する方もいらっしゃいます。ご心配であれば、目立たない部位にテスト照射を受けてみることをお勧めします。テスト照射後数日以上経過しても異常がなければ、安心して照射を受けられるでしょう。

A いずれかの部位のレーザー脱毛を受けていただいたときに、発毛範囲が少しだけ領域を超えているようなときは追加照射を1ショット660円(税込)で承ります。ただし10ショットまででお願いします。

A レーザーの照射後しばらくは紫外線の影響を受けやすくなりますので、露出部位のUV対策はしっかりと行って下さい。UV対策にはファンケルのサンガード50+cプロテクトUVが院長のお勧めです。




  また、UV対策サプリメントとしてサンソリットのU・Vlockもお勧めしています(真夏の海釣りでの効果実績あり!)。

A 両機種は共に世界を代表する医療レーザー機器メーカーであるルミナス・ビー・ジャパン社とシネロン・キャンデラ社のフラッグシップモデルですが、得意な分野は少し異なります。そのため、脱毛の部位や範囲、そして肌質や毛質、皮膚の状態などに応じてクリニックの判断で機種を決定させていただきます。より適切な機種を使わせていただきますので、どうぞご了承ください。
医療脱毛

美顔・美肌

フォトフェイシャル
  (ステラ M22、 ルミナス・ビー・ジャパン)
レーザーフェイシャル、レーザーシャワー
 (ジェントルマックスプロ、シネロン・キャンデラ)
エレクトロポレーション
 (メソナJ、セレーネメディカル)
ピコレーザー 
 (ピコウェイ、シネロン・キャンデラ)
ピアスホール作成
タトゥー除去
老人性血管腫レーザー治療
美顔、シミ取りの戦略について




フォトフェイシャル (ステラ M22、 ルミナス・ビー・ジャパン)

紫外線によって生じた光老化を改善する治療法です。シミ、毛細血管拡張(赤ら顔)、毛孔開大、キメの乱れなどに対して効果があります。また、顔面だけではなく、腕や手の甲、デコルテなどのシミ取りにも有効です。ダウンタイムなしで治療することができます。


ステラM22
Stellar M22
ルミナス・ビー・ジャパン社

フォトフェイシャルは、IPL(Intense Pulsed Light)という光を照射することで、様々なスキントラブルを改善する治療法です。肌に対して最小限のダメージで病変を改善していきます。シミ・ソバカスの原因であるメラニン色素や、赤ら顔の原因であるヘモグロビンなど、複数の色素にダメージを与え、今まであきらめていた様々な肌トラブルを同時に改善します。くすみや赤みを同時に軽減することで、本来の肌状態と透明感を得ることができ、さらにコラーゲンを作り出す繊維芽細胞の働きを活性化させるため、内側からキメの整ったハリのある素肌に導きます。肌へのダメージも少ないので、終わってすぐに洗顔やメイクをすることができるのも特徴です。

全顔フォトフェイシャルについて

  フォトフェイシャルは波長を選択した特殊な強い光(IPL:Intense Pulsed Light)を照射することによって顔のシミ、ソバカス、くすみ、赤ら顔、毛細血管の拡張、たるみ、小じわ、毛穴の開きなどのさまざまな肌トラブルを一挙に改善する治療です。メラニン色素にダメージを与えて除去し、くすみや赤みを取り除いて肌の透明感を取り戻します。さらに線維芽細胞を活性化してコラーゲンの生成を増やすため、キメの整ったハリのある素肌に導きます。
  1ショットの照射面積は35mm×15mmと大きいため、5分程度で顔全体への照射が完了します。肌へのダメージも少なく、麻酔も不要です。ダウンタイムがないことが特徴で、照射直後からメイクをしてお帰りいただけます。
  照射する光の波長を各種のフィルターを用いて選択することで、多彩なモードを得ることができます。
  全顔フォトフェイシャルには、シミ除去モード、コラーゲン生成モード、毛細血管縮小モード、肝斑治療モードなどの多くのモードがありますが、当クリニックでは顔全体を2種類のモードで2重に照射します(これを2パスと呼びます)。
  2パスで照射すると、皮膚の異なる深度へIPLを届けることができるため大きな相乗効果が得られます。1パスしか行っていない施設もありますが、2パスと比べると効果はかなり低くなります。また、3パスで照射すると照射過多となることがあり、思わぬ合併症が出現する可能性がでてきますので、2パスが最も効果的です。
  ステラM22では照射する光(IPL)のエネルギー密度(フルエンス)や照射パルスの反復回数、幅、ディレイ、サブパルスなどのパラメーターを細かく設定することができ、さらに照射スポットサイズなども変更できます。これらを肌の状態に合わせて総合的に判断して調整いたします。
  フォトフェイシャルで副作用が生じることはほとんどありませんが、稀に生じうるものとしては下記があります。
  • ・色素沈着や色素脱失
  • ・過敏な皮膚反応
  • ・紅斑(通常は短時間で消退します)
  • ・腫れ
  • ・痒み
  • ・紫斑
  • ・水疱形成(通常はきれいに治癒します)
  • ・熱傷
などです。
  濃いシミや根の深い頑固なシミに対しては、通常のフォトフェイシャルでは充分な効果が得られないことがあります。このような通常の2パスでは反応しないような濃いシミの部分に限って、特殊なフィルターであえて3パス目を照射することもあります。この場合は1ショットあたり1,100円(税込)をいただいております。強い病変に対して強い治療を行うわけですから、上述のような副作用が生じる可能性が少し増えますが、risk & benefitと捉えてご了解いただいたうえでご相談ください。
  また、顔や手・腕などの通常範囲外にも追加照射をご希望の場合は、1ショットあたり1,100円(税込)で対応いたします。なお、「ショットだけ」の照射はお受けしておりません。

  • 同時に受けると効果的な治療は?
  •   照射系の熱を入れる治療とは逆に、エレクトロポレーションは皮膚に水分や栄養分、そして有効成分を導入する(=どんどん入れる)治療です。これらの2種類の施術を同時に受けることで、治療効果をさらに高めることができます。当クリニックではエレクトロポレーションの最上位機種であるメソナJを使用しています。イエローコースをレーザーフェイシャルの直後に受けていただくと、レーザー照射後に水分と美容成分を真皮までたっぷり含ませることができるため、相乗効果が期待できます。また、高濃度ビタミンC・100%トラネキサム酸・ヒアルロン酸原液100%を導入することができます。また、オレンジコースならアルジルリン(塗るボトックス)をはじめとした各種美容成分も全て導入することができます。


  • 施術後にお勧めの日焼け止めは?
  •   施術後しばらくは紫外線の影響を受けやすくなりますので、UV対策はしっかりと行って下さい。UV対策にはファンケルのサンガード50+cプロテクトUVが院長のお勧めです。

      また、UV対策サプリメントとしてサンソリットのU・Vlockもお勧めしています(真夏の海釣りでの効果実績あり!)。

上肢のシミ取りについて

手の甲(手背)や腕、肩、デコルテのシミもステラM22を用いて治療できます。顔以外の部分専用のノンフェイシャルモード(1パス)での照射が効果的です。
  当クリニックでは、両側の手指・手背と前腕(手首〜肘まで)の伸側(手背側)をまとめて1つの区分「手・腕」として扱います。
  前腕の屈側(手掌側)は紫外線を浴びないため、あまりシミは生じません。よって、屈側はルーチンの照射範囲から外しますが、気になる部分があれば1ショットあたり1,100円(税込)で追加照射いたします。1ショットは35mm×15mmの大きさです。
  上腕(肘より上部)や肩、デコルテに関しても、全体にシミがあるケースは少ないためルーチンの照射範囲から外しますが、気になる部分があれば1ショットあたり1,100円(税込)で追加照射いたします。


  • 施術後にお勧めの日焼け止めは?
  •   施術後しばらくは紫外線の影響を受けやすくなりますので、UV対策はしっかりと行って下さい。UV対策にはファンケルのサンガード50+cプロテクトUVが院長のお勧めです。

      また、UV対策サプリメントとしてサンソリットのU・Vlockもお勧めしています(真夏の海釣りでの効果実績あり!)。

フォトフェイシャル(IPL)によるシミ取りとレーザーによるシミ取りとの違いについて

  レーザーシミ取りはシミの部分だけに照射を行うものです。「シミ取り放題」という宣伝表現がありますが、これはシミの部分には小さなレーザースポット照射を何カ所でも行っていく、ということであって逆に言うとシミ以外の部分にはレーザーは当てないということです。また、いちいち申告できないような多数の小さなシミの全てに照射することはそもそもできません。
  レーザーと比較したフォトフェイシャルの圧倒的なメリットは、1発の照射面積が大きい(35mm×15mm)ことです。そのため、短時間で容易に顔全体に照射することができます。そのため、「取り放題」以上に、シミが見えない部分にも全て照射できるわけです。これを当クリニックでは2パスで全顔照射いたします(2通りのモードとも顔全体に照射します)。この「顔全体に照射できる」ことがレーザーとの決定的な違いで、全顔に当てるからこそ顔全体の肌状態を均一に改善でき、全ての隠れジミにも対応できるのです。また付加効果として顔の脱毛効果もあります。
  ただし、「6. 美顔、シミ取りの戦略について」の項でも述べますが、フォトフェイシャルは浅いシミには強いですが、深いシミは不得意です。このあたりはやはりレーザーのほうが有効です。フォトフェイシャルとレーザーをどう使い分けるか、どう組み合わせるのか、という戦略が大切だと思います。

  • ショットだけの照射について
  •   顔でも手・腕でも全体の照射を受けずに1ショットだけを希望されるケースがあります。しかし、そもそも1パスの1ショットだけでは効果はあまり期待できません。2パスで2つ以上の異なる皮膚深度へ照射を行うことで効果が高くなるためです。また、フォトフェイシャルの良い点は上述しましたようにシミ等が見えない部分(隠れジミがあります!)を含めて全体にIPLを容易に照射できることです。1カ所だけへのスポット治療であれば、レーザー照射のほうが効率が良いため、単発のシミなどではレーザー治療を受けられることをお勧めいたします。当クリニックでは痛みが少なく麻酔の必要がないピコレーザー機器(ピコウェイ、シネロン・キャンデラ社)を使用します。

レーザーフェイシャル、レーザーシャワー(ジェントルマックスプロ、シネロン・キャンデラ)

レーザーフェイシャル

  • どんな治療?
  •   ジェントルマックスプロを用いて行います。ロングパルスアレキサンドライトレーザー(波長755nm)を照射して真皮、メラニン色素、毛根に働きかけ、シミやくすみ、ニキビなどを改善させる治療です。
    真皮への反応として線維芽細胞によるコラーゲン産生を促進するため、肌にハリがでてキメが整い、小ジワが目立たなくなります。
    本来レーザー医療脱毛のために開発されたロングパルスアレキサンドライトレーザーを使用するため脱毛効果があり、産毛のないツルツルした肌になりメイクのノリもよくなります。
    メラニン色素への反応としてシミ、ソバカス、くすみが改善されます。
    ただし、肝斑に対しては効果がない、あるいは場合によっては悪化する可能性があるため、レーザーフェイシャルではなくピコトーニングをお勧めしています。

  • フォトフェイシャルとどう違う?
  •   IPLを照射するフォトフェイシャルと似た効果が得られますが、表層にあるシミやくすみの治療効果だけを考えるとフォトフェイシャルのほうが上かもしれません。また、肌の赤みを改善する効果もフォトフェイシャルのほうに軍配が上がります。しかし、レーザーはIPLより深部まで届くため、コラーゲン産生・ハリ・キメ・小ジワ減少についてはレーザーフェイシャルのほうがやや効果的です。さらに脱毛効果が強いこともメリットです。また、大きな特徴としてレーザーフェイシャルは殺菌効果をもたらすため、activeな炎症性ニキビの治療に関してはフォトフェイシャルより効果的です。

  • ニキビに効くの?
  •   ニキビの原因となる毛包内のアクネ菌に直接アプローチして殺菌し、また毛穴の詰まりを取り除くことによって、ニキビを改善することができます。また、レーザーによって皮脂腺が減少、縮小するため脂性肌が改善してニキビ予防になります。さらに真皮層におけるコラーゲン生成促進作用によってニキビ跡の陥没の改善効果も少し期待できます。当クリニックではactiveなニキビ対策としてはレーザーフェイシャルをお勧めしています。activeではない、ニキビ跡の色素沈着や赤みが問題であれば、状況に応じてフォトフェイシャルのほうが良いかもしれません。ニキビ後の軽い凹凸については、コラーゲン産生作用が強いレーザーフェイシャルのほうがやや効果的と考えられます。
    ただし、陥凹がはっきりしていて形態的な問題が大きいような場合はフォトフェイシャルでもレーザーフェイシャルでも少し役不足ですので、ピコフラクショナルをお勧めします。

  • ニキビ治療に伴うメリットは?
  •   ニキビ治療にレーザーフェイシャルを行った場合、副次的な作用としてシミ・くすみ・ソバカスの改善、毛穴の開きの改善、皮膚のハリ感の改善、産毛の脱毛効果などが得られます。

  • 間隔、回数は?
  •   1ヵ月毎、合計5回程度が目安です。レーザーフェイシャルはダウンタイムがあまりないことがメリットですが、コラーゲンの生成促進作用が発現するまで時間がかかるため1〜2回では効果を感じにくいこともあります。リジュビネーションや脱毛の効果は回数が増えるにつれ徐々に現れます。個人差があるため3回程度で充分となる場合もありますが、さらに回数を要することもあります。
    また、脱毛効果については毛周期の問題があるため、通常のレーザー医療脱毛と同じく1〜2回では脱毛は完成しません。4〜5回目の時点で効果が実感できなければ、別の治療を考えましょう。

  • ダウンタイム、施術直後のケアは?
  •   ジェントルマックスプロにはDCD(Dynamic Cooling Device)という冷却装置が付属しています。そのため、皮膚の熱障害を軽減させることができ、照射時の痛みも少なく抑えられます。目立ったダウンタイム(施術後に生じる赤み、カサブタ、皮下出血などが消退するまでの時間)もあまりありません。施術後のガーゼやテープによる保護は不要です。しかし、レーザーやIPLなど照射系の治療一般に共通することですが、これらは皮膚に熱を入れるタイプの治療ですのでどうしても肌は乾燥する方向で影響を受けます。施術後は皮膚が火照って乾燥しがちですので保湿ケアが重要です。
    洗顔は当日から可能ですが、泡洗顔に徹してこすらないようにしましょう。メイクも当日から可能ですが、本格的なメイクは翌朝からをお勧めします。当日は長時間の入浴は避け、軽いシャワー浴としてください。

  • 施術後の経過は?
  •   治療後に毛穴周辺に赤みが生じたり痒みが出現することがあります。またシミがいったん黒くなることもあります。これらの経過は特別な異常ではなく、基本的には日数の経過とともに回復します。症状が強ければクリニックにご相談ください。また、治療後4〜7日で吹き出物が一時的に増えることがありますが、これはレーザーによってアクネ菌が死滅して皮脂が排出されやすくなるためです。2週間程度で自然に治ります。

  • 施術後にお勧めの日焼け止めは?
  •   施術後しばらくは紫外線の影響を受けやすくなりますので、UV対策はしっかりと行って下さい。UV対策にはファンケルのサンガード50+cプロテクトUVが院長のお勧めです。

      また、UV対策サプリメントとしてサンソリットのU・Vlockもお勧めしています(真夏の海釣りでの効果実績あり!)。
  • 痛いですか?
  •   レーザー照射ですので輪ゴムで弾かれたような痛みはあります。ヒリヒリ感や熱感も感じます。しかし、さほど強い痛みではなく麻酔薬の塗布は不要です。ただし、ニキビをどんどん改善したい!という場合はそれなりに強い照射のほうが効果的です。

  • 同時に受けると効果的な治療は?
  •   照射系の熱を入れる治療とは逆に、エレクトロポレーションは皮膚に水分や栄養分、そして有効成分を導入する(=どんどん入れる)治療です。これらの2種類の施術を同時に受けることで、ニキビへの治療効果をさらに高めることができます。当クリニックではエレクトロポレーションの最上位機種であるメソナJを使用しています。ピンクコースをレーザーフェイシャルの直前に受けていただくと、レーザー照射前に水分を真皮までたっぷり含ませることができるため、照射の痛みをある程度緩和できます。また、高濃度ビタミンC・100%トラネキサム酸・ヒアルロン酸原液100%に加えて、ニキビの赤みを改善するためのビタミンB12まで導入することができます。

    また、レーザー照射直後にバイオセルロースを基材とした美容液パック(オールトリートメントマスク)を受けると、肌ストレスから細胞を守る整肌成分のエクトインが最大の効果を発揮します。照射で火照った肌が落ちつきます!

  • 良くなった後はメンテナンスフリーですか?
  •   ニキビは体質的な要因に影響されるため、レーザーフェイシャルで充分に良くなっても時間の経過とともに再発してくる可能性はあります。効果を持続させるために2ヵ月毎程度のメンテナンスをお勧めしています。



レーザーシャワー

  • どんな治療?
  •   ジェントルマックスプロを使用します。リフトアップ、小ジワ・肌質・赤ら顔の改善が期待できます。 ロングパルスヤグレーザーをシャワーのように皮膚から10〜15cm離して中空照射します。表面温度を測定しながら皮膚温を42℃程度までマイルドに上げます。このとき真皮層の温度は55〜65℃程度まで上がりますが、痛みを感じることはほとんどありません。温かいレーザーをシャワーのように浴びるような心地よさを感じていただけます。ヤグレーザーは波長が長いため、表皮にダメージを与えずに皮膚の真皮層に熱を加えコラーゲンに働きかけます。これにより、コラーゲン(膠原線維)やエラスチン(弾性線維)を活性化させ、小ジワやたるみを改善させるとともに、頬をふっくらとさせることができ、健康的なお肌となります。このレーザーは血中のヘモグロビンにも反応するため、毛細血管を縮小させて頬の赤みも徐々に改善する効果があります。なお、脱毛効果はありません。

  • どんなときに有用?
  •   痛みに弱い方、リフトアップ効果と共に肌質の改善を希望される方、赤ら顔も気になる方、が適しています。シミはあまりないけれど、とにかくたるみや小ジワが気になる方はレーザーシャワーがベストでしょう。お肌のメンテナンスにも最適です。

  • 間隔、回数は?
  •   肌への負担が少ないため頻回の施術が可能です。1回で大きな成果を出すというより、繰り返し行うことでさらに効果が高まっていくタイプの治療です。 レーザーシャワーはダウンタイムがないことがメリットですが、コラーゲンが産生されるようになってから効果が出るため、初期には変化が少なく、2週毎の照射で2〜3ヵ月を経てよく実感できるようになります。リジュビネーションの効果は回数が増えるにつれて現れてきますので、2週毎、合計10回程度が目安とお考えください。

  • ダウンタイム、施術後短期のケアは?
  •   基本的にダウンタイムはなく、施術後すぐにメイクをしてお帰りいただけます。洗顔は当日から可能ですが、泡洗顔に徹してこすらないようにしましょう。

  • 施術後にお勧めの日焼け止めは?
  •   施術期間中は紫外線の影響を少し受けやすくなりますので、通常通りのUV対策をお願いします。UV対策にはファンケルのサンガード50+cプロテクトUVが院長のお勧めです。

      また、UV対策サプリメントとしてサンソリットのU・Vlockもお勧めしています(真夏の海釣りでの効果実績あり!)。

  • 同時に受けると効果的な治療は?
  •   照射系の熱を入れる治療とは逆に、エレクトロポレーションは皮膚に水分や栄養分、そして有効成分を導入する(=どんどん入れる)治療です。これらの2種類の施術を同時に受けることで、治療効果をさらに高めることができます。当クリニックではエレクトロポレーションの最上位機種であるメソナJを使用しています。イエローコースをレーザーシャワーの直後に受けていただくと、レーザー照射後に水分と美容成分を真皮までたっぷり含ませることができるため、相乗効果が期待できます。また、高濃度ビタミンC・100%トラネキサム酸・ヒアルロン酸原液100%を導入することができます。また、オレンジコースならアルジルリン(塗るボトックス)をはじめとした各種美容成分も全て導入することができます。


  • 良くなった後はメンテナンスフリーですか?
  •   たるみなどはそもそも加齢性の要因によって発生しますので、良くなった後にそのまま放置するといずれ再発してきます。効果が認められたあと、メンテナンスとして1〜2ヵ月に一度受けていただくとよいとされています。



エレクトロポレーション(メソポレーション)(メソナJ、セレーネメディカル)

  エレクトロポレーション(電気穿孔法)とは「エレクトロ」=電気的な、+「ポレーション」=孔を開ける、の合成語です。ポレーションの原語はpore(ポア=孔、穴)ですね。特殊な電気パルスを皮膚にあてることによって、皮膚の細胞間に一時的に非常に小さな隙間(小孔)を生じさせます。小孔はすぐに閉じてしまいますが、開いている間にその小孔を通して美容液を皮膚内へ導入する方法がエレクトロポレーション法です。イオン導入に比べて有効成分の浸透力は20倍とされています。
  このエレクトロポレーション法をさらに進化させた技術がメソポレーション法です。メソポレーションとは、エレクトロポレーションに加えて電気的反発力・電気的浸透力・物理的押力などを応用してさらに高度な浸透力を得る手法です。イオン導入に比べた浸透力はなんと70倍とされています。
  メソナJはこのメソポレーションが可能で、通常のエレクトロポレーションだけの機器よりもずっと効率よく有効成分を真皮層まで導入することができます。副作用や痛みがないことも特徴です。ダウンタイムがなく、施術後すぐに効果を実感していただけるため、ブライダルなどの大事なご予定の前に行うこともお勧めできる治療法です。1回目の施術直後からお肌の赤みが消退したり、トーンがアップするなどの効果を実感いただけます。

メソナJについて

  メソナJはエレクトロポレーション機器としては唯一の国産機器で、「J」は「Japan」のJです。エレクトロポレーション機器のなかでメソポレーション法が使えるのはメソナJだけで、高品質・高性能であるうえに安全性と高い有効性を兼ね備えており、医療機関のみでしか取り扱えません。
  医療機器に求められる厳しい品質規格であるJIS規格やEMC試験等にも合格しています。
純国産であるため保守点検や消耗品の安定供給などに国際情勢の影響を受けないことは大きなメリットといえます。

  メソナJでは、まずペン型のプローブを用いて特殊な電気パルスを皮膚に流し、皮膚の細胞間に親水性の小孔を開けます。細い先端から一点集中で電気パルスが出るため強い効果がありますが、痛みは全くありません。エレクトロポレーションで表皮に生じた小孔に球状ローラータイプのプローブで電気的反発力・電気的浸透力・物理的押力を加えて美容液を真皮まで届けます。皮膚にダメージを与えることなく充分な量の美容液を経皮導入できるのです。

  イオン導入機器や超音波導入機器と比べて、イオン化されていない成分、薬効成分(アルジルリン=塗るボトックスなど)、そして高分子の有効成分(アルブチンやヒアルロン酸など)も痛みなく無侵襲に経皮導入することが可能です。施術後のダウンタイムもゼロですので、施術後すぐにメイクしてお帰りいただけます。

当クリニックでは4つのメソナJコースをご用意いたしました。

  • ① オレンジコース(トータルアンチエイジング)
  • ② ホワイトコース(肝斑・シミ・くすみ)
  • ③ ピンクコース(赤ニキビ・赤ら顔・アトピー性皮膚炎)
  • ④ イエローコース(毛穴、ハリ、ツヤ)

  • さらに追加オプションも4種類ご用意しております。


  •   ピンクコース1回施行

    before



    after









  • ① 目の下のたるみとクマ改善
  • ② ワキ美白
  • ③ 手背美肌
  • ④ 頚部前面

これらのオプションは①〜④のコースのいずれかと共にお申し付けください。
  施術範囲は全顔とします。全てのコースにおいて、保湿機能に優れたスクワランをたっぷりと含む基材に防腐剤フリーの高濃度ビタミンCをボトル1本と、これまた防腐剤フリーの100%トラネキサム酸もボトル1本まるごと加えます。防腐剤フリーですので施術毎に新しいボトルを開封してフレッシュな美容液を調合します。
  そして、各コース毎に厳選した各種の添加剤を加え、特別な効果を持つポインティング剤をターゲットエリアに集中的に滴下して、さらなる導入を行います。

①オレンジコース(トータルアンチエイジング)の含有成分


  スクワラン(保湿、エモリエント効果、アンチエイジング)、ビタミンB2(肌荒れ、皮膚の保護・再生・維持)、防腐剤フリーのビタミンC(美白、ハリ、ニキビ)、防腐剤フリーの100%トラネキサム酸(肝斑、シミ、抗炎症作用)、コエンザイムQ10(シワ、リンクルケア、たるみ、リフトアップ、抗酸化作用、新陳代謝促進)、ビタミンB12(赤ニキビ、赤ら顔・アトピーなどの赤み、目の下のクマ)、AC-11(目の下のちりめんジワ、ハリ、弾力、エイジングケア、Ⅲ型コラーゲン生成)、ビタミンA(毛穴ケア、ハリ、弾力、ニキビ・毛穴の詰まりや黒ずみ)、アルジルリン(塗るボトックス、表情ジワ、深めのシワ、リンクルケア)、アルブチン(肝斑、シミ、メラニン生成抑制)、100%ヒアルロン酸(シワ、たるみ、リンクルケア、リフトアップ、保湿)

② ホワイトコース(肝斑・シミ・くすみ)の含有成分


  スクワラン(保湿、エモリエント効果、アンチエイジング)、防腐剤フリーのビタミンC(美白、ハリ、ニキビ)、防腐剤フリーの100%トラネキサム酸(肝斑、シミ、抗炎症作用)、アルブチン(肝斑、シミ、メラニン生成抑制)、100%ヒアルロン酸(シワ、たるみ、リンクルケア、リフトアップ、保湿)

③ ピンクコース(赤ニキビ・赤ら顔・アトピー性皮膚炎)の有効成分


  スクワラン(保湿、エモリエント効果、アンチエイジング)、防腐剤フリーのビタミンC(美白、ハリ、ニキビ)、防腐剤フリーの100%トラネキサム酸(肝斑、シミ、抗炎症作用)、ビタミンB12(赤ニキビ、赤ら顔・アトピーなどの赤み、目の下のクマ)、100%ヒアルロン酸(シワ、たるみ、リンクルケア、リフトアップ、保湿)

④ イエローコース(毛穴、ハリ、ツヤ)の有効成分


  スクワラン(保湿、エモリエント効果、アンチエイジング)、ビタミンB2(肌荒れ、皮膚の保護・再生・維持)、防腐剤フリーのビタミンC(美白、ハリ、ニキビ)、防腐剤フリーの100%トラネキサム酸(肝斑、シミ、抗炎症作用)、ビタミンA(毛穴ケア、ハリ、弾力、ニキビ・毛穴の詰まりや黒ずみ)、100%ヒアルロン酸(シワ、たるみ、リンクルケア、リフトアップ、保湿)

以上の4コースに対する追加オプションは下記の4つです。

① 目の下のたるみとクマ改善


  目元のちりめんジワに著効を示すAC-11、表情ジワを消すアルジルリン(塗るボトックス)、目の下のクマに有効なビタミンB12、そしてリンクルケアとリフトアップのためのヒアルロン酸原液100%を混合し、目元専用の特殊プローブを用いてしっかりと追加導入します。目の下のハリが改善し、黒いクマが取れ、老け顔から脱却できること間違いなしです!

② ワキ美白


  ワキ脱毛しても残っている毛穴の黒ずみが気になりませんか? ワキの下の色素沈着が気になりませんか? 黒ずみや赤みに効くビタミンB12、毛穴の詰まりや黒ずみを改善するビタミンA、メラニン生成を抑え美白に導くアルブチンを導入しましょう!ノースリーブから見えるキレイなワキがあなたのものに!ブライダルケアとしてもお勧めです!

③ 手背美肌


  何気ない会話の最中でも、名刺などをお渡しする際にも、手の甲はしっかり相手の方から見られるものです。 活性酸素や紫外線による細胞ダメージを修復するAC-11、シミを除去しメラニンの生成を抑えるアルブチン、リンクルケアに加えて保湿効果も高いヒアルロン酸原液100%を手の甲へ! 手の甲に潤いを与え、ハリと弾力を取り戻しましょう! お顔のケアと同様に、手の甲のエイジングケアも重要です!

④ 頚部前面


  首のたるみ、気になりませんか? 気管や輪状甲状軟骨(のどぼとけ)や動静脈、神経など重要な器官が皮膚の奥にあるため、強いレーザーや超音波などは安易に当てられない部位ですね。しかし、エレクトロポレーションなら大丈夫です。副作用を気にせずに安心して治療できます。首回りの肌質が気になる方は、ぜひエレクトロポレーションの追加オプションで首の前面にも潤いと美容成分を大量導入しましょう! 球状ローラータイプのプローブで胸鎖乳突筋に沿ったリンパマッサージも行います。 追加オーダーの多い部位ですので、他のオプションよりリーズナブルな価格に抑えました!



  メソナJと他の美容治療とのコンビネーションはさらに魅力的です!
フォトフェイシャルやレーザーシャワーなどの直後にメソナJを使用すると、照射による皮膚の赤みやヒリヒリ感を鎮静することができます。また、これらの治療は皮膚に熱を入れる施術ですので、数日間はお肌が乾燥しがちですが、メソナJを追加することで充分な保湿効果が確保されダメージの回復も早くなって相乗効果が得られるのです。
当クリニックでは、他の治療に加えてメソナJを受けていただいた場合はメソナJにお得なセット割引を設定しております。

  また、レーザー脱毛やレーザーフェイシャル、ピコスポット、ピコトーニング、ピコフラクショナル、ピコトリプルなどの直前にメソナJを受けていただくと、照射前のお肌に水分を補給して潤いを与え、さらに各種の有効成分を真皮まで事前にお届けしておくことで照射による痛みをある程度軽減することができます。皮膚ダメージが軽減でき、ダウンタイムの短縮にもつながりますので、ぜひお得なセット割引をご活用下さい!

  さらに、アートメイクの直前にメソナJをお受けいただくこともお勧めです。眉アートメイクの後はしばらく眉に水分が付くことを避ける必要があります。せっかく入れた色素が定着せずに流出するからです。事前にメソナJでたっぷりと潤いを与えておくことは、色素の定着にも有利に働きます。
リップアートメイクの場合は事前にリップクリームなどによる保湿をお願いしています。潤いが不充分な状態で色素を注入しますと、定着しにくいばかりか乾燥に伴う皮剥けなどでせっかくの色素がごっそりと剥離してしまうケースもあります。リップアートに関しても、直前のメソナJによる水分補給トリートメントが有効です。
眉やリップのアートメイク前にもお得なメソナJセット割引をご検討ください!



ピコレーザー(ピコウェイ、シネロン・キャンデラ)

  最新かつ最高の機能を持ったシネロン・キャンデラ社のピコウェイを導入しました。濃いシミ、肝斑、アザ・母斑、ADM、タトゥー除去などでお悩みの方はご相談下さい。

従来のQスイッチレーザーでは照射時間がナノ秒(10億分の1秒)単位でしたが、ピコレーザーではピコ秒(1兆分の1秒)単位です。
さらに、ピコウェイは既存のピコレーザーのなかでも最も短いパルス幅で照射することができるため、熱による肌への負担がほとんどなく衝撃波(光音響効果)でメラニン色素塊を粉砕することができます。
シミ、くすみなどの色素斑やマルチカラーの刺青除去にも大きな効果があり、太田母斑などの疾患にもよい適応があります。
ピコウェイでも刺青除去はどうしても痛いです。しかし、普通のシミ取りなどはあまり痛くありません! 痛がりの院長でも麻酔なしでシミ除去ができました。
ピコウェイは「体表面の深在性及び浅在性色素病変の治療」への適応で厚生労働省の薬事承認を受けています。また米国のFDA(Food and Drug Administration:食品医薬品局)でも承認を受けており、世界的にその効果が認められている機器です。

ピコウェイの特徴

    1.こんなお悩みを解消できるレーザーです。

  • 濃いシミやソバカス
  • 肝斑
  • 肌全体のくすみ
  • あざ、ADM、母斑
  • 要らないホクロ
  • 毛穴の開きや黒ずみ
  • ニキビ跡
  • 目尻の小ジワ
  • タトゥーの除去
  • 短期間で効果的な治療をご希望の方


  • 2. 3種類の波長(532/730/1064nm)を1台の中に搭載しています。ターゲットに応じて最適な波長を選択できるため、安全で効率的な治療が可能となります。

    3. すべてのピコレーザー機器のなかでも最短のパルス幅で照射可能であり、周囲組織への熱破壊が最少に抑えられます。そのため痛みが少なく、ダウンタイムが短く、そして炎症後色素沈着の可能性が低くなります。

    4. ピークパワーが高いため、光音響効果によってメラニン色素塊を非常に細かく粉砕できます。そのためマクロファージによるメラニン色素の貪食が促進され、早期にシミが消退します。

ピコレーザーの治療メニュー

    I. ピコスポット

      対象:部分的な濃いシミ、ソバカス、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、ホクロ、あざ、初期の脂漏性角化症、タトゥー(刺青)など

      濃いシミなど気になる部分に対してスポットで照射します。従来のQスイッチレーザーよりダウンタイムが短く、痛みも少なく、よりキレイにシミを消すことができます。フォトフェイシャルで落とせないシミもピコスポットで除去できます!
    スポットサイズは最小2mmまで小さく設定できるため、小さなホクロやいびつな形のシミも正確に狙い撃ちできます。
    730nmの波長ではパルス幅(照射時間)が最短(246ps)ですので照射によって発生する熱破壊作用が全てのレーザーのなかで最少です。そのため、色黒の方のシミ治療や肝斑合併時のシミ治療にも適しています。照射後はカサブタが生じないことも多く、生じても膜状で薄く目立たないため周囲に気付かれたくない方にもお勧めです。

    II. ピコトーニング

      対象:肝斑、たくさんの薄いシミ、くすみ、広範囲の薄い色素沈着、ボディの黒ずみ(お尻など)、アトピー性皮膚炎に伴うダーティースキン、ダーティーネックなど

      低出力のピコレーザー(波長1064nm)を連続的にシャワーのように照射する治療法です。皮膚に熱破壊をもたらすことなく薄いシミのメラニン色素塊を細かく破壊して排出させることができます。ただし、ピコスポットのように一挙にシミを取ってしまうタイプではなく、少しずつ薄くしていくイメージとお考えください。肝斑に強力なレーザーを照射することは避けるべきです。
    顔全体に照射することで、広い範囲のシミや肝斑を薄くしていくほかに、くすみや色ムラを取り除いてお顔全体のトーンアップを図れます。総合的な効果をもたらす治療法といえます。顔全体が明るくなり、肝斑に効いてかつ色素沈着のリスクが少ない照射法なのです。
    波長1064nmのレーザーは深達性があるため、アトピー性皮膚炎の患者様に見られる色素沈着やダーティースキン、ダーティーネック、そしてお尻の黒ずみなどの皮膚深部に滞留しているメラニン色素にも優れた効果を発揮します。
      また、ヘモグロビンに吸収される特性も併せ持つため、真皮内の過剰な毛細血管増殖を収縮させて赤みを改善する作用もあります。
    さらに、皮膚の深い部分におけるコラーゲンの産生を促進するため、お肌のハリや毛穴の改善効果もあります。

    III. ピコフラクショナル

      対象:毛穴の開き、ニキビ跡、小ジワ

      フラクショナル(数多くの点状)に高密度のピコレーザーを照射します。皮膚表面には影響を与えず、深い部分にある真皮層に働きかけてコラーゲン(膠原線維)やエラスチン(弾性線維)の生成を強く促進します。毛穴の開きや小じわ、肌の凹凸などの肌質を改善するうえにメラニンへの反応も良いため、トーンアップ効果もあります。ツヤのある、キメの整ったお肌が手に入ります。
    同様の効果を持つ治療として使われていた「フラクショナルCO2レーザー」は、効果が高かった反面、照射中の痛みや長いダウンタイム(強い赤みが発生し、小さなカサブタが1週間程度出現する)という欠点がありましたが、ピコフラクショナルではそれらの欠点を解消できました。

    IV. ピコダブル(ピコトーニング+ピコフラクショナル)

      肝斑やくすみに対してピコトーニングを行い、毛穴縮小や肌質改善のためにピコフラクショナルを組み合わせるものです。肝斑がある方や強く照射すると色素沈着のリスクがある方に向いています。

    V. ピコトータル(ピコスポット+ピコトーニング+ピコフラクショナル、合計3〜5波長で照射)

      幅広いお肌のお悩みに対応可能なトータル治療です。早期に充分な効果を希望される方におすすめです。5つの波長のなかから最も適切な3〜5波長で照射します。照射波長の選択については、たくさんの種類を照射すれば良いというものではありません。同じ波長で繰り返し照射したほうが良い場合もあります。医師の判断で最も適切なプロトコールを選びますのでお任せ下さい。スポット照射についてはピコスポットの価格表に準じて100ショットを超えた場合は1ショット毎に追加料金をいただきます。

    VI. ピコメンテナンス(ピコトーニング+ピコフラクショナル)

      すでに一連の治療が終わり、美肌維持のために定期的にピコレーザーを受ける場合にも最適なセットです。更なる美白、肌のハリ感、透明感を維持することができます。

    VII.シミ、ソバカスに対する治療プロトコール

      ピコスポットの波長532nmないし730nmで照射しますが、色調改善は初回から実感できます。ピコレーザーによるシミ取りでは炎症後色素沈着(PIH)が起こりにくいため、1ヵ月毎程度の比較的短い間隔での照射が可能です。そのため、短期間でお悩み解消が目指せます。 波長や強度によって反応は様々ですが、照射部位に白色化や黒色化、痂皮化などが生じることがあります。それらは7〜10日ほどで洗顔とともに脱落してシミの色が軽減します。シミは概ね2回程度で充分な効果が得られます。ホクロでは1〜2ヵ月毎に4〜5回でご満足いただけるでしょう。ただし、シミの種類、存在する深さ、ダウンタイムをどの程度許容するか、などによって治療間隔や必要回数は異なってきます。

    VIII. ADMに対する治療プロトコール

      ピコスポットの波長730nmないし1064nmで照射します。ADMは太田母斑などと同じくアザに対する治療ですので、残念ながらシミ取りのように短期間で決着はつきません。シミではメラノサイトが過剰産生した表皮内のメラニンを除去するだけで良いのに対して、ADMは皮膚深層部にある真皮メラノサイトが活性化することによって生じる異常であるからです。シミ取りでは炎症後色素沈着(PIH)が起こりにくいため1ヵ月毎程度の照射が可能ですが、ADMではほとんどの場合でPIHが発生します。これが充分に収まってからでないと次の照射は行えませんので、照射間隔は4〜6ヵ月毎となります。余裕を持ったスケジュールで照射しなければ色素脱失(白抜け)が生じることがありますので、通常のシミとは全く異なったプロトコールが必要です。個人差はありますが、照射回数は3〜5回程度必要です。よって、1〜2年、場合によっては3年をかけて我慢強く治療を進める必要があります。
    しかし、ピコレーザーがこれまでのどの治療法よりもADMに対して有効かつ安全であることも事実です。ADMはピコウェイを使用しても難物ですが、それでもピコレーザーがonly oneの治療法です。

    IX.肝斑に対する治療プロトコール

      肝斑部には波長1064nmのピコトーニングを照射します。ピコトーニングのみで肝斑の治療を行う場合は2〜3週間毎の照射を8回程度行い、改善後は順次治療間隔を延ばしていきます。トータルで1年弱程度を見込んでいただくほうが良いでしょう。再び悪化する兆候があれば2週間毎の照射を再開します。トーニングだけであればダウンタイムがほとんど発生しないことがメリットですが、1日ほどは軽い赤みが残ることもあります。 治療頻度が1ヵ月毎程度になるようであれば、ピコフラクショナルを毎回追加することができます。肝斑部を含めた全顔にトーニングを行い肝斑部以外には2パス目としてピコフラクショナルも照射するピコダブルが全顔に対する治療としてお勧めです。最初の3〜4回が1ヵ月毎でその後は3〜4ヵ月毎に1回、トータルで1年強程度が目安とお考えください。肝斑はピコウェイをもってしても時間がかかりますが、時間をかければ必ず効果がでます! つまり、ピコウェイ以外の治療ではさらに大変である、ということです。ビタミンCやトラネキサム酸の内服やエレクトロポレーションによるトラネキサム酸の導入などを併用していただきますと、治療期間の短縮や治療効果の増強が期待できます。

    X.広範囲の薄い色素沈着、くすみ、ボディの黒ずみ(お尻など)、アトピー性皮膚炎に伴うダーティースキン、ダーティーネックなどに対する治療プロトコール

      ゴール設定にもよりますが、1ヵ月毎のピコダブルの照射を3〜5回で改善が実感できるようになります。充分に満足できるレベルまでの治療をご希望であれば、さらに継続していくことも可能です。メラニン色素塊を細かく砕くことでマクロファージが貪食できるようになり、体細胞が処理して初めてメラニンが減っていきます。したがって、治療にはそれなりの時間が必要となります。

    XI.ニキビ跡の凹凸、毛穴、小ジワ、くすみなどに対する治療プロトコール

      ピコフラクショナルを1〜2ヵ月毎に3〜5回継続していただくと、ニキビ跡の凹凸の軽減や肌の若返り効果が体感できます。トーニングと併せてピコダブルで治療を受けていただくと、さらに満足度が上がります。

    XII.とにかく短期間で最も大きな効果を得るための治療プロトコール

      ピコスポット+ピコトーニング+ピコフラクショナルのピコトリプルの一択です。

    XIII. タトゥー除去 (後述します)



ダウンタイム、経過、リスクなど

    I. ダウンタイム

  • ピコスポット:ピコレーザーにシミが反応すると黒くて薄いカサブタ様になります(白くなることもあります)。 1〜2週で自然に剥がれるまでそのままにしてください。一般的にピコレーザーの場合はドレッシングによる保護は必要ないとされることが多いですが、できれば(特にシミへの反応がしっかり出た場合は)テープ保護をお勧めしています。3Mのマイクロポア®などの茶色の絆創膏でも可ですが、エアウォール®(97%UVカット)をご使用いただくと紫外線防御が充分となり、しかも目立ちません。テープを貼ると、痒くて掻いたり気になってついつい触ってしまったりといった物理刺激を避けられるというメリットもあります。

  • ピコトーニング:照射直後はレーザー特有の赤みが生じますが、数時間で消退します。

  • ピコフラクショナル:照射直後は軽い膨疹や赤みが生じます。膨疹は数時間で消退しますが、赤みは半日〜2日ほど残ることがあります。 従来のフラクショナルレーザーではダウンタイムが1週間ほどありましたが、ピコウェイでは格段に短くなっています。

  • II. メイク

  • ピコスポット:翌日から可能ですが、テープで保護する場合はそれをご考慮ください。エアウォール®はその上にメイクできます。洗顔やスキンケアは当日から可能です。保湿とUV対策は必須とお考えください。

  • ピコトーニング:当日から可能です。洗顔やスキンケアも当日から可能です。保湿とUV対策は必須とお考えください。

  • ピコフラクショナル:翌日から可能です。洗顔やスキンケアは当日から可能です。保湿とUV対策は必須とお考えください。

  • III. 照射時の痛み

  • ピコスポットでは照射系の治療に付き物のパチパチした痛みはありますが、従来のQスイッチレーザーに比べるとかなり楽で、麻酔クリームは必要ないと思います。Qスイッチレーザーでは身悶えした痛がりの院長でさえ、脚をピクピク動かすことなく照射可能なレベルです。

  • ピコトーニングはチクチクと刺激がありますが、痛いという感じではありません。

  • ピコフラクショナルはチクチクした痛みがありますが、辛抱できる程度です。

  • IV. 副作用

  • ピコスポット:発赤や腫れ、照射部のカサブタ形成などがありますが短期間で解消します。まれに色素脱失(白抜け)が生じることがあります。

  • ピコトーニング:色素脱失(白抜け)が生じることがあるとされていますが、まれです。

  • ピコフラクショナル:発赤、腫れ、点状出血などがあり得ますが、まれです。

    【色素脱失】まれな合併症ですが、照射部のメラノサイトの機能が低下して白斑のように白く抜けるものです。体質や色素斑の状態によって個人差があり、確実な予防策はありません。数ヵ月以内(長くて半年)以内に軽快することが多いですが、数年経っても戻らないケースもあります。ピコレーザーでは従来のQスイッチレーザーなどと比べて色素脱失が生じることは少ないですが、一応は生じる可能性があるものとお考えください。日焼けで黒い状態で照射したり、必要以上に頻回の治療を行うと発生しやすくなりますので、治療を早く終了したいお気持ちがあってもやはり適切な状態と間隔で治療を計画しましょう。治療として大切なのは物理刺激を与えずに時間を待つことです。残念ながら特別に有効な治療法はなく、時間の経過とともに回復してくることを期待することになります。保湿や薬物の持続内服、そして徹底的なUVケアを行います。

  • 【炎症後色素沈着(PIH)】レーザー照射後に摩擦や紫外線を受けると色素沈着のリスクが高くなります。戻りジミとも言われ、いったんシミが取れたあとに再び色素が沈着してくる病態です。以前のQスイッチレーザーによるシミ取りでは50%程度に発生しましたが、ピコレーザーでは10%以内とされています。発生した場合はシナール(ビタミンC)、ユベラ(ビタミンE)、トラネキサム酸の内服や、ハイドロキノンの外用塗布、そして充分なUV対策を行います。PIH予防のためには、照射部位はやたらと触らず、掻いたりしないようにしましょう。一般的にピコレーザー後のテープ保護は不要とされていますが、物理刺激や紫外線を避けるために、できれば2週間程度はテープやエアウォール®で保護することをお勧めします。寝ている間に枕で擦れることも防ぐことができます。

    【その他の合併症】痂皮形成、水泡形成、瘢痕形成、紫斑、紅斑、浮腫、掻痒感、炎症等

    V. 照射後の注意点

  • 紫外線を避ける必要があります。UV対策は日常的に行ってください。
  • 物理刺激は色素沈着につながるため避けるべきです。
  • メーカー推奨としては、ピコレーザー後はドレッシングなしでよいとされています。しかし、ご面倒でなければ軟膏+ドレッシング(テープやエアウォール®)で保護することをお勧めしています。エアウォール®は紫外線を97%カットできる透明テープです。皮膚に密着してあまり目立ちません。ドレッシングで保護すると、枕で擦れたり、気になって触ってしまうことが防止できます。UV対策かつ物理刺激を避ける効果が高くなります。
  • 照射当日は入浴ではなくシャワー浴としてください。




ピコウェイの効果

    1. シミ取り
      各種のシミ、くすみに強い効果があります。フォトフェイシャルでは対応しにくい、深いシミや濃いシミにも効きます。

    2. あざ・ADM治療
      シミでは表皮層にメラニンの沈着がありますが、あざやADMでは真皮層にメラニンがあります。ピコウェイを使えば表皮のダメージを最小限にして深い部分に存在するあざやADMを取ることができます。そうそう簡単に取れるわけではありませんが、それでもしっかりした治療計画に基づいてある程度の時間をかけると充分な効果をだすことができます。

    3. しわ解消、ハリ回復
      真皮に光音響効果を与えてコラーゲンを増やすことができます。

    4. 美白効果
      くすみやシミを取り除くことで輝く白いお肌を目指しましょう!

    5. 肝斑改善
      肝斑は皮膚の慢性疾患ですからメラノサイトがメラニンを生成しにくいように時間をかけて改善していかなければなりません。ピコレーザーは他の治療法と比べて最も効果的ですが、それでもかなりの治療期間(約1年)が必要です。

タトゥー除去

    治療対象
      白>明るい青や緑>明るい赤や黄>紫や黒 の順番で治療困難です。特に白は治療不可とお考えください。

    治療頻度と回数
      レーザーで色素を破壊し、細かく砕きます。細かくなった色素は食細胞などに貪食されて徐々に排出されていきます。レーザーを照射した瞬間に色素が消失するわけではありませんので、効果はゆっくりと現れます。皮膚の回復を待ち、色素沈着が発生していないことを確認してから次回の照射を行いますので、約2カ月ほどは間隔を空ける必要があります。3〜5回の治療で目立たなくなることもありますが、10〜20回を要する場合もあります。使用された色素の質、量、存在する深さ、さらには体質(個人差)などに大きく影響されるため、安易に予想することは困難です。特に明るい緑や青は手強いとお考えください。

    痛みと麻酔について
  • 刺青、タトゥーの除去に関してはかなり強い痛みを生じます。
  • ピコ秒レーザーは従来のQスイッチレーザーなどに比べて痛みが軽度ですが、それでも痛みを伴います。表面麻酔を行うことは可能ですが、さほどの効果はありません。
  • 局所麻酔注射を行うと、患部皮膚内の水分量が増えてレーザーの効果が落ちます。さらに、デメリットに見合うだけの疼痛除去効果があるとは言えません。よって当クリニックでは局所麻酔注射は取り扱いません。
  • 笑気麻酔などの簡易吸入麻酔や静脈麻酔には危険が伴います。よって当クリニックはこれらを取り扱いません。また全身麻酔も不可です。


  • 主なリスク、副作用
      治療後は以下のような症状が発生する可能性があります。
  • ヒリヒリ感、熱感 (約3日間)
  • 腫れ(腫脹)や赤み(紅斑) (約1週間)
  • かさぶた (約1〜2週間、場合によっては4週ほど)
  • 水ぶくれ、水疱 (約2週間)
  • 色素沈着 (数週間〜6カ月)
  • 白斑、色素脱失
  • 痂皮形成、水泡形成、瘢痕形成、紫斑、浮腫、掻痒感、炎症など
  • 以上の期間はおおよその目安であって、かなりの個人差、増減があります。

    【炎症後色素沈着(PIH)】ピコレーザーではQスイッチレーザーより少なくなりましたが、照射後2週間〜1カ月ぐらいで色素沈着が発生することがあります。摩擦や紫外線を受けると発生しやすくなるため、物理刺激や紫外線を避けて、できれば2週間程度はテープやエアウォール®で保護することをお勧めします。

    【色素脱失(白斑)】まれな合併症ですが、照射部のメラノサイトの機能が低下して白斑のように白く抜けるものです。体質や色素斑の状態によって個人差があり、確実な予防策はありません。数ヵ月以内(長くて半年)以内に軽快することが多いですが、数年経っても戻らないケースもあります。ピコレーザーでは従来のQスイッチレーザーなどと比べて色素脱失が生じることは少ないですが、一応は生じる可能性があるものとお考えください。日焼けで黒い状態で照射したり、必要以上に頻回の治療を行うと発生しやすくなりますので、治療を早く終了したいお気持ちがあってもやはり適切な状態と間隔で治療を計画しましょう。治療として大切なのは物理刺激を与えずに時間を待つことです。残念ながら特別に有効な治療法はなく、時間の経過とともに回復してくることを期待することになります。保湿や薬物の持続内服、そして徹底的なUVケアを行います。

    【黒色変化】タトゥーを薄くするためにレーザーを照射しているのに、逆に黒っぽく変化してしまうことがあります。これを黒色変化と呼びます。これは注入されている色素のなかに酸化チタンなどの特殊な金属成分が含まれているときに生じる反応です。もともとの色素の成分に対する反応ですので、事前に予測することは不可能です。黒色変化を生じても1064nmの波長でピコレーザー照射を繰り返すことで徐々に薄くできる可能性があるとされていますが、残念ながら確実ではないとする意見もあります。このようなリスクがあることをあらかじめご了承ください。

    ダウンタイム、経過
  • 10日程は軟膏を塗ってガーゼで保護することをお勧めします。
  • 治療当日の入浴はできれば避けてください。その後に入浴される場合は溜まり湯は避けて、あまり熱くない流水のシャワーで。
  • 公衆浴場やプールなどは細菌感染の可能性がありますので、絶対に避けてください。
  • かさぶたは自然に脱落するまで剥がさないようにして下さい。剥がすと治癒が遅れ、色素沈着の確率も高くなります。
  • 患部は日焼けしないように徹底したUV対策が必要です。
  • 飲酒は1週間避けてください。
  • 経過観察のため、2〜4週での受診(診察のみ)をお願いします。



ピアスホール作成

1. 耳たぶについては当クリニックではピアスガンを用いてピアスホールを作成します。ファーストピアス(穴開け用ピアス)はスウェーデンのブロムダール社の純チタン製のみを使用します。

2. 耳の軟骨部とボディピアスについてはピアスニードルでホールを作成します。価格表に掲載していない部位にも対応いたしますのでご相談ください(Tel. 080-2080-0250)。

3. 麻酔なしでも基本的に問題はありません。穴開けは一瞬で終わり、同時にファーストピアスが装着されてしまいます。ただし、16G(直径1.3mm)の太さの金属が刺さりますのでそれなりの痛みはあります。よって希望される場合は局所麻酔テープをしばらく貼ってから施術を行います。耳たぶに貼るだけですので、注射の痛みもありません。手術の麻酔や歯科麻酔などのケースを含めて過去に麻酔薬に対してアレルギーがあると診断されたり、体調に変化が出たことがあればご申告をお願いします。

4. 金属アレルギーの観点からみたファーストピアスの選択について
真性の金属アレルギーをお持ちの方は実はきわめて稀です。当クリニックの院長は長年整形外科手術に携わり、医療用ステンレスや医療用チタン合金の人工関節や人工骨頭などだけで5000例ほど、スクリューやプレートを用いた骨折手術などを含めると10000例以上の手術に関与してきましたが、未だに真性の金属アレルギーの症例に遭遇したことはありません。ご自身が金属アレルギーであると考えていらっしゃる方の症状のほとんどはあせも(汗疹)あるいは接触皮膚炎などです。腕時計の裏面の皮膚がかゆい、などの症状はほぼ100%が汗疹とされています。 真性の金属アレルギーの方は金属製のアクセサリーはもちろんのこと、金属製の時計や眼鏡などの日用品が全くお使いになれませんので見分けることは簡単です。そして、残念ですが金属アレルギーの方はピアスをお避けになるべきです。 ピアスホールを開けるにあたってより大きな問題となるのは、金属アレルギーがない方に新たに金属アレルギーを発生させてしまう可能性があることなのです。正常な皮膚表面ではない、まだ上皮化していない傷(キズ)の中に金属製品を挿入したまま長期間留置する訳ですから、質の悪い金属でできたファーストピアスを使用すると、そのことによって金属アレルギーが惹起される危険があります。特にニッケルを含む素材のピアスを挿入すると、その可能性はさらに高まります。いったん金属アレルギーが発症すれば、有効な治療法はありません。
そこで、この金属アレルギーの新規発生を防ぐため、当クリニックでは純チタン製のファーストピアスを使用しています。チタンは他の金属よりもアレルギーを引き起こす可能性が格段に低いため、人工関節にも多用されています。
「チタン製」と表記されていてもステンレスなどにチタンメッキを施しただけの製品や、チタンに他の金属を混ぜた合金を使っている製品などもあります。チタンメッキでは、傷がつくと芯の金属がむき出しになってしまいます。あまり知られていませんが、ステンレスはニッケルを含む合金ですので、ステンレス製のファーストピアスを使用すると金属アレルギーが発生する可能性があります。
当クリニックで使用しているスウェーデンのブロムダール社の製品は高純度のチタンを使用しており、EU(欧州連合)で規定された基準よりさらに優れた医療グレードに準拠しています。傷ついても中の芯まで全て純チタンですので、安心して使用できます。 プラスチック製のピアスはアレルギー対策には有効ですが、アルコールを含む消毒薬が使用できません。また、過去のピアス瘢痕があるような部位にはプラスチック製は強度不足で使えません。さらに純チタン製とプラスチック製の価格は同じです(ブロムダール社製品の場合)。

下記に相当する場合はピアスを避けたほうが良い場合がありますので、申告して下さい。

  • ①ケロイド体質:ケガや手術の跡が盛り上がる体質。真性のケロイド体質ならピアスは避けるべきです。なお、ご本人はケロイド体質だと考えていても実際にはケロイド体質ではないことも多いですので、必ず申告してご相談ください。

  • ②出血が止まりにくい病気がある、あるいは血液がサラサラになるお薬を服用している。

  • ③重度の金属アレルギーや糖尿病その他の全身疾患、あるいは重度のアトピー性皮膚炎がある。

当日の流れ
① ピアスホールの位置は下記を参考にして決めていただいてからご来院ください。ご家族やご友人などにも相談して位置を決められることをお勧めします。来院されてから深く悩まれますと他のお客様をお待たせすることになりますので、ぜひよろしくお願いします。

  • 将来的にピアスホールの数を増やす可能性があるのか。
  • キャッチで止めるタイプのピアスを使うのか、それともぶら下げるタイプなのか。
  • 小さなピアスが好きなのか、大きなピアスなのか。
  • 耳たぶは大きいのか、小さいのか、後ろに傾斜しているのか。

  • 1箇所だけにするのであれば、耳たぶの内側縁から7mm、下縁から5〜7mmの位置がスタンダードですが、耳たぶの形状や大きさによっても変わります。スタッドピアスないし飾りが小さなピアスがお好きなら下縁に近いところ、大きなピアスをご希望なら遠いところがよいでしょう。ぶら下げるタイプのピアスの場合は、上すぎると不自然になりますが逆に下すぎる(耳たぶの縁に近い)と、引っ張られたときに耳たぶの裂傷が発生しやすくなります。必ず耳たぶの下縁から5mm以上離すことをお勧めします。小さなお子様はきらきら光るピアスが気になりますので、お子様が引っ張ることもご考慮ください。 耳たぶが小さい場合は、少し外側にホールを開けると正面から見たときにバランスよく見えます。 複数のピアスホールをお考えであれば、最初のホールは耳たぶの中央ではなく内側に少し寄せましょう。3個にするのであれば、中央から開けてもよいでしょう。ただし、最終的なピアスホールの配列を全て考えたうえで最初のホールを開けるべきです。ピアスホールが耳たぶの縁に沿って丸く弧を描くように配列するほうがキレイです。

    ②スタッド(先端が針状になっている穴開け用ピアス:ファーストピアス)の軸長
    スタッドの有効軸長には6mm(スタンダードタイプ)と8mm(ロングタイプ)があり、耳たぶの厚さに応じて選択します。世界基準は6mmなのですが、これは欧米では若い(あるいは子供の頃)にピアスホールを開けることが多いためと解釈されています。日本人の成人の耳たぶの厚さは6mm以上のことも多く、トラブルを防ぐためには適切な軸長を選択する必要があります。軸長が短くきつい状態では、ピアスホールを前後から圧迫するため局所の血流が低下し、ホールの成熟が遅れます。また、洗浄や消毒が困難となりますので保清にも問題が生じます。当クリニックでは耳たぶの厚さに応じて軸長を決定いたします。

    ③スタッドの挿入:ピアスガンを使用して耳たぶを挟み、スタッドを一瞬で貫通させます。当クリニックではこれらの処置は全て院長が行います。穴が開くと同時にファーストピアスが装着されるため、穴を開ける痛みはありますが、キズ穴にピアスを挿入する痛みはありません。当クリニックでは医療機器レベルの製品のみを使用します。単なるアクセサリーではなく、ホールを作成するための医療用具として完全滅菌されてパッケージに入っており、注射針などと同様に厚労省の認可を受けています。

    ④ピアスガンには専用のスタッドしか嵌まりません。よって、持参されたピアスで穴を開けることはできません。また、市販されているピアッサーには金属のグレードが低いものが多く、金属アレルギーを惹起する可能性が高くなります。ご自身のピアスのご使用はお勧めしていませんが、どうしてもご自身のピアスを嵌めたい場合は必ず前もってご相談ください。特別にピアスニードルを用いてホールを作成することを考慮いたします。

    アフターケア
    • ① 入浴は当日も含めて毎日可能ですが、しばらくはシャワーのみにしてください。洗顔料やシャンプー、リンスなどがかかっても大丈夫ですが、スタッドを前後させながらシャワーでよく洗い流してください。創部が安定する施術後2週間程度までは、浴槽で暖まらないほうがよいです。感染予防のために公衆浴場の浴槽やプールの水などにあまり接触しないことをお勧めしますが、接触した場合は最後に水道水(シャワー)で念入りに洗い流してください。

    • ② 消毒はシャワー前をお勧めします。当院で処方できるピアスホール用消毒薬プラスジェルは液だれしにくく、ピアス軸にまとわり付くためピアスを前後に動かすことで消毒薬がピアスホール内に入り込み創面をしっかり消毒することができます。前後に動かせるよう、ファーストピアスには長めの軸長が必要なのです。消毒後にシャワーで洗い流すことで、かぶれを予防できます。明らかな感染がない状態であれば、あまり頻回に消毒することはかえって皮膚障害をきたしやすくなります。スプレー式の消毒薬は周囲に散らばってかぶれを生じやすいのでお勧めしません。 ピアスホールが完成した後も、セカンドピアスなどにジェルを少量付けることでピアスがスムースに入りやすくなりますし、ホールを清潔に保てるようになります。さらにジェルをピアスの軸につけてもみ洗いすれば、ピアス自体の消毒にもなります。

    • ③ ヘアスプレーなどが付着すると細菌が増殖する原因となるため、かかった場合はシャワーやぬるま湯などで洗い流してください。パーマ液は刺激が強いためほぼ確実にトラブルが発生します。ホールが安定するまで控えてください。ピアスが外せるようになったら、テープでピアスホールを塞いでからパーマをかけるとよいでしょう。

    • ④ 衣服の脱着の際に引っかけないように注意してください。スタッドを引っかけると、まだ成熟していないホールが引き伸ばされて裂けることがあります。

    • ⑤ 過度の飲酒は避けましょう。免疫が低下して感染の危険が増えます。

    • ⑥ ピアスを装着したままサウナに入らないでください。金属製のピアスは熱伝導率が高く、サウナ室温と同じ100℃以上まで温度がすぐに上昇するため、ピアスホールにやけど(熱傷)が発生します。やけどにならなくても成熟していないホールにとっては大きなダメージとなります。これは指輪をしたままサウナに入らないのと同じことですが、逆に長時間スキー場など寒いところにいるとピアスが冷えてしもやけや凍傷が発生します。

    • ⑦ 激しい運動も避けましょう。ぶつかったときにピアス裂傷が生じることがありますし、そもそも代謝が過度に更新すると創治癒に影響します。

    • ⑧ ファーストピアスはキャッチ(耳たぶの裏側の留め具)を嵌めた状態のまま6週間入れっぱなしにします。完成するまで一度も外さないことが重要です。ロング軸のファーストピアスを使用する場合は8週間を推奨します。これらの期間を待たずにスタッドを外してしまうと、穴が狭くなってスタッドが入らなくなったり、無理やり入れるときに壁を傷つけてしまったり、いろいろなトラブルの原因になります。

    • ⑨ 時間が経つにつれ、ピアスホールのトンネルの壁が上皮で覆われた状態になります(上皮化)。上皮化が完成すればスタッドを外しても問題ありません。これで初期ピアスホールが完成します。ただし、成熟して安定したピアスホールとなるまでにはさらに6カ月ほどかかります。その間はピアスを外す時間を極力減らしてください。外したまま放置するとすぐに塞がってしまいます。ファーストピアスの軸は太く作られているため、ときどき装着して穴の退縮を防ぐほうがよいでしょう。

    • ⑩ ファーストピアスのキャッチは不用意に外れてしまうことがないようにわざと固くなっています。まっすぐに引くだけでは外れにくいので、上下左右に方向を変えながら引っ張ってみてください。

    • ⑪ 無事ピアスホールが完成し、市販のアクセサリーピアスに交換した途端にトラブルが生じることもよくあります。ファーストピアスの軸径は1.2mm〜1.3mmですが、市販のアクセサリーピアスは0.6mm〜0.7mmと細く、キャッチの留める力が弱いものが多いようです。ファッション性は高くても、まだ未成熟なホールに挿入する際に方向を間違って内壁を傷つけることもあります。また、キャッチが弱いため、落としてしまわないように奥に押し込んで耳たぶを締めつけて問題が生じることもあります。ときには小さなピアス本体が耳たぶのなかに入ってしまうこともありますので注意してください。取り出すためには切開する必要があります。ピアスの取り扱いに慣れるまではスタッドを引き続き使用するか、軸が太くてキャッチもしっかりしたセカンドピアスを使うことをお勧めします。ときどきファーストピアスを挿入して穴を広げることも有効です。

    • ⑫ ピアスの取り扱いに慣れてきたらピアスを外して入浴してください。外したピアスおよびピアスホールをよく洗うと、清潔を保ちやすくなりトラブルも減ります。ピアスを外している時間を毎日少しずつ長くしていき、8時間ぐらいまで外せるようになればピアスを装着しないで寝るようにしてください。この段階に達して初めてピアスに成功したと言えるでしょう。

    • ⑬ しばらくピアスをせずに塞がってしまった場合は、ホールの後ろ側の出口に薄皮が張っているケースがほとんどです。ニードルやファーストピアスで再開通させますので、お申し出ください(有料)。

    副作用、合併症
    感染、出血、腫れ、消毒薬によるかぶれ、炎症、金属アレルギー、ピアスの埋没、ピアスホールの裂傷、耳垂裂、しこり(アテローム、肉芽形成、表皮嚢腫など)、ピアスケロイド、麻酔薬に関連する副作用やアレルギー反応など。

    未成年者の場合は保護者の同意が必要ですので、一緒にご来院ください。


     

    タトゥー除去

    ピコレーザーのなかのタトゥー除去の項目をご参照ください。
     





    老人性血管腫レーザー治療

    1. 老人性血管腫とは

      老人血管腫(cherry angioma)は皮膚の毛細血管が増殖して生じる1〜4mm程度の赤色の良性腫瘍です。平らなものもありますが多くは少し隆起した形状で、ルビー色のホクロのようなものです。名称は老人性となっていますが思春期以降から誰にでも発現するごく一般的な良性病変で、年齢とともに増加していきます。病気ではなく加齢に伴う変化ですので、積極的な治療は必要ありません。しかし、自然に消退することはなく、人目につく部位にある「おっちゃん、おばちゃんの赤い斑点」は気になるものですね。
    老人性血管腫はロングパルスNd:YAGレーザーを用いて取ることができます。

    2. 治療後の経過

      ロングパルスNd:YAGレーザーを照射すると、血管腫内のヘモグロビンに吸収され周囲の増殖血管にダメージを与えます。照射後は血管腫の色が濃く変化して少し小さくなります。変性した増殖血管は1〜2ヵ月程度をかけて貪食細胞が処理していきます。
    かさぶたのようになることもありますが、異常な反応ではありません。2週間程度でかさぶたが自然に取れて、やはり1〜2ヵ月程度で治癒していきます。
    浅いものやサイズが小さい血管腫は1回で消失することもありますが、2〜3mmのものは1〜2ヵ月後にもう一度照射を行うことで充分な結果が得られやすくなります。3mm以上のものや奥深い血管腫では3回目以上を要することもあります。
    レーザー照射の瞬間はチクっと痛いですが、一瞬で終わりますので麻酔の必要はありません。レーザーが血管にアプローチするため照射直後は周囲に小さな点状出血や紫斑が生じますが、1〜2週間でなくなります。血管腫が取れたあとには治療した痕跡としてニキビ跡のような赤みやくすみが2〜3カ月ほど残ります。

    老人性血管腫 2回照射
    老人性血管腫 1回照射

    3. ダウンタイム
      レーザー照射当日からシャワー浴は可能です。過度の飲酒やスポーツは控えてください。擦ったり日焼けしたりすると炎症後色素沈着が生じて長引きますので、擦らないようにして保湿などのケアをお願いします。

    4. 受診頻度

      照射後の状態を診断するために、1週間後と1カ月後の受診をお願いします。再診料は必要ありません。必要に応じてハイドロキノンクリームなどを処方することもあります(有料)。2回目の照射が必要であれば、1ヵ月後ないし2ヵ月後に行います。

    5. 副作用・合併症

      発赤、痛み、水疱などを生じる可能性があります。炎症後色素沈着はほとんどの場合で生じますので、レーザーを照射すればいきなり血管腫がなくなって正常な皮膚で覆われるわけではありません。炎症後色素沈着が消退するまでに数ヵ月を要する場合もありますし、最終的に軽いシミのように残ることもあります。また、体質によっては血管腫が取れた部位がニキビ跡のように陥凹したり、潰瘍化することもあるとされており、瘢痕や色素脱失が生じる可能性もゼロではありません。







    美顔、シミ取りの戦略について

    ① シミの分析

      まずはどのような原因で生じたシミであるのか、の分析が重要です。

      I. 老人性色素斑
        シミの50%以上は紫外線老化に基づく老人性色素斑で、いわゆる普通のシミです。顔や手背など日光に当たるところにできます。境界は比較的明瞭で丸く茶色っぽいことが多く、男女を問わず40代以降なら誰にでも発生します。老人性色素斑の主な原因は、過剰に産生されたメラニンが加齢による新陳代謝の低下に伴って表皮内に蓄積してしまうことです。表皮の一番下の基底層で産生されたメラニンは、通常は新陳代謝によって上部へ押し上げられ、外部へ排出されていきます。しかし、加齢によって新陳代謝が衰えると、ターンオーバーの周期が長くなってメラニンの排出が障害されます。そしてメラニンが表皮に蓄積してシミになっていくのです。

      II. 肝斑
        老人性色素斑に次いで多いのが肝斑で、シミ全体の30%を占めるといわれています。30代以降の女性の顔に発生しやすく、左右対称で境界がハッキリしない淡い褐色の色素沈着です。点状のこともあります。女性ホルモンのバランスとの関連が指摘されています。女性ホルモンにメラノサイトが活性化されてメラニンが増加すること以外にも、紫外線への曝露や睡眠不足、ストレス、物理的な刺激なども要因となります。頬骨周辺に生じることが多いですが、目の周囲や目尻、目元、口の周囲などにも発生します。
      老人性色素斑はIPL(フォトフェイシャル)やレーザーなどの照射療法で改善しますが、肝斑や母斑に対しては漫然と照射してはいけません。無効であるだけならまだ良いですが、悪化する可能性もあります。

      III. ソバカス(雀斑、雀卵斑)
        ソバカスは幼少期から発生することが多く、1〜5mmぐらいのやや明るい褐色の色素斑が両頬や鼻などの左右対称にできます。

      IV. 炎症後色素沈着(PIH)
        ケガ、熱傷、摩擦、ニキビ跡、アトピー性皮膚炎などに伴って生じます。少し赤みを帯びた褐色斑であることが多いです。レーザー照射後にも発生しますので、アフターフォローが重要です。

      V. 後天性メラノサイトーシス(ADM)
        後天性メラノサイトーシス(ADM)は皮膚深層部にある真皮メラノサイトが活性化することによって生じる色素斑です。 また、後天性両側性太田母斑様色素斑をそばかすと勘違いして、照射系の治療を延々と続けているケースもありますが、下手なレーザーを照射するとかえって悪化します。ぜひピコレーザーでしっかり治療しましょう。

      VII. 脂漏性角化症(老人イボ)
        分厚いかどうかによって治療回数は異なります。通常は数回の治療が必要です。

      VIII. 扁平母斑(茶あざ)
      IX. 太田母斑(青あざ)

        紫外線老化による老人性色素斑であっても、それが浅いシミなのか深いシミなのかによって対策は異なってきます。1回の診察だけで全てを診断することは困難ですので、場合によっては軽く照射治療をしてみてから判断する(診断的治療といいます)ことも必要です。そして、反応をみてしっかり判断し直すことが重要です。 老人性色素斑と肝斑が混在していることはよくありますし、さらにソバカスまで混ざっていることもあります。混在する病態に対してどういった治療法からスタートするのか、そして一の矢、二の矢、三の矢をどう準備していくのか、といった戦略をしっかり立てることが大切です。 また、シミを一度取ったら終わりということはありません。治療後に新たな色素沈着を生じさせないように、そしてあらたな紫外線老化を起こさないように注意していく必要があります。しかし、空から降りそそぐ全ての紫外線を防ぐことはできませんのでシミは再発が必至ともいえます。したがって、UV対策を徹底し、サプリを含めた薬物療法を継続し、そして適切な間隔でメンテナンス照射を受けていくことが重要です。

    ② シミの治療法

        シミ取り治療には①レーザーやIPL(フォトフェイシャル)などの照射系の治療、②エレクトロポレーションやイオン導入などの導入系の治療、そして③薬物療法(点滴療法、内服薬、外用剤など)があります。しかし、最も当たり前かつ最も重要なことが④「紫外線を避ける」ことです。UV対策なしで日常的に日焼けをしたままの方が「シミ取って欲しい!」と来院されることがありますが、毎日10,000kcalを摂取しながら「痩せたい!」とおっしゃるのと同じで、たとえレーザーでシミを焼いても炎症後色素沈着が生じて改善は見込めません。千里の道も一歩から、まずは紫外線に対する意識改革が重要です。

    ③ シミの治療戦略

        内服薬やハイドロキノン軟膏などの外用剤で時間をかけてある程度薄くしていくことも可能ですが、完全に消すことは困難です。痛みに弱い方やブライダル前などリスクを冒すことができない方はエレクトロポレーションやイオン導入などの導入系の治療が適しています。しかし、最終的な役割は果たしにくく、バイプレーヤーとして力を発揮するタイプです。 やはり主役はフォトフェイシャルやレーザーのような照射系の治療です。多少のリスクはありますが切れ味が良く、比較的短時間で満足できる結果を得られやすいところが魅力です。 では、フォトフェイシャルとレーザーはどう使い分けたらよいのでしょうか? 比較してみましょう!

    • 治療パワー
    •   シミ対策に使用されるレーザーにはQスイッチレーザー(QスイッチルビーレーザーやQスイッチアレキサンドレーザーなど)やピコレーザーなどがありますが、いずれもメラニン色素に対する効果は強力です。フォトフェイシャルも浅いシミに対しては有効ですが、総合的なパワーおよび全体的な切れ味としてはレーザーのほうが上です。

    • ダウンタイム
    •   レーザー治療のデメリットとしてダウンタイムが挙げられます。特にQスイッチレーザーでは組織の熱破壊が生じやすいため、シミを焼いた部分はキズになります。これが治癒するまではガーゼやテープによる保護が必要です。 また、炎症後色素沈着が発生する危険があるためエアウォールなどUV透過性の低いドレッシングによる保護が望ましいです。Qスイッチレーザーではおおよそ50%ぐらいの確率で炎症後色素沈着が発生します。ピコレーザーでは熱破壊が少ないため、その確率は10%程度に減りました。ドレッシングによる保護は不要とする意見もありますが、できれば保護したほうが無難かもしれません。紫外線を防ぐだけではなく、気になって触ってしまうとか、お化粧を落とすためのクレンジングによる刺激なども避けられます。 レーザーに比べるとフォトフェイシャルでは炎症後色素沈着はほとんど生じず、特別なダウンタイムはありません。治療終了後ただちにメイクをしてお帰りいただくことも可能ですし、洗顔や入浴も通常通りで大丈夫です。 通学や通勤、あるいは行事などでお忙しい時期にはダウンタイムがないことは大きなメリットとなります。

    • 治療範囲
    •   フォトフェイシャルでは全顔治療が簡単にできます。IPLを照射するプローブの面積が35mm×15mmと大きいため、顔全体に照射しても5分ほどで終了します。この全顔治療ができるということが大きな特徴で、一見シミがない部分の奥に潜んだ隠れジミも含めて治療ができるわけです。顔全体のトーンアップが容易であることは大きなメリットです。レーザーのスポット照射では1つのシミに対して数発のレーザー照射を行う必要があり、シミがない部分にまで全て照射するわけにはいきません。レーザートーニングやレーザーフラクショナルでは広い範囲に照射しますが、シミを直接的に取りにいくスポット照射とは治療目的が異なってきます。 また、フォトフェイシャルでは照射するIPLの波長をフィルターで細かく制御できます。短い波長のIPLは浅いところに、長い波長のIPLは深いところに効果をもたらすのです。そのため、照射の面積に加えて照射の深度まで3次元的にコントロールできるといえるでしょう。ただし、IPLが届かないような、さらに深いところに存在するシミに対する効果はやはりレーザーに軍配があがります。

    • コストパフォーマンス
    •   レーザー、特にピコレーザーとフォトフェイシャルのコストについて考えますと、器械自体の価格に大きな違いがあるため、どうしてもピコレーザーのほうが施術価格が高くなります。

    • 照射時の痛み
    •   Qスイッチレーザーは熱破壊が生じるので組織が焼けて痛いです! 院長も照射を受けたことがありますが........痛いです。これに対してピコレーザーのスポット照射はさほど痛くありません! 麻酔クリームは不要です! 照射時間がピコ秒単位と極端に短く、熱が発生する間もなく一瞬で照射が終わるからです。それなのに、シミに対しては光音響効果によって破壊力が抜群です。Qスイッチレーザーより圧倒的によいと思います。 フォトフェイシャルは一番痛みがましですが、photofacial(A)の16J/m2 ぐらいになるとかなり痛いですね......特に色黒の方などは頑張っていただく必要があります。

    • 当クリニックの治療方針
    • 以上を踏まえて、当クリニックでは基本的なシミの治療戦略として下記のような方針がベストと考えています。

      ① まずはフォトフェイシャル主体の治療

      I. 最初の2回程度はフォトフェイシャルが良いでしょう。なんといっても全顔照射ができることがメリットです。シミ以外の一見健常に見える部分に隠れたシミも叩くことができます。そもそもソバカスのように小さいシミが多発している場合は全部にレーザーを当てていくことは困難で、治療価格も非常に高くなってしまいます。また、浅いシミならフォトフェイシャルだけで相当な治療効果が得られますし、ダウンタイムがないことも大きな魅力ですね。炎症後色素沈着が生じにくいのも安心材料ですし、全顔に対して低予算で治療できることが良いところです。 肝斑が合併している場合、その部分には肝斑モードを照射しますが、あまり目覚ましい治療効果がでないことは想定内です。まずは肝斑部分以外に散らばった普通のシミを除去していくことが主目的となります。しかし、この操作によって健常部分のトーンが上ると肝斑部がより明瞭に確認できるようになります。

      II. 初回治療日
        フォトフェイシャルではダウンタイムはありませんが、お肌にはそれなりのダメージがあります。だからこそ、毎日照射して良いわけではなく4週は空ける必要があるのです。照射系の治療=肌に熱を入れるタイプの治療の後はお肌が乾燥しますので、こまめな保湿が必要です。これに対して導入系の治療、特にエレクトロポレーションではお肌に大量の水分と美容成分を直接入れてしまうことができます。そこでフォトフェイシャルの直後にエレクトロポレーションを受けていただくと照射ダメージを回復して充分な保湿を行い、さらに美容成分の大量導入で相乗効果を得ることができます。

      III. 2週後
        フォトフェイシャルは4週空ける必要がありますが、エレクトロポレーションは回数・期間に制限はありません。そこで初回のフォトフェイシャルから2週間後に単体のエレクトロポレーションを受けていただくと、さらにお肌が回復し、エレクトロポレーション自体の美容効果が際立ちます。

      IV. 4週後
        IPLに対する感受性は人それぞれで異なるため、初回からあまりに攻めたパラメーターで照射すると思わぬ熱傷などが生じる危険があります。熱傷まで行かなくても軽度の炎症が生じて軽く腫れ、結構痒いのが続くこともあります。そのため、どうしても初回は照射量を少し控えめにせざるを得ません。初回の結果を踏まえて2回目にはドン!とパラメーターを上げて照射します。よってフォトフェイシャルの真の効果は2回目の照射で判定するのが良いです。
      そこで最初のフォトフェイシャルから4週後に2回目の手加減なしのフォトフェイシャルとエレクトロポレーションのセットをお勧めします。

      V. 6週後
        さらに2週後に単体のエレクトロポレーションを行って、再びお肌の回復と美容効果アップを図ります。

      VI. 8週後
        ここまでの一連の治療の効果を正確に判定します。

      以上をまとめますと、
    • 初日にフォトフェイシャル+エレクトロポレーション
    • 2週後にエレクトロポレーション単体
    • 4週後にフォトフェイシャル+エレクトロポレーション
    • 6週後にエレクトロポレーション単体
    • 8週後に効果判定

    • 以上がベストのコースと考えていますが、受診時間の余裕があるかどうか、そしてご予算的にご納得いただけるか、などを考え合わせて適宜スキップしていただいて結構です。

      以上の一連の治療で改善傾向が認められれば、メーカー推奨であるフォトフェイシャル5回程度まで引き続き受けていただくと、さらにご満足いただけるのではないでしょうか。肝斑の悪化がないか、診察を受けながら次の方針を検討していくとより安全でしょう。

        フォトフェイシャルのメリットは、炎症後色素沈着の危険が少なく、顔全体への初期治療がリーズナブルに受けられる点です。浅いシミ、薄いシミ、ソバカスなどにはかなりの満足度が得られます。最初から肝斑があることがわかっていても、まずは肝斑以外の部分をきちんと治療しておくことが重要です。デメリットとしては肝斑自体には効果があまり期待できず、深いシミや濃いシミは苦手であることです。
        ピコレーザーのメリットは、炎症後色素沈着の危険が一応ありますがQスイッチレーザーよりかなり安全であること、痛みが少なく深いシミや濃いシミ、そして肝斑にもきっちりと効果を出せること、です。デメリットとしてはフォトフェイシャルに比べるとやはり炎症後色素沈着があり得ること、そしてたくさんのスポット照射や顔全体の治療を行うとフォトフェイシャルより高額になること、です。

      フォトフェイシャル主体の治療では効果が充分ではない場合、そしてもともと肝斑がある場合は予定方針としてピコレーザー主体の治療に転換するのが良いと考えます。

      ② ピコレーザー主体の治療

      I. 現在のところ全てのレーザー機器のなかでもっとも優れた機能をもつピコウェイを最大限に活用する顔全体への究極のシミ治療です。(ピコレーザーを使ってみたら、もうQスイッチレーザーには戻れません........)  ピコスポット、ピコトーニング、ピコフラクショナルの3種を組み合わせて治療を行います。

      II. 基本的に4週間毎にピコトリプルを受けていただくことをお勧めします。やはりお肌へのダメージを回復させるためにエレクトロポレーションをピコトリプルの中間の2週間の時点で受けていただくと良いでしょう。また、お時間と予算に余裕があれば、各ピコトリプルの直前にエレクトロポレーションをセットで受けていただくと、痛みを減らして美容効果をアップさせることが期待できます。

    医療脱毛
    アートメイク

    アートメイク(眉、アイライン、リップ)
    ヘアアートメイク
    アートメイク除去(ピコレーザー使用)







    アートメイク(眉、アイライン、リップ)

      当クリニックには数名のアートメイクアーティスト(専門の看護師)が所属していますが、全てフリーランスのアーティストです。すなわち、アートメイクで独立しているプロであるということです。経験が浅いアートメイクアーティストは、いずれかのクリニックに職員として勤務することがほとんどです。そして、経験値と技術を磨き、いずれはフリーランスの個人事業主として独立するわけです。
    当院のアーティストは全員が独立したフリーランスですので、腕前は保証付きです。ただし、クリニックで常時勤務しているわけではなく、お仕事が入ったときだけ来院します。
    クリニックにご連絡いただけましたら、空いているアーティストに連絡を取って予約をお取りいたしますし、ご要望があれば最も適任のアーティストを推薦させていただきます。




    •   眉は手彫り、マシーンいずれでも可能です。自然な眉はいかがでしょうか?当クリニックでは、ムラなく定着するパウダーブロウでも、自眉のような自然な毛並み眉でも、しっかり仕上げでも、ふんわり仕上げでも、全て対応できます。古いアートメイクや他院のアートメイクの修正も承りますので、ぜひご相談ください。10代〜最高齢94歳!まで幅広い経験がございます。

    • アイライン
    •   アイラインを少し引くだけでも目元の印象を変え、アイメイクを際立たせることができます。しかし、太さやデザインが1mm違うだけでも全く違った印象になってしまいます。目を大きく見せたいという思いで太く入れすぎると、目元だけ浮いてしまうことになります。自然な仕上がりで目力をアップさせましょう!

    • リップ
    •   食事をしても、寝起きのすっぴんでも、いつも可愛いベイビーリップはいかがですか? あるいは輪郭をしっかりさせた大人の色気を感じさせるアダルトリップがお好きでしょうか? どのようなご希望にも沿えます。
      もうワイングラスについた口紅の汚れを気にする必要はありません。
      唇のくすみにお悩みの方は、お化粧時間ゼロでいつも血色のよい唇を手に入れませんか? 顔全体の色調バランスが改善するため、すっぴんでも明るくて健康的な印象となります。
      現在人気の、内側に向かって濃くなるグラデーションリップも好評です。

    • 乳輪カラーチェンジ
    •   濃い色の乳輪をきれいなピンク色にカラーチェンジすることも可能です。まだほとんどの施設で施術不可能な最新技術です。お客様の状態に応じてゴール設定が変わりますので、まずはご相談ください。価格も応相談です。

    • ホクロ作成
    • ホクロの作成は短時間(15分〜30分)で終わります。ホクロを1つ入れるだけで、顔全体の印象が変わり可愛さがアップします!
      他のメニューへの追加として承ります。

      アートメイクのご相談とご予約は、
      クリニックのご予約・お問合せ専用電話番号080-2080-0250で承ります。



    ヘアアートメイク(頭皮シャドウ)

        ヘアアートメイクとは頭皮にアートメイクを施すことで薄毛や脱毛部位を目立ちにくくする施術のことです。専用の色素と細い針を使って頭皮に色素を入れていきます。毛髪の分け目や生え際の透け感が気になる方、全体的に薄さが気になる方、ケガの影響で部分的に毛が生えにくい方など、男女ともにさまざまなお悩みに対応可能です。
      眉やリップのアートメイクと違って頭皮へのアートメイクはまだ認知度が低いですが、これまでにない画期的な薄毛対策で、医療機関でなければ施術できません。
      髪の毛の分け目部分が薄くなり地肌が見えて気になる場合には特に有効です。円形脱毛症の部分へ施術すれば、円形脱毛に気付かれることが少なくなります。毛母細胞は2mm以下の深さに存在しますが、ヘアアートメイクの色素はそれより浅い1〜2mm程度の深さに注入するので毛母細胞の活性に影響を与えません。そのため、円形脱毛部位の自然発毛を邪魔することもありません。また、生え際のM字部分が後退してしまった場合、そこだけをヘアアートメイクで埋めることによって、従来の生え際を保つように見せることができます。
      もちろん2次元の施術ですから間近でじっくり観察されたくないですが、遠目やパッと見には違和感はありません。
      これまでの薄毛治療とは異なる効果がありますので、メリットをよくご確認ください。
      当クリニックのヘアアートメイクは、韓国直輸入の頭皮シャドウアートメイクです。現在韓国で主流の頭皮シャドウは従来のSMP(Scalp Micro Pigmentation)とは異なります。SMPは点を一つ一つ入れて毛根を再現する施術ですが、頭皮シャドウはオートマシーンと特殊な2本針、そして特殊な頭皮専用色素を使用して霧のようにふわっと、より細かな点をぼかしながら入れる施術です。
      頭皮は非常に油分が多く滲みやすい箇所なので、従来の点で入れる施術ではいずれ点が面になってしまうリスクが大きいのです。韓国では従来のSMPよりふわっと自然な頭皮シャドウの方が人気です。




    ヘアアートメイクのメリット

      ① 限られた範囲だけに効果をもたらすことができる

        増毛効果のある薬剤を使うと、どうしても全身に効果が発現します。よって薄毛部位だけではなく全身的に濃く長い毛が発毛してくることが問題です。ヘアアートメイクでは、髪の毛の分け目部分や生え際のM字部分、円形脱毛症など狙った局所のみに限定して効果を得ることができます。

      ② 強く触っても大丈夫、水にも安心

        ウィッグでは万が一の脱落という危険があります。しかし、アートメイクであればどのような物理刺激も平気です。ラグビーなどのコンタクトスポーツでも、放水でも洗髪でも問題なく、プールに飛び込んでも大丈夫です!

      ③ 即効性の治療

        施術した当日から最終的な効果が得られます。ケガや手術、外傷に伴う脱毛部分にも、そして円形脱毛症に気付いたその日から! 即効性のある対策となり得ます!

      ④ 他の方法で効果がない場合でも確実に効果を出せる

        いろいろな対策をしても充分な効果が得られなかった方でも、ヘアアートメイクでは色素を注入してしまうわけですから、確実な効果が期待できます。従来の薄毛治療を長くご経験された方にとっては、施術当日から効果を実感できることが大きなメリットであるとお判りいただけると思います。

      ⑤ 効果が長く安定して続く

        これまでの薄毛治療には安定性が欠けていました。お薬の薬効にも時間差や体調による効果の変動があります。高額な増毛作業を定期的に受けなければならない治療法もあります。しかし、ヘアアートメイクを入れてしまえば効果が安定して続きます。何のメンテナンスも必要ありません。通院、通所の必要はないのです。
        ただし、他のアートメイクと同様に新陳代謝によって2年ほどすれば徐々に色素が排出され、追加のメンテナンスが必要となります。しかし、ゆっくりとした変化ですので周囲からみても違和感はありません。デザインや色目の変更の機会となるとも言えますので、発毛状況の変化にしっかり対応できるとお考えいただけると幸いです。




    ヘアアートメイクのデメリット

      ① 施術時の痛み

        浅いところまでしか針を刺しませんので、そもそもあまり痛くありませんが、麻酔クリームを用いることによってさらに痛みは少なくなります。過去に麻酔薬やアートメイクの色素にアレルギー反応を起こしたことがある方は、ぜひ事前にお知らせください。

      ② ダウンタイム

        施術後24時間は頭皮を濡らせないため、1日間は洗髪ができません。また、数日ほどは施術部位に赤みや軽い腫れがでる場合があります。新陳代謝が亢進すると色素を排出しようとする働きが増えるため、施術後1週間程度は汗をかくような運動やサウナ、温泉、長風呂などは避けてください。

      ③ 複数回の施術

        1回の施術だけでは色素の定着にムラが残ったり、薄くなったりします。また、1回で多量の色素を注入すると滲みが生じやすくなりますので、眉やリップなどのアートメイクと同様に複数回に分けて施術するほうが定着しやすくなります。頭皮の場合は皮脂が多いため、3〜5回の施術を受けていただくほうが良いかもしれません。

      ④ 施術を避けたほうがよい場合

        妊娠中や妊活中、授乳中は施術を避けることをお勧めしております。また、基礎疾患によっても問題が生じる可能性があります。既存の、あるいは治療中の疾患についてはぜひお知らせ下さい。

      アートメイクのご相談とご予約は、
      クリニックのご予約・お問合せ専用電話番号080-2080-0250で承ります。




    アートメイク除去(ピコレーザー使用)

    ① 概論

      当クリニックでは以前はQスイッチレーザーを用いてアートメイクを除去していましたが、現在はピコレーザー(シネロン・キャンデラ社のピコウェイ)を使用しています。Qスイッチレーザーでは黒に近い色素しか除去できませんでしたが、ピコレーザーではマルチカラーに対応できます。また、熱破壊作用がほとんどないため脱毛が生じてしまう危険も少なくなりました。 ピコウェイは他社のピコレーザーと比べてもっとも熱破壊作用が少なく、また、もっとも多くの色に対して効果があります。ピコレーザーを照射するとアートメイクの色素を破壊して細かく砕くことができます。細かくなった色素は食細胞などに貪食されて徐々に排出されていきます。レーザーを照射した瞬間に色素が消失するわけではありませんので、効果はゆっくりと現れます。 アートメイクでは多くの色が混合されて入っている場合があります。たとえば眉の茶色は黒に赤やオレンジを混ぜて作られることがありますし、リップのピンクは赤に白が混ぜられていることもあります。 複数の色が混和されて入っている場合は、それぞれの色に対して適切な波長のレーザーを順に照射していく必要があります。例えば、一見黒色に見える眉に対して黒を落とす波長のレーザーを照射した場合、黒に隠れていた他の色(オレンジ色など)が明らかになることはよくあります。引き続きその色を除去できる波長のレーザーを照射することになりますが、治療困難な想定外の色が現れることもあります。 レーザー除去の効果は、もともとのアートメイクで使用された色素の品質、量、存在する深さ、さらには個体差などにも影響されるため、安易に予想することは困難です。Qスイッチレーザーと比べるとピコレーザーでは多くの色に対応できますが、それでも限界はあります。明るい赤や黄<明るい青や緑<白の順番で治療は難しくなり、特に白は治療不可に近くなります。



    ② 治療対象

      眉のみ治療を行っています。アイラインとリップは手技の煩雑さと変色の可能性があることから現在のところは扱っておりません。しかし、どうしてもご希望の場合は、よく診察してrisk&benefitを詳しく説明したうえで照射を受けるかどうかを決めていただきますので、まずは受診をお願いします(当日の照射は行えません)。 形が悪い眉の一部分だけに照射することも可能ですが、あまりに細かいデザインは困難です。入っている色素の反応性によって照射範囲より多いめに消えることもあれば少ないめになることもあるからです。この反応性は事前には予測できません。除去後にはあらためてアートメイクを受けられる場合がほとんどですので、多いめに消えた場合には追加のアートメイクで理想の形を狙う、ということでご了承ください。



    ③ 痛みと麻酔について

      それなりの痛みを伴いますが、ピコレーザーではQスイッチレーザーに比べると軽度です。麻酔クリームを用いた表面麻酔は可能ですが塗布後の待機時間が必要ですので、ご希望の場合はあらかじめご連絡ください。 また、歯科麻酔を含めて麻酔に関するアレルギー反応や体調不良のご経験がある場合も必ずお伝えください。



    ④ 経過

      照射直後は一時的に白くなることが多いですが、すぐに暗〜鮮赤色に変わり、いずれ薄い痂皮(カサブタ)を生じます。痛いのは照射時のみです。数時間後まではときどき軽度の痛みがありますが、その後はほとんど痛くありません。発赤・腫脹(腫れること)・点状出血は必ず生じます。真っ赤な皮下出血が出現することもよくありますが、通常の経過ですので心配ありません。ただし少し目立ちます。アイラインやリップは皮膚が薄いため、腫れが1週間以上続くこともありますので、お仕事などの予定にはご配慮をお願いします。



    ⑤ アフターケア

    • 当日からシャワーは可能ですが、こすらないようにしてください。シャンプー等がついても大丈夫ですが、洗い流すだけにしてください。

    • 照射部位は乾燥しやすくなり、紫外線の影響を受けやすくなります。充分な保湿とUV対策をお願いします。軟膏をお渡ししますので、1週間程度は軟膏を塗って保護してください。

    • 紫外線は炎症後色素沈着を引き起こす大きな要因です。日焼けは極力避けるべきです。アートメイク部位の色素沈着は目立ちますし、次のアートメイクを入れる妨げにもなりますので、強いめの対策が必要です。UV対策の一環として、禁忌となる既往歴がないかぎり内服薬(シナール、ユベラ、トラネキサム酸)の内服とサプリメント(U・Vlock)の服用を必須事項としてお願いしています。

    • かさぶたが生じても自然に脱落するまで剥がさないようにして下さい。剥がすと治癒が遅れ、炎症後色素沈着の確率も高くなります。

    • 1週間程度はジョギングや汗をかくようなスポーツ、サウナ、大量飲酒などを避けてください。入浴される場合、溜まり湯は避けてあまり熱くない流水のシャワーでお願いします。公衆浴場やプールなどは細菌感染の可能性がありますので、カサブタがあるうちは避けてください。



    ⑥ レーザー照射開始までの待機期間

      施術を受けたアートメイクの色味や形が気に入らなくても、レーザー照射を安全に行うためにはある程度の待機期間が必要です。できれば施術を受けてから2ヵ月以上は待機してください。どうしても早く消したい場合は1ヵ月後でも可能ですが、早期に照射すると色素沈着や皮膚状態の悪化が発生しやすくなりますし、眉毛が生えにくくなる可能性もあります。



    ⑦ 除去に必要な回数、期間

      除去すべき色素の色味や量、入っている深さによって変わります。反応性が良い色素の場合は3〜5回程度のレーザー照射で満足レベルに到達することが多いですが、反応性が悪いと10〜20回を要する場合もあります。どこまで完全に色を落とすか、というゴール設定の問題でもありますが、新たなアートメイクをお考えであれば完全に落とさなくてもよいかもしれません。



    ⑧ 除去レーザーを照射してから次のレーザー照射を行うまでの間隔

      皮膚の回復を待ち効果や色素沈着が発生していないことを確認するため、次の照射までは1〜2カ月ほどの間隔を空けます。



    ⑨ アートメイク除去が終了した後の新たなアートメイク施術の時期

      アートメイクを除去した部位に新たなアートメイクを入れることは可能ですが、2〜3ヵ月程度待機してからにしてください。



    ⑩ レーザー照射できない場合

    • レーザーに過敏であったり、光線過敏症の既往がある。

    • 光線過敏を誘発する薬剤・外用薬・サプリメントなどを使用中である。

    • イソトレチノインを服用している。

    • ケロイド体質、瘢痕体質である。

    • 糖尿病などの内分泌疾患に罹患している、あるいは創傷治癒に障害がある。

    • 免疫抑制を起こす疾患に罹患している、あるいは免疫抑制剤使用中である。

    • 出血性疾患に罹患している、あるいは抗凝固薬を内服している。

    • 発熱していたり、全身状態が芳しくない。

    • 妊娠中、あるいはその可能性がある。

    • 照射部位に感染性の皮膚疾患や炎症がある。

    • 照射部位に1カ月以内に生じた強い日焼けがある。



    ⑪ 主なリスク、副作用

      レーザー照射に関連して以下のような症状が発生する可能性があります。

    • ヒリヒリ感、熱感 (約3日間)

    • 腫れ(腫脹))や赤み(紅斑) (約1週間)

    • かさぶた (約1〜2週間)

    • 水ぶくれ、水疱 (約1〜2週間)

    • 瘢痕形成、紫斑、浮腫、掻痒感、炎症など

    • 炎症後色素沈着 (数週間〜6カ月)

    • 首尾よく色素が取れても、治療した痕跡の赤みやくすみが残ることがあります。

    以上の期間はおおよその目安であって、かなりの個人差、増減があります。

    もう少し重度のリスクとしては、

    • 白斑(色素脱失)が生じる可能性があります。

    • 照射部の毛(眉毛など)が脱毛されてしまうことはあまりありませんが、可能性はゼロではありません。毛根部に影響がなくても、皮膚外にある毛には退縮や退色、熱変性などが生じます。

    • 除去困難な色素が残る可能性があります。この場合、治療前と違う色味になるため変色したと感じられることもありますが、下記の黒色変化を除くとレーザーによる変色はありません。あくまで以前のアートメイクで注入された色素のうち取れやすい色が取れ、取れにくい色が残るために生じる現象です。ただし、多少の色が残っても次回のアートメイクで修正しやすい状態になることが多いと思われます。


    • 黒色変化:下記

    【黒色変化】
    そもそもアートメイク除去では色素を薄くするためにレーザーを照射するわけですが、逆に黒っぽく変化してしまうことがあります。黒色変化と呼ばれますが、これは注入されている色素のなかに酸化鉄や酸化チタンなどの特殊な金属成分が含まれているときに生じる反応です。もともとの色素の成分に対する反応ですので、事前に予測することは不可能です。 幸い、眉では鉄やチタンが入っているケースは少ないですが、黒色変化が発生すると色の除去効果が打ち消されることがあります。 アイラインに含まれる可能性がある酸化鉄はもともと黒色のFeOが主体ですので、除去レーザーによって黒色変化が生じたという報告はほぼありませんが、やはり色の除去効果が打ち消されることがあります。 リップでは赤色酸化鉄であるFe2O3が含まれていると、黒色酸化鉄であるFeOへ変化して黒色変化が生じることがあります。また、白の色素にはチタンが含まれている可能性があり、この場合も黒色変化が生じます。眉やアイラインで白の色素が使われることはほぼありませんが、リップでは赤に白の色素を混ぜてピンクを作るアーティストがまれにいます。 黒色変化を生じても1064nmの波長でピコレーザー照射を繰り返すことで徐々に薄くできる可能性があるとされていますが、残念ながら確実ではないとする意見もあります。このようなリスクがあることをあらかじめご了承ください。 なお、除去レーザーを照射している途中で黒色変化が発生していると判断した場合は、それを承知のうえで照射を続けるか、途中で照射を中止するかはお客様と相談のうえで決定しますが、治療料金は規定額のままでいただきますのであらかじめご了承ください。

    【炎症後色素沈着(PIH)】
    ピコレーザーではQスイッチレーザーより少なくなりましたが、照射後2週間〜1カ月ぐらいで色素沈着が発生することがあります。摩擦や紫外線を受けると発生しやすくなるため、物理刺激や紫外線を避けることをお勧めします。

    【色素脱失(白斑)】
    まれな合併症ですが、照射部のメラノサイトの機能が低下して白く抜けるものです。体質や色素の状態によって個人差があり、確実な予防策はありません。数ヵ月以内(長くて半年)以内に軽快することが多いですが、数年経っても戻らないケースもあります。ピコレーザーでは従来のQスイッチレーザーなどと比べて色素脱失が生じることは少ないですが、全てのレーザー治療で一応は生じる可能性があるものとお考えください。日焼けで黒い状態で照射したり、必要以上に頻回の治療を行うと発生しやすくなりますので、治療を早く終了したいお気持ちがあってもやはり適切な状態と間隔で治療を計画しましょう。色素脱失の治療として大切なのは物理刺激を与えずに時間を待つことです。残念ながら特別に有効な治療法はなく、時間の経過とともに回復してくることを期待することになります。保湿や薬物の持続内服、そして徹底的なUVケアを行います。








    点滴療法
    注射・点滴療法

    当クリニックでの点滴療法は下記のように分類してあります。
    1. 一般医療点滴
    2. 美容医療点滴
      • ①白玉点滴
      • ②プラセンタ注射
    3. 特殊医療点滴
      • ①マイヤーズカクテル点滴
      • ②高濃度グルタチオン点滴
      • ③高濃度ビタミンC点滴

    一般医療点滴

    1. 二日酔い予防注射
    肝機能保護作用のある薬剤を2種類含有する注射です。容量は20mlですので、時間をかけて点滴する必要はなく、静脈内注射で投与できます。そのため投与時間が短くてすみ、1〜2分で投与完了です。
    肝臓疾患で肝機能が低下している方に投与すると肝機能の改善が見込めます。
    また、肝機能が向上するとアルコール耐性が増えますので、飲酒機会の前に注射を受けておくと悪酔いすることがなくなり、楽しくお酒を楽しむことができます。二日酔い予防にもなります。接待など職務上でアルコール耐性が必要な場合にも有効ですので、重要なお仕事を成功させるためにもお勧めです。
    薬剤の流通量が増えたため、今回大幅な価格改定を行いました。
    2. 二日酔い予防点滴
    静脈内注射では投与できる薬剤と投与量が限定されます。より高い効果が必要であれば、20分ほど時間がかかりますが二日酔い予防点滴がお勧めです。
    肝機能保護剤2種類に加えて消化管の運動を改善する薬剤や胃酸を抑制したり消化を助ける薬剤をバランスよく配合しています。抗酸化機能を高めるためのビタミンCも配合しました。楽しくお酒を楽しむために、そして大事な仕事を成功させるために、ぜひ活用して下さい。
    薬剤の流通量が増えたため、今回大幅な価格改定を行いました。
    3. 二日酔い解消点滴(軽症用および重症用)
    楽しく飲み過ぎた結果として二日酔いを生じてしまったときには、軽症用および重症用の2種類の二日酔い解消点滴が強い味方になります!
    軽症用では肝機能を回復させる薬剤に加えて消化管の動きを正常化させる薬剤とビタミンCを配合し、少し多い目の輸液を用いてアルコール脱水を補正します。点滴が終わる頃には頭もハッキリしてくることでしょう。
    重症用では各種薬剤を増量し、ビタミンCに加えてビタミンB群もバランス良く配合しました。さらに輸液量も2倍に増やして高度なアルコール脱水にもバッチリな点滴です。少量のカフェインも含んでいますので、点滴終了時には気分爽快になれるはずです。
    薬剤の流通量が増えたため、今回大幅な価格改定を行いました。
    4. 蕁麻疹点滴
    湿疹、皮膚炎、急性・慢性蕁麻疹などにお悩みの方にお勧めの点滴です。白玉点滴にも含まれるグルタチオンには肝斑や色素沈着を改善する作用に加えて蕁麻疹を改善する作用があります。このグルタチオンを贅沢に600mgも配合しました。なんと当クリニックの白玉点滴600と同量です。そのため、正直に言いますと明らかに原価割れ赤字の点滴です。
    その他にも下記の蕁麻疹用の薬剤を配合しておりますので、美白目的では投与できません。あくまで皮膚疾患がある場合のみの処方となります。
    解毒のための肝機能保護剤、抗ヒスタミン剤、ビタミンB2、ビタミンHを配合しています。
    薬剤の流通量が増えたため、今回大幅な価格改定を行いました。
    5. 疲労回復強力ニンニク点滴
    ビタミンB群(B1、B2、B5、B6、B12)および肝機能増強剤、グルタチオン、カフェイン、ブドウ糖をバランス良く配合しました。慢性疲労に対しても、スポーツや作業に起因する急性疲労に対しても、良く効きます。ビタミンB1がご自身の臭覚細胞に作用するためにわずかに薬剤臭(ニンニク臭)を自覚しますが、呼気にニオイは一切でませんのでご安心を。
    6. 眠気解消点滴
    ビタミンC、グルタチオン、カフェインに加えて大脳を活発化させるためのブドウ糖を配合しました。気分がスッキリして頭の回転も速くなります。試験対策や論文作成で頑張らなければならないときや、徹夜の実験を行う際など、勝負時に点滴して下さい。15分程度で終了します。
    薬剤の流通量が増えたため、今回大幅な価格改定を行いました。赤字点滴ですが大学の門前という立地に鑑みて価格を設定しました。

    美容医療点滴

    1. 白玉点滴
    白玉点滴はグルタチオンを主体とする点滴です。グルタチオンには肝斑や色素沈着を改善する作用があります。紫外線による慢性の日焼けなどを除去してくれますので、肌のトーンが上がり、本来の皮膚色調を取り戻すことができます。また、肝機能を高めてアルコール耐性を改善する働きもあります。
    当クリニックではグルタチオンの量に応じて白玉点滴600、1200、2000、さらに高濃度ビタミンCを加えたビヨンセ点滴の4種類の美容点滴を用意しました。
    白玉点滴600にはグルタチオン600mgに加えてビタミンC 2000mgを配合しました。
    白玉点滴1200にはグルタチオン1200mgとビタミンC 4000mgを配合してあります。
    白玉点滴2000にはグルタチオン2000mgとビタミンC 6000mgが配合されています。
    ビヨンセ点滴は、ビヨンセが愛用して肌が白く美しくなったとして世界的に有名になった点滴です。ハリウッドスターや韓流スター、あるいは日本でも多くの芸能人が受けています。当クリニックではビヨンセが愛用した点滴内容を忠実に再現しました。グルタチオン1200mgにビタミンB群をバランス良く配合し、高濃度ビタミンCを12.5g加えてあります。
    高濃度ビタミンC製剤が高価であるため、点滴自体の価格もそれなりに高価とならざるを得ませんが、グルタチオンと高濃度ビタミンCの相乗効果は..........もう期待が止まりませんね!
    • ① 白玉点滴を受ける頻度は?
      最初の1〜2ヵ月間は週に1〜2回の頻度で少し詰めて点滴を受けると反応性がよく効果も高いとされています。効果が得られた後、完全に中止してしまうと徐々に代謝されて効果がなくなっていきますので、維持量の点滴を受けることをお勧めします。個人差はありますが、おおむね1ヵ月に1〜2回の白玉点滴で効果を維持できるケースが多いようです。
      なお、科学的な裏付けとしてはグルタチオンの添付文書に「投与後7日後までに尿中へ24%が排泄された」と記載されています。すなわち、簡易計算では体内のグルタチオンは1週間で76%に減少し、2週間で58%程度、3週間で44%程度、4週間で33%程度まで減ってしまう、と思われます。したがって、やはり2〜3週に1回程度を維持量とすることが望ましいでしょう。
    • ② 白玉点滴メニューの使い分けについて
      白玉点滴の効果はグルタチオンの量に応じて高くなります。白玉点滴は600、1200、2000と設定してありますが、一般的なお勧めは1200です。グルタチオンにはほぼ副作用がありませんが、まれに相性が悪い場合もあるようです。したがって、最初は600を1〜2回点滴してみて、異常がなければ1200に上げることをお勧めします。また、体格が小柄な方やグルタチオンへの反応性が良い方の場合は600でも充分な効果が期待できることもあります。
      1200よりもっと確実な美白効果を望まれる場合は、2000を試してみてください。ビタミンCの量も日本製のビタミンCを用いた場合の最大使用量である6000mgまで配合しておりますので、効果は期待maxです!
      さらにビヨンセ点滴は高価な高濃度ビタミンCが12.5gも含まれています。その割には価格を極力抑えた設定としてありますので、自分へのご褒美としていかがでしょうか?
    • ③ 日焼けイベントの前? それとも後?
      旅行や屋外イベントなどの日焼け対策として白玉点滴を受けることもありますよね。その際に、前日などイベントの前に受けるべきか、後でも良いのか、について説明します。
      静脈内投与されたグルタチオンの血中濃度の半減期は11分と非常に短いのですが、身体から消えてなくなるわけではなく、血中から速やかに肝臓や皮膚などの各種臓器に分布してしまうために血中濃度が早期に減少することがわかっています。そして、肝内グルタチオンの代謝については、代謝回転が異なる2つのプールがあり、グルタチオン本来の働きを行うためのプールの半減期は28.5時間とされています。また、①でも述べたように、添付文書には投与後7日後までに尿中へ24%が排泄されたとする実験結果も記載されています。これらから総合的に判断すると、イベントの前日、あるいは前々日ぐらいに白玉点滴を受けてもイベント当日にはそこそこのグルタチオンが皮膚組織を含めた体内に蓄えられているため大丈夫と言えます。強い紫外線曝露を受けるイベントであるならば、ベストな投与方法はイベント前および後の両方で白玉点滴を受けることですが、イベント前だけでも大きなデメリットはありません。イベント後は時間的余裕も少ないでしょうし、疲れもあるでしょう。ぜひ前もって白玉点滴を受けて、イベントを楽しんでください。
      なお、イベント当日にも紫外線対策を追加できるよう、当クリニックでは「紫外線対策 シミ予防内服セット」を作製してあります。このセットをイベント当日に服用することで、シミ対策はさらに完璧なものになります!
    • ④ 注射と点滴の違いは?
      注射と点滴は共に血管に針を刺入してそこから薬剤を投与するわけで、その意味で違いはありません。ただ、注射の場合は針には注射器がつながっていて、ピストンを押すことで注射器内の薬液が血管内に入っていきます。点滴では上方に点滴バッグをぶら下げて、重力によってゆっくりと薬液が血管内に入ります。したがって、点滴のほうが一定の速度で時間をかけて入れることができるのです。ゆっくりと投与することで薬液の刺激による投与血管の痛みも軽くすることができます。注射では何10分もかけるわけにはいきませんので、通常は短時間で注入します。そのため、まんがいちアレルギーを含めた副作用的な反応が出現したときに、すでに全量が投与されてしまっているようなこともあります。点滴の場合は一定速度で投与でき、かつある程度の時間をかけることができますので副作用がでた場合にその時点で投与中止にすることができます。
    • ⑤ その他
      現在のところ美容点滴に関する既成のメニューは上記の通りですが、いろいろと個性的な点滴メニューのご希望を打診されることが多いです。当クリニックでは皆様のご要望に可能な限り応じることにしています。すなわち、オーダーメイド点滴のご相談には積極的に対応いたします。
      ただし、薬剤の相互作用で問題が生じたり、効果が減弱するような薬剤の組み合わせもありますし、他の疾患に対して服用されている薬剤に悪影響がでるような場合もあります。お薬の配合によってはpH異常が生じたり、浸透圧が過度となって血管痛が生じたり、あるいは浸透圧が低すぎて溶血という危険な現象が発生したりすることもあります。また、あまりに極端な過量投与はお断りいたします。
      投薬内容につきましては必ず医学的な検証を行い安全性を担保したうえで実施しますので、ご希望に沿えない場合もあることをあらかじめご了承ください。
    美容医療点滴は保険診療では行えません。
    やはり、自由診療でなければ行えない医療があるのです。
    そして、当院は自由診療に特化した医療クリニックです。


    2. プラセンタ注射
    • ① プラセンタ注射とは
      ヒト胎盤(プラセンタ)から抽出したエキスを原料とする医療用医薬品(特定生物由来製品)です。特定生物由来製品には同種血輸血用血液製剤や血液凝固因子、ヒト血清アルブミンやヒト免疫グロブリンなどがあり、いずれもさまざまな臨床診療において必要不可欠な薬剤です。
      プラセンタの薬効は紀元前から世界中で注目され、滋養強壮・若返りの薬として珍重されてきました。
      胎盤は胎児を育てるための臓器です。妊娠時に子宮内に形成され、出産とともに母体外へ排出され役目を終えます。しかしこの時点でもビタミンやミネラル、アミノ酸などさまざまな栄養素や細胞増殖因子などを多く含んでいます。出産を終えた動物の母親が本能的にプラセンタを食べる行動はよく観察されており、食べることによって体力や体調を改善させていると考えられています。
      小さな受精卵から胎児を育てていくために、プラセンタには全ての細胞を増殖させる因子と栄養素が含まれています。そのため、加齢やストレスによってくたびれてしまった身体中の細胞を活性化させる能力を持っているのです。ホルモンのバランスを調節し、免疫さえも上げることができます。
      最近これといった理由がないのになんとなくだるいなどの症状を感じたら、あなたの身体は黄色信号を発しているのかもしれません。ぜひプラセンタ注射で健康を取り戻して下さい。
    • ② プラセンタ製剤について
      厚労省からは「メルスモン」と「ラエンネック」の2つの注射用製剤が医薬品として認可されています。当クリニックではこれら2つの安心・安全な国産製剤のみを使用しており、海外製のものは取り扱っておりません。
    • ②-1 メルスモン
      適応病名は「更年期障害、乳汁分泌不全」と添付文書に記載されています。1959年に厚生省の認可を受けて薬価収載されました。
      加水分解法で製造されていますが、これはプラセンタの細胞膜を強酸で分解してエキスを抽出する方法です。強酸を使用するため有効成分もある程度は分解(低分子化)されており、効果がすぐに出やすいと考えられます。酸によるpHの低下はpH調整剤を用いて中性近く(pH6.8〜7.0)に補正されているため、注射時の刺激は少ないです。また、ベンジルアルコールという成分が2ml中に0.03ml含まれていますが、このベンジルアルコールには注射時の痛みを和らげる補助薬としての効果があるため、注射時の痛みはさらに少なくなっています。
      有効成分は1アンプルあたり胎盤絨毛分解物の水溶性物質として100mgです。
    • ②-2 ラエンネック
      適応病名は「慢性肝疾患における肝機能の改善」と添付文書に記載されています。1974年に厚生省の認可を受けて薬価収載されました。
      分子分画法で製造されています。これはフィルターを使って成分を抽出する方法で、有効成分を分解せずに高分子のまま取り出すことができます。この高分子を含む有効成分が線維芽細胞を刺激してコラーゲンの産生を促進するため、美容領域の効果はメルスモンよりやや高いと期待できます。
      有効成分として1アンプル中に胎盤酵素分解物の水溶性物質を112mg含有しており、ヒト胎盤由来成分の含有量はメルスモンよりやや多いようですが、製造方法が異なるため単純には比較できないかもしれません。
      pHは5.5〜6.5と低いため注射時の痛みが少し強いですが、ピリピリした痛み程度で大きな問題はありません。添加物としてpH調整剤が含まれており、製造工程中にペプシン(ブタ胃粘膜)および乳糖(ウシ乳)が使用されています。
      ③ プラセンタ注射の効能
      ③-1 効能は下記のように多岐に渡ります
      • 更年期障害(イライラなど)の解消
      • 自律神経調整作用(自律神経のバランスを整える)
      • 免疫賦活作用(免疫力を強化して抵抗力を高める)
      • 活性酸素除去作用(細胞を壊す活性酸素を除去して老化を防ぐ)
      • 強肝・解毒作用(肝臓の働きを強化する)
      • 乳汁分泌促進作用
      • 抗アレルギー作用
      • 抗炎症作用(炎症を抑え、痛みを和らげる)
      • 疲労回復作用
      • 美肌促進作用(シミ、シワ、ニキビなどを改善し美白を促す)
      • 育毛作用(男性の更年期障害や薄毛を改善する)



      ③-2 診療科別の効能
      診療科別の効能を拾い集めて列挙してみますと、
      • 内科:
        肝機能の改善(肝炎・肝硬変)、慢性胃炎、消化管潰瘍、胃弱、食欲不振、偏頭痛、糖尿病、高血圧、低血圧、気管支喘息、慢性気管支炎、貧血、不整脈、慢性疲労、習慣性便秘、アレルギー
      • 婦人科:
        更年期障害、生理不順、生理痛、冷え性、子宮筋腫、乳汁分泌不全、高プロラクチン血症
      • 皮膚科:
        アトピー性皮膚炎、じんましん、日光過敏症、湿疹、ケロイド、シミ、そばかす、しわ、たるみ、くすみ、ニキビ、肝斑、白斑、薄毛、乾燥肌、コラーゲン生成促進、皮膚ターンオーバーの正常化、帯状疱疹後遺症
      • 耳鼻科:
        アレルギー性鼻炎、メニエール病、花粉症
      • 整形外科:
        関節リウマチ、関節炎、神経痛、腰痛、五十肩、肩こり症、線維筋痛症、骨粗鬆症
      • 歯科:
        歯槽膿漏、歯周病
      • 精神科・心療内科:
        うつ病、自律神経失調症、不眠症、自閉症、不安神経症、アルツハイマー型認知症
      • その他:
        前立腺肥大、三叉神経痛、パーキンソン症候群、眼精疲労、遠視、近視、緑内障、精力増進、滋養強壮、男性ホルモンバランスの改善、女性ホルモンバランスの改善、虚弱体質、病中および病後の体力回復、風邪予防
      このように、プラセンタにはありとあらゆる疾患に有効性があるように記載されています。老化などによる全身の機能低下は単一の効果を持つ薬剤だけでは治療することができませんが、プラセンタには多くの生理活性物質が自然のままの状態で含まれています。細胞を増殖させて胎児を育むプラセンタは、老化した身体を細胞レベルで若返らせるアンチエイジング作用を持っているのです。



      ③-3 男性に対するプラセンタの投与
      プラセンタ注射は、美容やアンチエイジングの目的で投与している女性が多いことから、女性専用の薬という印象が強いかもしれませんが、男性に対しても効果的です。母胎のなかでプラセンタが女児だけではなく男児も同じように育むことを考えると、これは当然であると言えるでしょう。男性がプラセンタ療法を受けても女性と同様に様々な効果の恩恵を受けることができるのです。
      更年期障害は女性だけではなく、男性にも生じることがわかっています。疲れやすい、以前ほど元気が出ない、寝付きが悪い、眠りが浅いなどの症状でお悩みの男性はぜひプラセンタ注射を試してみてください。また、育毛に関しても良い効果が期待できます。毛髪量は男性ホルモンと女性ホルモンのバランスによって影響を受け、男性ホルモンが相対的に多いと毛髪量が少なくなります。プラセンタには過剰な男性ホルモンを抑制してバランスを調整する効果があり、結果的に育毛が促進されるのです。



      ④ プラセンタ注射の副作用
      メルスモンは1950年代から、そしてラエンネックは1970年代から販売されており、ともにかなり古くから使用されている薬剤です。副作用がある薬剤や効果が少ない薬剤は自然に淘汰されていきますので、現在に至るまで連綿として使われているということは、大きな副作用がなく確かな効果を持つことを証明していると言えるでしょう。

      メルスモンとラエンネックはヒト組織由来の蛋白・アミノ酸等を含有する製剤であるためショックなどの症状を起こす可能性はゼロではありませんが、実際には現在に至るまでの長い年月のなかで一例も認められておらず、正しい用法(皮下注)で使用された場合は発生しないと考えられています。これまでに報告された副作用は注射部位の疼痛や過敏症(掻痒感など)などの通常の注射薬でも出現するものだけです。

      製造にあたっては原材料提供者にウイルスや細菌の感染症がないことを血清学的検査で確認し、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルス、エイズの原因ウイルスなどに関する核酸増幅検査で陰性が確認されたものだけを原材料とします。しかし、未知のウイルスや核酸増幅検査で検出限界以下のウイルス量が混入している可能性までは否定できません。また、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病なども理論上は完全に除外することは困難です。ただし、このようなプリオン病に関しても現在までに国内外で報告された症例はゼロです。


      ⑤ プラセンタ注射の投与法について
      メルスモンは添付文書に「1日1回2mlを毎日又は隔日に皮下注射する。」と記載されており、ラエンネックでは「1日1回2mlを皮下又は筋肉内に注射する。症状により1日2〜3回注射することができる。」となっています。
      プラセンタ製剤を静脈内注射や点滴で投与しているクリニックは多いようですが、両薬剤ともに静脈内注射や点滴で使用してよいとは書かれていません。

      皮下注射、筋肉内注射、静脈内注射、点滴注射の違いを表にまとめました。
      皮下注射
      筋肉内注射
      静脈内注射
      点滴注射
      投与に必要な時間
      数秒〜1分
      数秒〜1分
      数秒〜数分
      30分〜1時間
      効果発現のタイミング
      ゆっくり
      ややゆっくり
      非常に早い
      早い
      効果の持続時間
      とても長い
      長い
      短い
      短い
      使用目的
      長期にわたる効果の持続が必要な場合
      ある程度の即効性とある程度の持続性を求める場合
      救命時など即効性が重要な場合
      薬剤が高濃度であったり、大量の投与が必要な場合
      皮下組織内には血管が少ないため、ここに投与された薬剤はゆっくりと血管内に吸収され、やがて全身循環に回っていきます。皮下注射は他の方法と比べると、効果の即効性ではなく効果の持続性を目的としている、と言ってよいでしょう。
      皮下注射で多くの薬液量を注入するとやや痛いのですが、少々痛くても良い場合は3アンプル程度までは可能です。

      筋肉内注射は皮下注射に近い投与方法ですが、筋肉内には血管が豊富に分布しているため薬剤の吸収速度は皮下注射の約2倍速いとされています。そのため、代謝されていくのも皮下注射よりは早いと考えられます。しかし、pHが低かったり、刺激性があるような薬剤でも投与しやすく、また投与量は6ml程度まで問題ありません(=プラセンタ製剤3アンプル)。

      静脈内注射や点滴で投与すると即効性があります。薬剤が血液を介して速やかに全身循環に回り、必要な部位に供給されるからです。手術時に血圧が下がった、などの場合はとにかく即効性が大切ですので、薬剤はかならず点滴ルートから静脈内に投与します。しかし、肝臓や腎臓などで代謝を受けるのも早くなるため、効果の持続性は最も短くなります。また、薬剤が一挙に全身循環に回るため、まんがいちアレルギー症状などの副作用が出現した場合は、強く発現する傾向があります。
      なお、点滴注射は静脈内注射と投与法としてはほぼ同じですが、時間をかけて注入することになります。高濃度ビタミンC点滴など薬剤が高濃度である場合は大量の輸液に混和して濃度を下げて注入する必要があるため点滴注射で行う必要があります。

      プラセンタ注射に関して、静脈注射のほうが即効性があるので良い、と書かれているサイトもあります。しかし、これは間違いです。プラセンタ注射に即効性は必要ありません。じっくり長く効いてたくさんコラーゲンを作ってくれるほうが美容効果も高くなるのです。そのため、プラセンタ製剤の本来の効果を発揮させるためには、静脈内注射や点滴ではなく皮下注のほうが良いのです。

      また、投与の安全性にも留意が必要です。プラセンタ製剤を皮下注射で投与した場合、重大な副作用は1950年代以降一度も報告されていません。しかし、静脈注射に関しては2009年に美容目的でラエンネックを20歳代女性に投与した際にアナフィラキシーショックを起こした症例が報告されています。
      そのため、日本胎盤臨床医学会ではプラセンタ製剤は添付文書に記載されているように本来の皮下注射ないし筋肉内注射で投与すべきであると強く推奨しています。当クリニックではこの勧告に従って、プラセンタ製剤は皮下注射ないし筋肉内注射で投与させていただいております。

      プラセンタ注射と同時に他の点滴療法、たとえば白玉点滴などを受けていただくことには問題ありません。プラセンタ製剤は他の薬剤との合併禁忌はないからです。ただし、点滴のなかにプラセンタ製剤を混注して投与することはできません。プラセンタ製剤の皮下注と点滴療法と別々の穿刺が必要ですのでご了解ください。


      ⑥ メルスモンとラエンネックのどちらを選択するか
      製造方法が異なることから、メルスモンには低分子物質が多く含まれており、ラエンネックには低分子物質も高分子物質も含まれています。高分子物質は線維芽細胞の増殖スイッチを刺激してコラーゲンをたくさん作ってくれる働きがあります。
      このため、更年期障害の症状や身体の不調をまずは改善したい方にはメルスモンがお勧めです。そして美容が主目的の方や肝機能の改善がご希望の方(よくお酒を飲む人)にはラエンネックのほうがよいと言えるでしょう。しかし、両薬剤の効果に決定的な差があるわけではありません。
      また、注射の痛みに弱い方はメルスモンを選ぶという選択肢がありますが、ラエンネックでもさほど痛いわけではありません。

      両薬剤には異なる添加物が含まれていますが、痒みなどのアレルギー症状は有効成分そのものではなく添加物によって生じる場合が多いのです。したがって、一方の薬剤で痒みや発疹が出現した場合はもう一方に変えてみるのもよいでしょう。
      また、ごく稀にラエンネックで頭痛が生じることがありますし、メルスモンで眠気が生じることもありますので、そのような症状があれば薬剤を変更してみるとよいでしょう。

      ⑦ 適切な投与頻度と投与量
      プラセンタ注射は重大な副作用が出にくい反面、たった1回で劇的に効くというものではありません。そもそも多岐に渡るプラセンタの効能の根底にあるのは、全ての機能をゆっくりと本来の正常な状態に戻していく働きです。お肌のターンオーバーには1ヵ月以上かかりますので、美容目的の場合は1ヵ月程度継続されると多くの方は効果を実感できます。
      したがって、投与頻度としては最初の1ヵ月は週に2回程度をお勧めします。効果がしっかり発現すれば1〜2週に1回程度で維持できるようになります。
      投与量は美容やアンチエイジングが目的の場合、週2回なら1回2本、週1回なら1回3本程度が良いとされています。しかし、1回1本でもそれなりの効果はあります。

      基本的にプラセンタ注射は継続するほうが効果は持続しますが、必ずこうしなければならないという規定はありません。ご自身の治療目的やライフスタイルなどを踏まえて、適切な頻度で注射を受けてください。
      また、ラエンネックは肝機能の改善効果が高いので、仕事上の接待などアルコール摂取が必要なイベント前に注射を受けると悪酔いなどしなくなります。
      妊娠中の方については、動物レベルの実験では催奇形性を含めた重大な毒性はないとされています。しかし実際にヒトではどうなのかに関する知見はありませんので、積極的にはお勧めしておりません。
      授乳中の場合、そもそもメルスモンは乳汁分泌不全に対する治療薬として開発された訳で、問題はありません。


      ⑧ プラセンタ注射に関する留意点
      プラセンタ注射を受けると、その後は献血をすることができなくなります。なお、ご自身が輸血を受けることに全く問題は生じません。
      クロイツフェルト・ヤコブ病の原因として知られているプリオンなどが原材料のプラセンタに含まれていた場合、プラセンタ注射を受けた方からの献血を通して他の患者さんへ感染が伝播する可能性がゼロではないことから、プラセンタ注射を受けたことのある方は献血ができないことになっています。
      ただし、国産のプラセンタ製剤は日本国内で回収されたプラセンタを原材料としていますが日本ではプリオンを介した感染症例はこれまで確認されていません。また、世界的に見てもプラセンタからプリオンが見つかったという報告はないとされています。これらのことから実際上は問題が発生する可能性はほぼゼロではあるのですが、日本では過去に輸血後肝炎や薬害エイズの問題があったことも踏まえて社会的に慎重な立場を取らざるを得ないことが背景にあると思われます。

      献血ができなくなることはプラセンタ注射をする際に前もって同意をいただく必要があります。


    特殊医療点滴

    1. マイヤーズカクテル点滴
    • ① マイヤーズカクテルの由来
      アメリカのボルティモア市の開業医であったジョン・マイヤーズ医師が喘息、慢性疲労、うつ病などの患者に対して1950年代から行っていた点滴が基となっています。マイヤーズ医師は1984年に亡くなられたのですが他の医師によって点滴内容は引き継がれ、2002年にAlternative Medical Reviewという医学雑誌にこの点滴に関する記事が書かれた際に、考案者の名前を取ってマイヤーズカクテルと名付けられました。
    • ② 成分組成
      マグネシウムやカルシウムなどのミネラルおよびビタミンB群(B1、B2、B3、B5、B6、B12)やビタミンCがバランスよく配合されています。マイヤーズカクテル点滴は、体内で不足しているミネラルと各種ビタミンを適切に補給する点滴です。元気になります! これらの成分はもともと人間の身体のなかに含まれているものですので、特別な副作用はありません。
    • ③ マイヤーズカクテルの適応症
      気管支喘息、線維筋痛症、慢性疲労症候群、偏頭痛、うつ状態・うつ病、アレルギー性鼻炎・花粉症、甲状腺機能亢進症、こむら返り、急性上気道炎、慢性副鼻腔炎、慢性蕁麻疹、生理不順、麻薬の禁断症状、ED、不感症などに対して効果があるとされています。
      ただし、低カリウム血症やジギタリス製剤の投与中であると不整脈を誘発する可能性もあるため、心疾患がある場合は注意が必要です。
      また、このほかにも耳鳴、自律神経障害、不定愁訴症候群、インフルエンザ、子宮頸がんワクチンの副作用にも有用であるとの報告があります。
      • ③-1 気管支喘息に関するエビデンス
        以下は2002年のAlternative Medical Review に掲載された論文の抜粋です。
        • (1)マイヤーズカクテルを喘息患者に投与すると通常は数分以内に症状が改善する。
        • (2)安定した後は1~2週に1回の点滴で維持療法を行う。
        • (3)気管支喘息の患者にマグネシウムを投与することで喘息発作の改善、1秒率の増加、入院回数の減少(二重盲検法)が報告されている。
        • (4)カルシウムを投与することで気管支喘息発作やアナフィラキシーショックの改善が報告されている。
        • (5)その他、ビタミンC、B3、B5、B12も実験的な喘息発作に有効であると報告されている。
        • (6)マグネシウム単独静注よりはマイヤーズ・カクテルの方が喘息発作の改善効果は高い。
        • Gaby AR: Myers’ cocktail, Alternative Medical Review 2002;7(5):389-403


        また、2004年のNutrition Journalには43例の気管支喘息患者を対象に短期・長期のビタミン・ミネラル点滴療法の有用性を述べた論文が発表されています。

        ShraderWA: Short and long term treatment of asthma with intravenous nutrients. Nutrition Journal 2004;3:6-13.

      • ③-2 線維筋痛症に関するエビデンス
        線維筋痛症は関節や筋肉、腱など全身の広い範囲に3ヵ月以上にわたって強い痛みが持続する疾病です。原因はまだ解明されておらず、採血など一般的な検査ではほとんど異常が認められません。潜在的な患者さんを含めると日本全国で200万人が罹患しているといわれています。80〜90%は女性で、30〜60歳代に多いとされています。慢性的な痛みからストレスが蓄積し、不眠、疲労、抑うつ状態を呈します。さらに口や眼の乾き、手指の腫れ、寝汗、腹痛、下痢、便秘、動悸、呼吸苦、嚥下障害、頭痛、めまい、浮遊感、耳鳴り、聴力低下、まぶしさ、浮遊感などを自覚することもあります。原因がはっきりしませんので、明確な治療方針もありません。プレガバリンなどの薬物療法が行われますが、目立った効果がないことも多いとされています。

        この線維筋痛症に対するマイヤーズカクテルの有効性に関する論文が2007年にAlternative therapies in health and medicineに掲載されました。
        対象となった7名の繊維筋痛症患者には8年以上の病歴があり、消炎鎮痛剤や抗うつ剤の投与、運動療法などで症状は改善しなかった。マイヤーズカクテルを週に1回、8週間投与したところ、ほとんどの患者は投与後24〜48時間以内に症状の変化を感じ、8週間後には全員が効果を自覚していた。疼痛レベルは60%減少(p<0.005)、倦怠度は80%減少(p<0.005)した。完全に症状が消失した患者はいなかったが、あきらかな副作用は認めなかった。
        Massey PB. Reduction of fibromyalgia symptoms through intravenous nutrient therapy: results of a pilot clinical trial. AlternTher Health Med. 2007;13:32-4.
        この論文ではマイヤーズカクテル(ビタミン・ミネラル点滴療法)は繊維筋痛症の症状緩和に安全で有用な治療法であると結論付けています。
      • ③-3 慢性疲労症候群に関するエビデンス
        慢性疲労症候群(chronic fatigue syndrome : CFS)は高度の疲労感が6ヵ月以上の長期にわたって続く疾病です。血液検査などさまざまな検査でも異常が見つからないことから、明らかな原因や治療法はわかっていません。 マイヤーズカクテルに反応して症状が改善したCSFの症例が複数の論文で報告されており、点滴によるマグネシウムの投与が効果に関与していると推察されています。
        • 慢性疲労に悩む93名(50名はCFSと診断)のうちの47%において、マグネシウム注射負荷テストによってマグネシウムの欠乏が明らかになった。

          Manuel Y, et al. Magnesium status and parameters of the oxidant-antioxidant balance in patients with chronic fatigue: Effects of supplementation with magnesium. J Am Coll Nutr 2000;19:374-382.

        • 赤血球のマグネシウム濃度の平均値が、健康な対照群に比べてCFS群で著明に低い値を示した。CFSの32名が二重盲見法で硫酸マグネシウムの投与を週1回6週間受けた。マグネシウム投与群の80%は症状が改善し7例では疲労が完全に消失したが、プラシーボ群では症状改善はほとんど見られなかった。

          CoxIM, Campbell MJ, Dowson D. Redblood cell magnesium and chronic fatigue syndrome. Lancet 1991;337:757-760.

        • マグネシウムが欠乏しているCFS症例の半数は、経口のマグネシウムサプリメントから良い効果が得られたが、マグネシウムの筋肉注射が必要であった症例もあった。

          Howard JM, Davies S, Hunnisett A. Magnesium and chronic fatigue syndrome. Lancet 1992;340:426.

        • 筋肉注射で与えられたビタミンB12にも疲労回復に効果があるという報告もある。

          Ellis FR, Nasser S. A pilot study of vitaminB12 in the treatment of tiredness.Br
          J Nutr 1973;30:277-283.

        この結果はマイヤーズカクテルに含まれるビタミンB12の効果を支持するのかもしれないが、マイヤーズカクテルに反応したのにビタミンB12単独の筋肉注射では効果がほとんどない例も多い。

        CFSに限らず、疲労感は日常的に遭遇する症状です。しかし、その都度マグネシウム負荷テストや赤血球内のマグネシウム濃度を測定するのは困難であり実際的ではありません。マイヤーズカクテルはビタミンとミネラルが主成分で大きな副作用はほとんどありません。したがって、疲労感を感じている場合にマイヤーズカクテルをとりあえず試してみる臨床価値は充分あるのではないかと考えられます。
      • ③-4 偏頭痛に関するエビデンス
        下記の論文はマイヤーズカクテル点滴の偏頭痛に関する有用性について述べています。
        • Mauskop A, Altura BT, Cracco RQ, Altuna BM. Intravenous magnesium sulphate relieves migraine attacks in patients with low serum ionized magnesium levels: a pilot study. Clin Sci 1995;89:633-636.
        • Demirkaya S, Vural O, Dora B, Topcuoglu MA. Efficacy of intravenous magnesium sulfate in the treatment of acute migraine attacks. Headache 2001;41:171-177.
        • Mauskop A, Altura BT, Cracco RQ, Altuna BM. Intravenous magnesium sulphate relieves cluster headaches in patients with low serum ionized magnesium levels. Headache 1995;35:597-600
        マグネシウムだけではなく、カルシウムの投与によって著明な改善を認めた症例があったことも報告されています。しかし、いずれが有効であっても、もともとマイヤーズカクテルには両者がバランスよく配合されており副作用も少ないことから、単独の注射を複数試行するよりも最初からマイヤーズカクテルを点滴するほうが臨床的には有用であると期待できます。
      • ③-5 うつ状態・うつ病に関するエビデンス
        長期にわたるうつ病と不安神経症の既往がある患者に、マイヤーズカクテルを種々のミネラルバランスや種々の注入速度で投与してよい結果を得たとの報告があります。

        Shealy CN, Cady RK, Veehoff D, et al. Magnesium deficiency in depression and chronic pain. Magnes Trace Elem 1990;9:333.

        しかし、急速注入を行うほうが効果的であったとも記載されており、このような投与法では想定外の副作用が発生する可能性もあるため、一般的なうつ病に対するfirst choiceであるとは捉えないようが良いようです。
        線維筋痛症、偏頭痛、過度のストレスに悩まされていたり、またはアルコールによってさらに悪化している一部のうつ病において役に立つことがある、といった認識をもっておくほうがよいかもしれません。
      • ③-6 アレルギー性鼻炎・花粉症に関するエビデンス
        アレルギー性鼻炎症状に対してもマイヤーズカクテルが奏功したという報告がありますが、全ての症例に効果があるわけではありません。しかし、花粉症に悩む患者は多く、年々増加傾向です。大きな副作用のないマイヤーズカクテル点滴の副次的な効果を期待することは悪くないでしょう。

        Gaby AR: Myers’ cocktail, Alternative Medical Review 2002;7(5):389-403

      • ③-7 甲状腺機能亢進症に関するエビデンス
        甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)には、有効な治療薬があります。これらの既存の薬剤での治療で特別な問題はありませんが、マイヤーズカクテルが症状の改善に役立つという報告もいくつかあります。早く症状から離脱したい場合は治療薬とマイヤーズカクテルを併用するのもいいかもしれません。
        • Magnesium metabolism in hyperthyroidism. Endocr J 1996;43:397-402.
        • Effect of magnesium on the thyroid. Lancet 1963;1:1405.
        • The relief of muscular weakness by pyridoxine hydrochloride. J Lab Clin Med 1941;27:763-770.
        • The protective action of vitamin B12 against the toxicity of dl-thyroxine. J Nutr 1950;42:221-225.
        • Response of castrated male and female hyperthyroid rats to vitamin B12. Proc Soc Exp Biol Med 1951;77:624-626.
    いかがですか? 一度マイヤーズカクテル点滴を受けてみようという気になりませんか?
    マイヤーズカクテルはもともと体内に存在するミネラル成分と各種ビタミンのみを含んだ点滴で、副作用もなく安全です。しかし、これらの成分をある程度以上の濃度で使う場合には保険適応がないため、保険診療施設でこの治療を行うことはできないのです。

    唯一の方法は自由診療のクリニックで投与を受けることです。
    やはり、自由診療でなければ行えない医療があるのです。
    そして、当院は自由診療に特化した医療クリニックです。
    2. 高濃度グルタチオン点滴
    • ① グルタチオンとは
      グルタチオンは3つのアミノ酸(グルタミン酸、システイン、グリシン)から成るトリペプチドで、もともと肝臓や肺、心臓、血液、脳などいろいろな生体組織の細胞の中に存在しています。グルタチオンは健康を維持していくための必須栄養素で、活性酸素の消去や細胞内の毒物排泄などの機能で細胞を活性化させる働きがあります。
      グルタチオンの効能としては抗酸化作用、解毒作用、肝機能増強、抗アレルギー作用、肺機能増強、発がん抑制作用、皮膚のメラニン消去作用などがあり、パーキンソン病の症状を改善する作用もあります。
    • ② グルタチオン療法の適応症
      • パーキンソン病
      • 抗がん剤(シスプラチンなど)による末梢神経障害
      • 閉塞性動脈硬化症
      • 多発性硬化症などの神経難病
      • 慢性疲労症候群、原因不明の全身倦怠感
      • 風邪の初期症状
      • 美白
      後述の項目3.以降の部分では主にパーキンソン病に対するグルタチオン点滴のことについて記載していますが、厚労省が昔から認可しているグルタチオンの適応症には下記のとおりとなっています。
      • 中毒(薬物中毒、自家中毒、農薬中毒、金属中毒等)
      • 肝疾患(慢性肝炎など肝機能低下を来す疾患)
      • 皮膚疾患(急性・慢性湿疹、蕁麻疹、皮膚炎、アレルギー性皮膚炎)
      • 肝斑など色素沈着症
      • 妊娠中毒(妊娠悪阻、つわり、晩期妊娠中毒症)
      • 眼疾患(角膜疾患)
      • 放射線障害(子宮頸がん、頭頚部腫瘍における放射線療法の副作用を防止する効果)
      すなわち、慢性肝炎でお困りの方も保険診療で使える以上の量が使用できますし、農薬を浴びてしまったようなときにも対応できます。化学物質や重金属に曝露された可能性がある場合にグルタチオンは有効ですし、肝斑にもしっかり適応があります。また、つわりが強い妊婦の方もガマンせずにグルタチオン点滴で楽になることができます。当然ながら胎児への副作用がないことも証明されています。
    • ③ パーキンソン病について
      パーキンソン病は進行性の病気で、今のところは完全に治すことができない難病です。
      日本では人口10万人あたり約100人、65歳以上では10万人あたり約200人のパーキンソン病の患者さんがいると推定されています。パーキンソン病が発症する年齢のピークは50歳代後半から60歳代です。若年性の一部のタイプを除いて、一般的には遺伝とは関係のない疾患とされています。
      症状としては、動作緩慢(無動)、手足の震え(振戦)、筋肉のこわばり(筋固縮)、姿勢異常などですが、その他に仮面様顔貌(表情に乏しくなる)、発語障害、書字困難、うつ状態、睡眠障害、小刻み歩行、突進歩行、すくみ足、易転倒性、立ちくらみ(起立性低血圧)、便秘、排尿障害、認知力障害などが挙げられます。
    • ④ パーキンソン病の治療
      標準的なパーキンソン病の治療は薬物療法で、内服薬を組み合わせて投与します。各薬剤にはそれぞれに長所と短所があり、患者さんの年齢や社会的背景、重症度、薬剤に対する反応性などを勘案しながら組み合わせや投与量が決定されます。しかし、いずれにしても病気を根本的に治していく「原因療法」ではありません。不足している成分を補う「補充療法」です。そのため、内服を続けているときは症状が軽快しますが、服薬を中止すれば症状は元に戻ります。また、長期服用するといくつかの副作用が出現してくることがあります。
      残念ながらパーキンソン病を根本的に治す治療法はまだ見つかっていません。これから新しい治療法が開発される可能性はありますが、現在のところは対症療法を行いながらうまく付き合っていくしかないのです。病気を正しく理解したうえで、行政の福祉制度、医療保険制度や介護保険などを利用していく状況です。
    • ⑤ パーキンソン病に対するグルタチオンの治療効果
      グルタチオンがパーキンソン病に対して効果がある理由は科学的に判っています。決してまやかしの治療法であったり、迷信めいた通俗療法ではないのです。
      脳の黒室という部位でドパミンという重要な神経伝達物質が作られています。しかし、ドパミンを作るのと同時に活性酸素も発生してしまうのです。この有害な活性酸素を中和して消去するのがグルタチオンです。パーキンソン病の患者さんの黒室ではグルタチオンの含有量が非常に少ないことがわかっています。グルタチオンが少ないと活性酸素が増え、黒室の細胞が障害されてドパミンの産生量が減ります。そして、ドパミンの不足によってパーキンソン病が発病してしまうのです。
      グルタチオンを補給すれば、黒室におけるドパミン産生量が増加し、パーキンソン病の症状が改善します。
    • ⑥ 効果があるのに、なぜグルタチオンにパーキンソン病への保険適応が追加されないのか?
      すべての医薬品について言えることですが、認可された病名に対しては健康保険が使えますが、認可された病名以外の治療に使う場合は、効果があっても健康保険では認められません。
      グルタチオンは50年ほど前から薬物中毒や妊娠悪阻、妊娠高血圧症候群、慢性肝疾患の肝機能改善、急性・慢性湿疹、皮膚炎、蕁麻疹、肝斑などに適応がある医薬品として認可されています。妊娠中にも使えるわけですから非常に安全性が高い薬品です。
      しかし、残念ながら日本ではパーキンソン病に対する適応は認可されていません。
      この理由はパーキンソン病に対して効果があるということが判ったのが比較的最近であるからです。最初の論文は1996年にイタリアの大学病院から提出されました。その後、アメリカなどでも多くの研究がなされ、パーキンソン病に対して有効であること、および大きな副作用がないことが確認されています。
      以前から存在する医薬品を新たな病名に対して使えるようにすることを、適応症を追加する、と言います。適応症を追加するためには、製薬会社が巨額の費用を負担して治験と呼ばれる臨床試験を行う必要があります。
      しかし、グルタチオンは50年もの昔から使われている薬剤であるため、すでに特許が切れていて、適応症を追加しても製薬会社にはメリットが全くないのです。そのため、製薬会社がグルタチオンをパーキンソン病治療薬として認可してもらうよう国に働きかけることはほぼ永久にないと考えられます。
      従って、日本ではグルタチオンをパーキンソン病の治療薬として使うことは保健診療施設では不可能なのです。製薬会社も、グルタチオンがパーキンソン病に有効であるという情報を医師に提供しません。情報を提供しても使ってもらえないので、製薬会社には何のメリットもないからです。ですから、普通の病院の医師はグルタチオンがパーキンソン病に有効であることすら知らないのです。
      そのため、グルタチオン点滴療法は医学界のなかでも広くは知られておらず、神経内科専門の医師でもご存じない先生がいらっしゃるのです。
    • ⑦ グルタチオンをどのようにパーキンソン病の治療に活用すればよいのか
      一般的なパーキンソン病の治療では、不足したドパミンを増やすための薬剤やドパミン受容体を刺激する薬剤、ドパミンを減らさないようにする薬剤などを組み合わせて使用します。補充療法として大切な治療です。もし、グルタチオンが奏功したとしても、パーキンソン病薬を中止してグルタチオンだけに頼ることは望ましくありません。グルタチオンの点滴療法はあくまで薬物による補充療法をさらに補うものと考えていただいたほうがよいと思います。しかし、グルタチオンには副作用がほとんどないことも認識しておくべき重要な事実です。もともと体内に存在する物質なので、減少したグルタチオンを補給しても何ら問題は発生しません。パーキンソン病薬と作用が衝突するようなこともありません。ですから、これまでの薬物療法は基本的な治療として継続し、そこにグルタチオン点滴療法を追加するのが望ましいと考えられます。
      グルタチオン点滴療法は日本ではあまり使われていませんが、アメリカの統合医療医や自然療法医の間ではとてもよく知られている治療法です。彼らは、パーキンソン病の原因と考えられているドパミン受容体の感受性をグルタチオンが高めるために筋肉の硬直が少なくなり、運動能力やしゃべる能力が改善し、特有の震え(振戦)も軽減すると考えています。さらにグルタチオンは、セロトニン受容体の感受性も高めるので、パーキンソン病によく見られるうつ症状の改善にも有用だと言っています。
    • ⑧ 当院におけるグルタチオン点滴の実際
      まず診察を行い、必要に応じて血液検査などで問題がないか調べます。そして、ご本人が希望されれば少量からグルタチオン点滴を行ってみます。診察で明らかな問題がなければ、初診当日でも投与可能です。最初の投与量はグルタチオン800mgとしており、これを20分ほどで点滴します。美容目的で使う場合は最初からもっと多くの量を使うこともありますので、800mgは特に多い量ではありません。しかし、この量でも症状の改善効果を感じられることは多いのです。
      2回目以降は症状の変化を観察しながら必要に応じて400mgずつ投与量を増やし、ちょうどよい効果となる量を探ります。通常は2000mg程度が維持量となることが多いです。
      最初の1ヵ月は週2回程度の点滴をお勧めしています。有効例の7〜8割は初回または2回目から何らかの効果を体感されます。何かにつかまらなければ自力では立ち上がれなかった患者さんが、点滴後にはすっと立ち上がるようなケースもあります。最初のうちは反応に乏しくても、点滴を継続しているうちに反応が出てくることもあります。効果が出る場合は概ね1ヵ月以内に認められますので、反応がなくても1ヵ月程度は続けられることをお勧めします。
      効果が出ても最初のうちは2日程度で元に戻ってしまいます。点滴を続けるうちに効果の持続期間が延びてきますので、次の点滴までの期間を空けても大丈夫になります。
      服用しているパーキンソン病の内服薬は、グルタチオン点滴療法の効果が認められても急に中止してはいけません。当面の間はしっかり継続するべきです。いずれ、点滴が充分に効いて維持期となれば、もともと処方して下さっている医師とも相談のうえでゆっくりと減らすことができるかもしれません。
    • ⑨ 副作用について
      グルタチオン点滴療法の副作用は非常に稀です。もともと、グルタチオンの適応症には小児の自家中毒や妊婦の妊娠悪阻(つわり)などが含まれており、当然ながら非常に安全な薬剤です。また、製造元の製薬会社のデータによると副作用報告が0.36%(6522例中で24例)と一般医薬品と比較しても少ない数値です。それもほとんどが食欲不振など軽微な症状です。薬剤である以上、アナフィラキシーショックを含めて全ての副作用に対して注意を払う必要はありますが、通常の薬品以上に安全な製剤であるといってよいと思われます。
      ただし、継続的に点滴を行う場合は、ときどき血液検査を行って何か異常値が出現していないかどうかをチェックするようにしています。
    • ⑩ 参考動画(Youtube)
      URLをクリックしていただくとYoutubeの各動画にリンクします。
    いかがですか? こういった動画を見ると、一度グルタチオン点滴を受けてみようという気になりませんか?
    そもそもグルタチオンは古くから存在する薬剤で、副作用もなく安全です。小児の自家中毒や妊娠悪阻(つわり)に昔から保険適用が認められていて、その治療として点滴がなされる薬剤です。しかし、パーキンソン病に対する高濃度グルタチオン点滴療法には保険適応がないため、保険診療施設でこの治療を行うことはできないのです。

    唯一の方法は自由診療のクリニックで投与を受けることです。
    やはり、自由診療でなければ行えない医療があるのです。
    そして、当院は自由診療に特化した医療クリニックです。
    3. 高濃度ビタミンC点滴
    • ① ビタミンCとは
      ビタミンCは水溶性ビタミンの1種で、物質名としてはL-アスコルビン酸です。コラーゲンの合成に深く関与しており、ビタミンCが不足すると正常なコラーゲン合成ができなくなって壊血病を発症します。また、強い抗酸化作用を持つためフリーラジカルによる細胞の損傷を予防する働きがあります。ほとんどの動物はビタミンCを自分の体内で合成することができますが、ヒトやサルの一部、モルモット、そしてオオコウモリだけはそれができないため、食物などから補給する必要があります。
    • ② ビタミンCの働きについて
      • コラーゲン合成の補酵素として作用し、皮膚や血管、筋肉、骨などを強くします。鼻やのどの粘膜を強化し、血管を若く保ち、皮膚の弾力を維持するのにもビタミンCが必要です。
      • 活性酸素の消去
        紫外線の影響で活性酸素が増えるとメラニン色素が過剰に発生します。また、活性酸素は肌の新陳代謝を抑制するためメラニンが沈着してシミになります。この活性酸素をビタミンCが消去します。
      • 抗酸化作用
        リンゴを切って放置すると切った面が茶色くなりますが、この変色は酸化が原因です。切り口にレモン汁をかけると変色しませんが、変色を食い止めているのはレモン汁のなかのビタミンCです。ビタミンCは自分が身代わりになって酸化されることで私たちの身体を酸化から守ってくれています。
      • 抗がん作用
        高濃度ビタミンCはがん細胞を選択的に死滅させますが、正常細胞にはダメージを与えません。科学的裏付けを重要視するアメリカ国立衛生研究所や国立がん研究所などのグループによってがん細胞を死滅させるメカニズムや治療の安全性について論文発表されています。
      その他の作用として、
      • ビタミンEを還元する
      • 慢性疲労を緩和する
      • ピロリ菌の増殖を抑制する
      • 認知症を予防する
      • 老眼や白内障の進行を抑える
      • 白血球の働きを強化するため抗がん作用、抗ウイルス作用、解毒作用をもつ
      などが挙げられます。
    • ③ 血中ビタミンC濃度からみた経口投与と点滴投与の差
      ビタミンCは水溶性ビタミンです。腸での吸収能力としては3000mgが限界とされていおり、それ以上を経口摂取しても吸収されずにそのまま体外に排泄されます。また、吸収されたものも速やかに腎臓から排出されてしまいます。大量に経口摂取しても大きな弊害はありませんが、逆に考えると大量に摂取しても血中濃度はほとんど上昇しない、と言えます。通常、ビタミンCの血中濃度は1〜2mg/dl程度ですが、大量にビタミンCを経口摂取しても血中濃度は2〜3mg/dlまでしか上がりません。
      しかし高濃度ビタミンC点滴を行うと、消化管での吸収の過程なしで血中濃度を直接的にあげることができるため、ビタミンC濃度は400mg/dl程度まで上昇させることができます。そして細胞培養液中のビタミンC濃度が400mg/dlに達すれば、ほとんどの培養がん細胞が死滅することもわかっています。がんの治療を目的とする場合は、この血中濃度を目標として点滴量を決めていきます。
    • ④ がんに対する超高濃度ビタミンC点滴療法
      • ④-1 標準的ながん治療と併用する。
        がん治療の三本柱は抗がん剤などの化学療法、手術療法、そして放射線療法です。超高濃度ビタミンC点滴療法は決してこれらの標準治療を否定したり排除したりするものではありません。まずは標準治療をしっかり受けていただくことが第一です。標準治療の効果をさらに高める、寛解期を延長させる、治療に伴う副作用を軽減する、QOLをさらに改善させる、などの目的で超高濃度ビタミンC点滴療法を併用して施行するのです。
      • ④-2 どのような種類のがんに対して有効か?
        これまでに効果が認められているのは、乳がん、前立腺がん、肺がん、白血病、悪性リンパ腫、肝臓がん、大腸がん、膵臓がん、卵巣がん、膀胱がん、腎臓がん、子宮がん、食道がん、胃がん、多発性骨髄腫などで、ほとんどのがんに有効であるとされています。
      • ④-3 どの程度の投与量が必要か?
        がんの治療あるいは補助療法を目的とする場合、点滴終了時のビタミンC血中濃度が400mg/dlまで到達することを目標として、投与量を調整していきます。目標値を達成すればそこで維持量とします。通常は50g程度で維持量となることが多いですが、場合によっては62.5gや75gまでの投与が必要となる患者様もいらっしゃいます。
      • ④-4 ビタミンC点滴の実際について
        点滴内容に応じて30分から100分程度をかけて点滴を行います。効果を判定しながら調整しますが、最初の3ヵ月は週2回程度の頻度で点滴を受けていただくと体調を良い状態に保つことができますが、頻度が少なくてもそれなりの効果はあります。多くの患者様が、食欲が出てきた、倦怠感が消失した、痛みが軽くなった、などQOLの改善を自覚されると思います。その後は、もともとのがんの治療状況などに応じて回数を減らして維持期へ移行していきます。
        日本製のビタミンC製剤には薬事法に則って微量の防腐剤が含まれており、投与量が多くなると防腐剤過多となりますので高濃度では投与できません。従って高濃度あるいは超高濃度ビタミンC療法を行う場合は日本製のビタミンC製剤は使えず、防腐剤が含まれていない外国産のビタミンC製剤を輸入して使用する必要があります。
        外国産のビタミンC製剤はもともと高価なうえに、関税など輸入手続にもかなりのコストがかかります。また、ビタミンCは温度に敏感で少し温度が上がるだけで自然分解してしまうため、航空機の倉庫内や輸送トラックの荷室内など全ての運搬ルートにおいて常時きちんと温度管理を行って冷蔵運搬する必要があります。またクリニックにおける保管でも温度管理に厳重な注意が必要です。こういった理由で高濃度ビタミンC点滴に用いるビタミンC製剤はかなり高価なものとなってしまいます。
      • ④-5 現実的な効果
        がん治療の補助療法として超高濃度ビタミンC点滴療法を受けた人の60〜70%はなんらかの効果を実感していると報告されています。しかし、裏を返せば30%程度には効果がなかった、とも言えます。なかには、腫瘍自体が消えてしまった、というようなセンセーショナルな症例もあるようですが、それがビタミンCだけの効能であったかどうかは判然としませんし、あくまで奇跡的なレアケースとして考えておいたほうがいいでしょう。
        しかし、がんの痛みが和らいだ、あるいは食欲が増えて体力が回復した、などという報告は数多くあります。少なくとも、抗がん剤や放射線治療に伴う副作用が軽減するのは確かです。食欲増進作用がありますので、手術前に体力を少しでも回復させておく効果もあるでしょう。がんが治癒すれば抗がん剤は中止されますが、高濃度ビタミンC点滴を続けることで再発予防効果があると期待されています。ビタミンC点滴には副作用がないため、健康増進・健康保持の目的も含めて継続しても問題ないのです。
      • ⑤ もし、医師ががんに罹患したらどんな治療法を選ぶか
        2011年に医師と歯科医師を対象として行われた調査があります。
        「すでに手術などの適応がなく抗がん剤治療しか方法がない場合、その治療を受けますか?」という質問に対して、「受ける」および「おそらく受ける」が62%、「受けない」および「おそらく受けない」が38%でした。すなわち、完治の見込みがないのであれば、38%の医師がつらい抗がん剤治療を受けない道を選ぶ、ということです。これまで抗がん剤治療の結果を間近で見てきた医師には、あえて抗がん剤を使用せず、寿命が短くなったとしてもその代わりにやるべきことをやる時間が欲しい、という意見があるように思われます。
        このとき併設された「その場合に標準治療以外の治療を受けますか?」との問いには、92%が「受ける」あるいは「おそらく受ける」でした。抗がん剤は望まなくても92%の医師は他の代替療法は受けてみる、ということです。そして、「その標準治療以外の治療とは何ですか?」との問いには、超高濃度ビタミンC点滴療法が79%と断然のトップでした。
        病室のなかで抗がん剤を使って余命を2ヵ月、3ヵ月と延ばすことがよいのか、痛みや辛さを軽くする治療を選択してその代わり自分らしく生きる時間を大切にするのか、難しい判断かもしれません。皆様はどう考えられますか?
      • ⑥ 超高濃度ビタミンC点滴療法を試してみようと思われた方へ
        きちんとしたプロトコールを用いて実際に日本で超高濃度ビタミンC点滴療法が行われたのはごく最近、2006年のことです。まだまだ治療の歴史は浅く、保険診療では行うことができません。そもそも日本には高濃度ビタミンC製剤が存在せず、輸入した外国産の薬剤を使うしかないわけですから、日本の保険診療で対応できるはずがありません。したがって、がんの治療を行う医療施設でも特殊な例を除いて高濃度ビタミンC点滴療法は行えませんし、がん治療施設の主治医には標準治療以外の治療法への違和感や反対の意見が多いと思います。
        そのため、ビタミンC点滴を受けたいと考えた患者さんは主治医に内緒でクリニックを訪れることが多いようです。
        できれば、主治医の先生にしっかりと記載していただいた紹介状(診療情報提供書)をもらっていただくのがベストですが、それがどうしても必要なわけではありません。ビタミンCはもともと体内に存在している物質であり特別な薬剤ではありませんので、それを投与しても抗がん剤や手術、放射線療法などの標準治療に対して悪影響はありません。ビタミンC点滴を受けられる場合は主治医の先生からの治療説明書や同意書の控えをご持参ください。それで重要な情報はほぼ把握できますし、必要であれば当クリニックで血液検査を行ったり、主治医の先生に対してお問合せをさせていただいて高濃度ビタミンC点滴を行えるかどうかを判定いたします。
      • ⑦ 余命宣告を受けた場合
        残念ながらもう治療の手立てがないと宣告され、「あとはホスピスで痛みの緩和をしてもらって下さい」と言われて、何か治療法はないかと探して来院される方がいらっしゃいます。
        標準治療では対応策がない状態でも、超高濃度ビタミンC点滴療法を行うことでQOLを保つことが期待できます。ビタミンCのみでがんが治癒することはほぼないと思われますが、少なくとも食欲を維持して気力と体力を保ちやすくなります。どんどん痩せて室内に籠もってしまうことを防ぎ、残りの人生を前向きに生きる喜びを持っていただけるかもしれません。
        若い人のがんが見つかったときには、すでにいろいろなところに転移していてステージが進んでいることが多いものです。末期の状態になってから点滴療法に辿り着く方がほとんどですが、もし初期の段階から超高濃度ビタミンC点滴療法を標準治療と併せて行えば、がんが進行する速度を遅くさせることができると期待されています。
      • ⑧ G6PD欠損症について
        まれにG6PDという酵素が欠損している方がいらっしゃいます。日本人では約0.1~0.5%と比較的稀ですが、そのような方が高濃度ビタミンC点滴療法を受けると溶血発作を起こす可能性があり、たいへん危険です。そのため高濃度ビタミンC点滴療法を行う前には必ずG6PD活性値を定量的に測定して問題がないことを確認する必要があります。残念ですがG6PD活性が低値の場合は高濃度ビタミンC点滴療法を受けることはできません。ビタミンC 12.5g程度では溶血はほぼ発生しないといわれていますが、まれなケースとして溶血が生じた症例が報告されています。そのため、当クリニックではヒューマンエラーによる検査漏れを防ぐ意味も含めてビタミンC 12.5g以上を使用する場合は必ずG6PD活性を定量測定するようにしています。
        通常は結果が出るまで数日〜1週間かかりますが、当クリニックでは採血後約2分で測定が可能な迅速検査機器を導入しておりますので、初診当日から治療可否判定ができます。検査は一度だけ、料金は5,940円(税込)です。
      ⑨ 超高濃度ビタミンC点滴療法受診の流れ
      【初診時】
      1. 電話で予約
        ご予約・お問合せ用携帯080-2080-0250にお電話ください。まずは状況をある程度のところまで伺います。そしてご来院いただく日時を相談しましょう。初診されるとき、院長は少し長い目に時間を空けておきます。
      2. 初診していただいて、院長が診察いたします。病名や病期(ステージ)、現在の治療内容などをお尋ねします。もし可能であれば主治医の先生からの病状説明書や血液検査結果、画像資料などをご持参ください。とりあえずはお手持ちの資料だけでも結構ですし、何もなくても構いません。どうしても主治医の先生に問い合せる必要があれば、クリニックで対応します。
      3. 超高濃度ビタミンC点滴療法の効果予想や注意点などを詳しく説明します。
      4. ご納得いただければ、同意書にサインをいただきます。
      5. 血圧測定や採血などの一般検査を行います。G6PD検査も行い、結果を確認します。ヘモグロビン値も同時に測定できますので、貧血の程度も判定できます。その他の一般血液検査については迅速検査では行えません。専門の検査会社に血液試料を送り、数日で結果が返ってきます。
      6. G6PD欠損を認めず、その他にも大きな問題がなければ、最少量であるビタミンC 12.5gから試験投与を開始します。これは美容目的でも普通に用いる量ですので、問題はありません。初診当日にも点滴可能です。
      7. 今後のおおよその点滴スケジュールを決定し、次回の点滴日時の予約を確保します。
      【再診時】
      1. 初診時の一般採血結果を確認して説明します。病状に応じてビタミンCの投与量を増やして点滴を行います。ここからはビタミンC点滴が終了した時点でただちに血液中のビタミンCの濃度を測定します。血中ビタミンC濃度は、点滴終了後に時間が経つにつれて減少しますので、点滴の効果を正確に評価するためには、点滴終了直後に迅速測定を行う必要があります。当クリニックでは採血後約40秒で血中ビタミンC濃度測定が可能な迅速検査機器を導入しておりますので正確な評価が可能です。検査料金は5,940円(税込)です。
      2. ビタミンC の投与量を25g、37.5g、50gと増量し、点滴終了時のビタミンC血中濃度400mg/dlを目標として、投与量を調整していきます。目標値を達成すればそこで維持量とします。通常は50g程度で維持量となることが多いですが、場合によっては62.5gや75gまでの投与が必要となる患者様もいらっしゃいます。
      3. 最初の3ヵ月は週2回の頻度で点滴を受けていただくと体調を良い状態に保つことができますが、お住まいの地域や交通事情などの地理的条件などを勘案してゆったりと決めていけばよいのです。点滴回数が少なくても、それなりの効果はあります。多くの患者様が、食欲が出てきた、倦怠感が消失した、痛みが軽くなった、などQOLの改善を自覚されると思います。その後はもともとのがんの治療状況などに応じて回数を減らして維持期へ移行していきます。
      4. 末期がんに対して
        末期がんでもう治療の方法がないと宣言され、「このあとはホスピスで痛みの緩和をしてもらってください」と言われた方が来院されることがあります。残念ですが標準治療で打つ手がなくなった末期がんに対して、ビタミンCが単独投与で著効を示すというデータはありません。やはり、標準治療がもっとも大切であり、ビタミンCはあくまでその補助療法です。しかし、打つ手がないと医師からさじを投げられた方でも、超高濃度ビタミンC点滴療法を受けることで前向きになることができます。食欲が改善し、倦怠感が減少し、実感として体調や気力を保つことができるのです。そこに生きる喜びが生まれ、余命を有効に活用することができるかもしれません。まずは一度点滴を試してみてはいかがですか? 副作用がなく、抗がん剤などとは逆にかえって元気になる、ということがこの治療の良いところです。
      5. がんの予防あるいは再発防止の効果について
        ビタミンCに明らかながん予防効果や再発防止効果がある、とのエビデンスはありません。これを明らかにするためには大規模な疫学的研究が必要ですが、ビタミンC点滴療法は保険診療では行えない治療であるため大規模な研究を行うことは非常に難しいと思われます。しかし、作用機序の考察や実験データからは一定の予防効果や再発防止効果があると考えて矛盾はないと思われます。
        そもそも健康増進効果が高いうえに副作用はないのですから、予防効果や再発防止を期待して月に1〜2回の点滴を継続される方も多いようです。
      ⑩ 注意点
      1. ビタミンCとグルコース(血糖)は化学的な構造式が似ているため、簡易型の自己血糖測定器で血糖を測定すると、器械が血糖とビタミンCを混同してしまい、偽性高血糖値を呈することがあります。500mg/dl以上の高値を示すこともあり、慌てて過剰なインシュリンを自己注射すると強い低血糖発作を生じてしまうことがあります。したがって高濃度ビタミンC点滴を受けたあとは、12時間以上経過してから血糖値を測定して下さい。それまでの時間帯は体調に変化がなければ前日と同じ量のインシュリンを使用されることをお勧めします。もし血糖値異常の可能性を感じるようであれば、病院を受診して正確な血糖値を測ってもらうほうが良いでしょう。
      2. 喫煙するとビタミンCが大量に消費されます。やはりぜひ禁煙されることをお勧めいたします。
      ビタミンCは古くから存在する薬剤で、副作用もなく安全です。しかし、高濃度ビタミンC点滴療法には保険適応がないため、通常の病院などの保険診療施設でこの治療を行うことはできないのです。

      唯一の方法は自由診療のクリニックで投与を受けることです。
      やはり、自由診療でなければ行えない医療があるのです。
      そして、当院は自由診療に特化した医療クリニックです。




      ワキ汗対策ボトックス注射

      ワキ汗対策ボトックス注射

      1. ボトックスの有効成分は、ボツリヌス菌によって産生されるA型ボツリヌストキシンという天然のタンパク質です。ワキ汗が多い、すなわち多汗症となる原因は皮膚のエクリン汗腺から分泌される汗ですが、ワキ部分にボトックス注射を行うことでエクリン汗腺由来の汗を減らすことができます。

      2. 薬剤について

      当クリニックでは韓国製のボツリヌストキシンであるボツラックス注(Botulax 100U,Hugel社製)を使用します。日本を含めて世界約30カ国で使われている安全性の高い製剤です。

      3. ワキ汗ボトックス注射はこんな場合にお勧めです!

      • ① ワキ汗をかきやすい
      • ② 衣類のワキ部分の汗ジミが気になる
      • ③ ワキ汗が目立つ服は着ないようにしている
      • ④ 電車やエレベーターでワキの臭いに気を遣う
      • ⑤ 毎日制汗剤を使用している
      • ⑥ 手術は避けたい

      4. 人気の理由

      • ① 衣類の汗ジミを防ぐことができます。
      • ② 発汗を抑える結果、気になる臭いも軽減できます。
      • ③ 処置時間は片ワキで10分程度です。
      • ④ 個人差がありますが、4〜6カ月程度は効果が持続します。
      • ⑤ 当クリニックでは一人当たりボツラックス1バイアル(100単位)を全て使用します。
      • ⑥ 極細の注射針を使用しますので、注射痕はほぼわかりません。
      • ⑦ 夏直前に行うと、一番汗をかきやすい時期を快適に過ごすことができます。
      • ⑧ 注射の効果が出れば、その後は何のケアもなしで汗が少ない状態をキープできます。

      5. ワキ汗が止まるメカニズムは?

      ボトックスには神経終末から分泌される神経伝達物質であるアセチルコリンの分泌を抑制する働きがあります。アセチルコリンは交感神経終末において発汗を促すため、これを抑制することで過剰な汗の分泌を抑えることができます。時間が経つにつれて徐々に効果が消失し、神経の働きが回復するために汗の分泌が多くなってきます。この場合、再びボトックスを投与することで同様の効果が得られます。ただし有効成分の主成分はタンパク質であるため、長期間治療を続けて行くうちに体内で抗体が作られ、効果が減弱する可能性がわずかにあります。

      6. 注射方法

      ボツラックス1バイアル(100単位)を両ワキに32Gの極細注射針を用いて1〜2mmの深さに皮下注射します。広範囲の汗腺に対して効果を得るために、片ワキに対して40〜50ヵ所に分散して注射していくため、かなり細かい注射テクニックが必要とされます。注射回数が多いですが、極細注射針を用いることで痛みを少なくすることができます。痛みに弱い場合は、前もって麻酔クリームを塗ってから処置することも可能です。

      7. 経過とダウンタイム

      • ① 注射の瞬間はそれなりに痛いですが、しばらくすると全く痛くなくなります。
      • ② 入浴は当日から可能ですが、あまり暖まらないほうがよいですのでシャワーのみにしてください。しばらくはサウナ等もお避けください。
      • ③ 飲酒は翌日以降からにしてください。
      • ④ 効果は2、3日〜2週間以内に現れ、個人差はありますが4〜6カ月程度持続します。

      8. 考えうる副作用

      • ① ボトックス製剤はその製造工程においてヒトまたは動物に由来する成分を使用する場合がある医薬品です。そのため、クロイツフェルト・ヤコブ病などを含めた未知の疾患に罹患する可能性が完全には否定できませんが、その確率は非常に低いものです。
      • ② 注射の痛みがあります。痛みに弱い方は事前に麻酔クリームを塗布します。
      • ③ 注射に伴う腫れや皮下出血を生じることがありますが、通常は2週間以内に消退します。
      • ④ 発疹、かゆみなどの皮膚症状、吐き気や腹痛などの消化器症状、息苦しさや声のかすれなどの呼吸器症状、あるいはショック症状などがごく稀に生じることがあります。
      • ⑤ 妊婦および胎児、乳児に対する安全性は確立されていません。妊娠中の方、妊娠の可能性のある方、そして授乳中の方はボツラックス注射を受けることができません。ボツラックス注射後は女性では2カ月、男性では3カ月の避妊が必要です。
      • ⑥ もともと全身性の筋肉の脱力をきたす疾病(重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、筋萎縮性側索硬化症など)がある場合は、それらの症状を増強させる可能性があるためボツラックス注射を受けることはできません。
      • ⑦ 使用中の薬剤は市販薬を含めて全て申告をお願いします。アミノグリコシド系の抗生物質、パーキンソン病の治療薬、筋弛緩薬、精神安定剤、他のボツリヌストキシン製剤などの投与を受けている場合は効果が強く出現することがあります。
      • ⑧ 喘息などの呼吸器疾患、重度の筋力低下、筋肉の萎縮が強い場合、緑内障がある場合、誤嚥が頻発している場合は事前申告をお願いします。
      • ⑨ 治療後に脱力感、筋力低下、めまい、視力低下などが出現する可能性がわずかにあります。症状があれば必ず医療機関を受診してください。

      薬物療法
      薬物療法・物販

      1. ワクチン

      • ① 帯状疱疹ワクチン
        帯状疱疹は水ぼうそうのウイルスによって発症する皮膚の病気です。強い痛みを伴う多くの発疹が神経の走行に沿って帯状に出現します。上半身に生じることが多いですが、顔面特に目の周りに現れることもあります。加齢や免疫機能の低下が引き金になることがあり50歳台から発症率が高くなります。
        帯状疱疹の痛みは強く、ピリピリと刺すような痛みとなり夜も眠れないほど激しい場合もあります。
        皮膚症状が改善するにつれて痛みも軽減しますが、神経損傷が発生すると痛みが長く続くこともあり、これを「帯状疱疹後神経痛(PHN)」と呼びます。また、帯状疱疹が現れる部位によっては角膜炎や顔面神経痛などの合併症を引き起こすことがあります。重症化すると失明や難聴などの重い合併症となることもあります。
        帯状疱疹のワクチンには2種類がありますが、当クリニックではより効果が高いリコンビナントワクチン(製品名:シングリックス)のみを取り扱います。いわゆる「高いけれど効果抜群」のほうです。シングリックスの発症予防効果は50歳以上の人で約97%、帯状疱疹後神経痛(PHN)に関しても88%とされており、高い予防効果があります。また、効果は9年以上持続するとされており、免疫持続の面でも優れています。
        接種回数は2回で、接種費用は1回あたり22,000円 税込です。
        院長は既に帯状疱疹に罹患しましたが、異常な痒みが長期間残ってかなり大変でした(>_<)
        50歳以上の方は、絶対に接種されるほうが良いと思います!!

      2. 内服薬セット

      必要なときにすぐ服用できる薬のセットが欲しい、というご要望を多くいただいております。
      自由診療クリニックで内服薬を処方すると、保険が効かない分だけ薬剤料金はどうしても割高になる印象があるかもしれませんが、実は普通の医療機関からの処方箋をもとに調剤薬局で薬剤を受け取られても、医療機関における処方箋料その他、そして調剤薬局における調剤料その他、などの手数料で結構な付加費用が発生しています。医療機関や調剤薬局の領収書をよく確認してみてください。少量の薬剤であれば、自由診療クリニックでお薬を受け取られるほうが総合的にみて良い場合もあります。
      そこで、当クリニックでは各種の内服薬セットを作成しました。手数料なしでお買い求めいただけ、その他にもいろいろなメリットがあります。
      • 調剤薬局まで足を運ぶ必要がないため、手間が省けます。
      • 病院の処方箋料等は必要なく、待ち時間もありません。
      • 調剤薬局の調剤料等も必要なく、待ち時間もありません。
      • お支払いが1回で済みます。
      • 保険病名に縛られないため、症状や目的に応じた薬剤を適切に組み合わせられます。
      • 1回分の内服薬を1つの密閉シールされたパックとしてお渡しします。
      • すべて1回飲み切りとして作成してありますので、必要な分量だけお買い求めいただけます。
      • ① 紫外線対策シミ予防セット
        紫外線対策シミ予防セットには定番のシナール(ビタミンC)2錠、ユベラ(ビタミンE)1錠そしてトラネキサム酸500mgを配合しました。アウトドアイベントの前日に白玉点滴を受けてイベント当日にはこの内服セットを服用すれば、もう完璧です!
      • ② 乗り物酔い・船酔い予防セット
        乗り物酔い・船酔い予防セットは海釣りが趣味の院長ならではのベストな組み合わせです。院長自身は全く船酔いしませんが、一緒に釣りにいく友人のために考案したメニューをそのままパックにしました。疲労回復のためのビタミンB群も配合し、さらに眠くならない配慮もバッチリです。
      • ③ 二日酔い予防セット
        二日酔い予防セットは非常に効果が高いです! 服用すれば必ず実感していただけます。胃腸に加えて肝臓と膵臓のメンテナンスまでできてしまいます。前もって二日酔い予防点滴を受け、飲食前にこのセットを服用すれば無敵になれます。接待などの業務でもたいへん有用ですが、酒量を適切にコントロールするのは大人のマナーですし、忘れてはいけない標語「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな!」
      • ④ 疲労回復・眠気解消セット
        疲労回復・眠気解消セットはビタミンB群をmaxまで強化しました。これ以上に強力なセットは探して見当たりません。適量のカフェインも配合しましたので、試験勉強でも論文でも理系の実験でも、どんとこい!です。

        ビタミンB1はブドウ糖をエネルギーに変えるときに必要な水溶性ビタミンです。脳の働きに関与して神経の働きを正常に保ちます。身体をよく動かすときはエネルギーを産生するために多くのビタミンB1が必要です。ビタミンB1が不足すると筋肉痛や疲労が増えますし、脳の機能も低下するため集中力が低下して記憶力も減退します。

        ビタミンB2は発育のビタミンともいわれ、皮膚や毛髪、爪などの細胞再生にも関与しています。ビタミンB2が不足すると肝機能が低下し、疲れ眼や眼の充血が生じます。また、口内炎や舌炎、皮膚障害も生じやすくなります。

        ビタミンB3はナイアシンとも呼ばれ、脂質やタンパク質の代謝やエネルギー産生に関与しています。ビタミンB3が不足するとイライラや不安、うつ状態や幻覚症状などの精神症状に加えて口内炎や舌炎、皮膚炎や胃腸障害などが発生するとされています。

        ビタミンB5はパントテン酸ともいわれ、脂質や糖質の代謝で重要な役割を果たすほか身体のなかで起こるきわめて多くの酵素反応に関与しています。また善玉コレステロールを増やしたり、ホルモンや抗体の産生などにも関与しています。ビタミンB5が不足すると疲れやすくなり、食欲がなくなったり便秘になったりします。また、うつ状態や性腺機能低下、めまい、動悸、頭痛なども生じるとされています。

        ビタミンB6は補酵素として多くのアミノ酸の代謝を助けています。免疫機能の正常化や皮膚の抵抗力の増強などにも関与しています。ビタミンB6が不足すると皮膚炎、舌炎、口内炎、貧血などが生じます。

        ビタミンB12は腸内細菌によっても合成されるのですが、手術で胃全摘を受けられると欠乏症が発生しやすくなります。葉酸とともに赤血球を造るために働きますので、これら2つを合わせて「造血のビタミン」といわれています。高い運動能力を保つためには赤血球がたくさん必要であるため、ビタミンB12と葉酸はともに不可欠な栄養素です。

        ビオチンは皮膚や粘膜の維持、爪や毛髪の健康に深く関わっています。不足すると皮膚炎やさまざまな症状が現れます。
        疲労回復・眠気解消セットは以上のようなビタミン群をバランス良く、かつ充分に多く含んでおり、さらに眠気解消&集中力を高めるためのカフェインがしっかり配合されています。カフェインの半減期には幅があるとされていますが、おおよそ4〜6時間程度です。服用してから8時間程度は効果がある、と考えてください。徹夜の勉強や仕事があっても、終了する頃にはカフェインの効果も切れてゆっくり休めると思われます。
      • ⑤ 疲労回復良く眠れるセット
        ゆっくりと疲労を癒すためのセットです。ビタミンB群には寝る前に摂取すると筋肉疲労が軽減したり、筋肉量が増えやすくなったりする作用がありますが、場合によっては軽い覚醒・興奮状態を引き起こして目が冴えてしまうこともあります。これでは疲れが取れにくくなるかもしれませんね。そこで、短時間作用型の睡眠導入剤を少量加えることでビタミンB群との相乗効果が期待できる「疲労回復よく眠れるセット」を新規作成しました! 就寝時刻の30分前に服用すれば心地よく入眠でき、起床したときには疲労感がスッキリ解消できます。
      • ⑥ 下痢止めセット
        下痢止めセットはいつもカバンに1包を! 密封パックですので、入れっぱなしにできます。いつでも必要なときに服用できるこの安心感!
      • ⑦ 便秘解消セット
        便秘解消セットはお腹がギュルギュル痛くならないタイプの薬剤を選びました。あえて効果はほどほどにしましたので、外出先で効き過ぎて困るようなことは少ないと思います。あくまで単回の内服パックですので、効き過ぎないほうが大切だと考えます。
      • ⑧ 便秘解消セットlight
        さらに、手軽に服用できる便秘解消セットlightも用意しました。ゆるくなるのがイヤな方はまずはこちらから試していただければよいでしょう。
      • ⑨ アレルギー・花粉症セット
        アレルギー・花粉症セットは眠くなりにくい組み合わせを選びましたが、効果はバッチリです。急な蕁麻疹がでたときも有効です。当クリニックの蕁麻疹点滴と組み合わせると、これまた効果絶大です。

      3. 内服薬と外用薬の処方について

      内服薬に関する説明:

      美白・美容医療における定番の薬剤であるシナール錠(ビタミンC)、ユベラ錠(ビタミンE)、トラネキサム酸錠については100錠単位で処方いたします。 その他の薬剤についてもある程度の院内在庫を持っておりますので、必要に応じてご相談下さい。美容関連だけではなく、胃腸薬や抗アレルギー薬など一般的なお薬もあります。 保険診療の施設(通常の病院やクリニック)で薬剤を処方してもらうと薬剤自体は3割負担となりますが、処方料、処方箋料、初診料、再診料などが、そして調剤薬局では調剤料、調剤基本料、薬剤服用歴管理指導料などが、いろいろと加算されてきます。一度領収明細書をご確認下さい。びっくりするような加算がなされているはずです。当クリニックは自由診療ですので薬剤自体は10割負担となりますが、余計な加算なく、そしてお待たせせずお薬をお渡しすることができます。なんでもご相談下さい。 院内に常備していないお薬でも1週間程度お時間をいただければ薬剤問屋から卸してもらうことが可能です。 

      外用薬に関する説明:

      I. ゲンタマイシン硫酸塩軟膏 10g
       アミノグリコシド系抗生物質で、細菌の増殖を阻害し殺菌作用を示します。化膿創や吹き出物などの表在性皮膚感染症に効果があります。

      II. ナジフロキサシンクリーム1% 10g
       ニューキノロン系に属する抗菌薬です。皮膚感染症の原因菌である表皮ブドウ球菌やアクネ菌に対して効果があり、とびひ、おできなどに加えて特に赤ニキビの治療薬として使われます。 1日2回、患部に塗布します。ニキビ治療に用いる場合は、洗顔したあとに塗るようにしましょう。スキンケアやメイクは塗布後に行います。 クリームは油成分に加えて水を含むので軟膏より伸びがよくべたつきにくいです。

      III. ナジフロキサシンローション1% 20ml
       ニューキノロン系に属する抗菌薬です。皮膚感染症の原因菌である表皮ブドウ球菌やアクネ菌に対して効果があり、とびひ、おできなどに加えて特に赤ニキビの治療薬として使われます。 1日2回、患部に塗布します。ニキビ治療に用いる場合は、洗顔したあとに塗るようにしましょう。スキンケアやメイクは塗布後に行います。 クリームよりさらに使用感がよく有毛部などへも塗布しやすいですが、やや刺激性があり持続時間も短くなる傾向があります。

      IV. ヒルドイドソフト軟膏0.3% 25g
       皮膚を保湿し、血行を改善することによって腫れなどを軽減します。乾燥肌(皮脂欠乏症)、手荒れ、しもやけ、肥厚性瘢痕などの治療に用いられます。塗り拡げやすいですが、ローションのほうがさらに容易に塗ることができます。しかし、効果の持続時間ではソフト軟膏のほうがやや有利でしょう。

      V. ヒルドイドローション0.3% 25g
       皮膚を保湿し、血行を改善することによって腫れなどを軽減します。乾燥肌(皮脂欠乏症)、手荒れ、しもやけ、肥厚性瘢痕などの治療に用いられます。塗り拡げやすいため、朝など時間がないときはローションを使うようにする、など使い分けが可能です。また、背中など塗る範囲が広い場合はローション、手など範囲が狭く被覆性を求めたい場合にはソフト軟膏、といった使い分けもあります。

      VI. リンデロンVG軟膏0.12% 10g
       炎症を抑える合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)と抗菌作用のある抗生物質の配合剤で、皮膚のかゆみ、赤み、腫れなどの症状を改善します。細菌感染を予防する必要がある湿疹や皮膚炎の治療に用いられますが、すでに感染が確定している場合は使用を避けた方がよいでしょう。

      VII. ロコイド軟膏0.1% 5g
       比較的マイルドなステロイド軟膏です。皮膚の炎症を抑える働きがあり、かゆみ、赤み、腫れなどを改善します。接触皮膚炎や軽度の湿疹、かぶれ、虫刺され、あせも、じんましんなどに使用します。ステロイド軟膏のなかでも弱いタイプですので、顔周辺や小さなお子様にも使いやすい薬剤です。

      VIII. ロゼックスゲル0.75% 15g
       嫌気性菌や寄生虫(ニキビダニなど)を減らす抗菌・抗寄生虫作用があり、抗炎症作用や免疫抑制作用、活性酸素減少作用などもあるため、ニキビ肌、脂性肌、酒さなどの赤ら顔に対して効果があります。 酒さは顔を中心として慢性的に赤みやニキビ様のブツブツができる難治性の皮膚疾患です。根本的な原因はまだわかっていませんが、皮脂腺が増殖することによって周囲の毛細血管も増殖し、そのために赤みが増すと考えられています。 また、寄生虫のデモデックスというニキビダニが悪化要因であるとも言われています。ロゼックスゲルはニキビダニにも効果を持ち、酒さへの有効性が高く第一選択の治療薬とされています。  

      4. サプリメント

      当クリニックでは今後、各種のサプリメントのご提供に力を入れていく予定です。
      現在のところは下記のサプリメントのみを取り扱っております。
      サンソリット U・Vlock(ユーブロック)
      U・VlockはUV対策のサプリメントです。
      南スペイン産の天然原料から抽出した、健やかな毎日のためのフラボノイドを含むシトラスとローズマリーのエキス250mg配合。ビタミンC 80mg、ビタミンD 5μgも配合。その他、太陽の季節にうれしい成分としてシルクペプチドや白キクラゲエキスなどまぶしい季節の味方の成分が配合されています。純日本製です。

      (院長の独り言:院長は結局このサプリが一番効いているように感じており、海でガンガン紫外線を浴びてもシミが少ないのはこのサプリのおかげだと信じております。in doorで過ごすときは毎日服用しなくても良いでしょう。院長は旅行や海釣りなど日焼けするイベントのときだけ服用していますので、30日分で半年〜1年間もちます。)

      強い紫外線曝露が予想されるときは、当クリニックの白玉点滴 and/or 紫外線対策シミ予防内服セットと併用するとさらに効果アップ!!!

      5. 物品販売

      ①ルミナス・ビー・ジャパン OR Treatment Mask(オールトリートメントマスク)
      OR Treatment Mask(オールトリートメントマスク)はフォトフェイシャル®を受けた方のアフターケアのための製品です。当クリニックでも導入済みのフォトフェイシャル®最新鋭機ステラM22の製造メーカーであるルミナス・ビー・ジャパンが開発しました。コットンの5倍の保水力を持つ天然繊維バイオセルロースが吸い付くように肌に密着して、長時間にわたり保湿成分をキープします。バイオセルロースは毛髪の1/1000の極細繊維から構成され、絹のような滑らかさと伸縮力を併せ持ちます。長時間肌に密着しても乾ききらず、より多くの水分を角質層まで届けます。
      また、肌ストレスから細胞を保護する整肌成分「エクトイン」も配合。エクトインは塩湖に生息する微生物から発見された環状アミノ酸です。塩分濃度が高く乾燥した過酷な環境でも生息できる高い保水力や、紫外線・乾燥・温度差などのストレスから細胞を保護する働きで注目されています。お肌の隅々まで美容液を届け、ハリのある艶やかな肌へ導きます。その他に美容・保湿成分としてツボクサエキスや白キクラゲ多糖体、ナイアシンアミド、プロテオグリカン、EGF、FGF、VEGFなどが潤沢に配合されています。
      フォトフェイシャル®のアフターケアに相性ぴったりなこのマスクの開発は、治療メカニズムを熟知している製造元だからこそ実現させることができました。
      OR Treatment Mask(オールトリートメントマスク)は医療機関専売品で、ルミナス・ビー・ジャパンのフォトフェイシャル®を導入している施設のみで購入できます。商品名の「OR(オール)」とは、ヘブライ語で「光」のことです。光り輝く、みずみずしい艶やかな肌を手に入れたいというあなたにピッタリの製品です。

      OR Treatment Mask(オールトリートメントマスク)はフォトフェイシャル®後、連日ご使用いただいても結構です。当然、使用量に見合った効果が期待できます。当クリニックではこの素晴らしい製品をできるだけ多くの皆様にご提供したいと考え、卸価格そのものでご提供させていただいておりますが、連日となりますとそれなりのコストが必要となってしまいます。
      そこで、当クリニックとしましては、フォトフェイシャル®当日の夜および施術3日目、施術7日目、その後はできれば1週毎にマスクで保湿していただくことをお勧めしています。これは、フォトフェイシャル®ではお肌に熱が入りますので施術後1週間は乾燥しやすいことと、この1週間のケアが最も重要であるためです。
      ②サンソリット モイスチャーBCマスク
      密着度が違う、ナノ繊維「バイオセルロース」マスクです。ココナッツウォーターを主成分とした植物繊維に発酵技術を用いて作られたバイオセルロースを使用。使用中のめくれや剥がれのストレスがなく、最後までみずみずしいままです。
      高密度のナノ繊維は保水力が高く、25mlの美容液を含ませたマスクが肌をやさしく包み込みます。たっぷりの美容液を含むのに液だれせず、快適な使い心地を実現しました。
      EGFやアセチルヘキサペプチド、ヒアルロン酸や3重らせん構造低分子コラーゲンを配合。弾むようなふっくらとした、うるおいの続く肌に導きます。
      ③ファンケル サンガード50+c
      日焼け止めには吸収型と反射型の2種類があります。
      吸収型は紫外線を吸収して、熱や赤外線などのエネルギーに変えて放出することで紫外線をブロックします。透明で皮膚に塗ったときに白くなりにくいことがメリットですが、結局は紫外線のエネルギーが肌に影響を与える可能性があります。ドラッグストアなどで簡単に購入できる日焼け止めはほとんどが吸収型です。
      反射型は紫外線を吸収せず反射してしまうことでブロックします。最初から反射してしまうため、肌への紫外線の影響を最小限にすることができます。反射するために白く見えがちで白浮きしやすいことがデメリットですが、日焼け止めとしての性能は吸収型より高くなります。
      地表に届く紫外線の成分は主にUVAとUVBです。UVAは色素が沈着し皮膚が黒くなる、いわゆるサンタン(suntan)と呼ばれる日焼けを引き起こします。UVBは皮膚が赤くなり痛む、いわゆるサンバーン(sunburn)を呼ばれる日焼けを生じさせます。
      日焼け止めに表記されているPA(Protection grade of UVA)はUVAを防ぐ効果を示す指標で、SPF(Sun Protection Factor)はUVBを防ぐ効果を示す指標です。
      PAには+〜++++まで4段階あり、+の数が多いほどUVAを防ぐ効果が高いことを示します。また、SPFには1〜50+まであり、これも数値が高いほどUVBを防ぐ効果が高くなります。
      PAとSPFはいずれも数値が高いほうが防御効果は高いのですが、洗顔時に落ちにくく肌への負担が大きくなったりするため単純に数値が高ければよいというわけではありません。使用するシーンによって使い分けることが望ましいとされています。例えば、近所での買い物や短時間の外出ではPA++まで、SPF20までぐらいで充分です。しかし、炎天下でのレジャーなどではPA+++〜++++、SPF40〜50+などの効果が高いものを選ぶべきでしょう。
      なお、紫外線は室内にもしっかり入ってきますので、1日中室内で過ごすようなときでも最低限の日焼け止めを常用するべきです。
      また朝に塗った日焼け止めは汗とともに落ちます。さらに衣服やタオル、マスクなどで擦れても落ちていきますので、外出時は2〜3時間毎に塗り直しが必要です。

      サンガード50+cプロテクトUVは、さらりと軽いつけ心地で顔もボディも徹底的に守る反射型の日焼け止めです。紫外線に加えてスマホやPCによるブルーライト乾燥からもしっかりガードしてくれます。紫外線吸収剤は一切使っておらずノンケミカルです。ファンケルの独自技術が、つけていることを忘れてしまいそうな軽いつけ心地を実現しました。肌にさらりとなじんで、白浮きなし。しかも、ボディソープでサッと落とせます。

      海のレジャーで使用しても効果が高く、軽いつけ心地で白浮きも少ないため、当クリニックではこれをお勧めしております。
      ④レーザー照射後のUV対策
      I. 3M ネクスケア マイクロポア メディカルテープ 22mm×5m
      肌色で目立ちにくく光を通しにくい医療用テープです。剥がれにくいため貼りっぱなしでOK、リーズナブルです。レーザー照射部位の保護と色素沈着予防によく使われます。

      II. skinix エアウォールUV 25mm×3m
      紫外線を97%ブロックして各種日焼け止めクリームなどを大きく上回る効果を発揮するため、レーザー照射後の色素沈着予防に最適です! テープですから貼っている間はずっとUVをブロックし、クリームのように塗り直す必要がありません。汗やこすれにも強く、レーザー照射部位への物理刺激を回避できます。枕で擦れたり、つい指で触ってしまうこともなくなります! 0.007mmの極薄透明フィルムが肌によくなじみ、テカリを抑えた特殊加工で目立ちません。上からメイクも可能です。
      ⑤レーザー・光治療後のケアに最適な基礎化粧品
      プラスリストアはレーザー治療やIPL治療を受ける患者様のために作られたメディカルスキンケアシリーズです。25年以上にわたってレーザー・光治療に携わってきたジェイメック社が開発しました。レーザー・光治療を成功に導くスキンケアとして、治療中のデリケートなお肌にも安心してお使いいただける、お肌に優しい基礎化粧品です。 当院のレーザー・フォトフェイシャル前の洗顔や照射後の保湿ケアにも実際に使っています。

      I. クレンジングソープ泡ホームケア   200ml
       メイクも一度に落とせる無香料・無着色・パラベンフリーの洗顔料です。特殊ポンプフォーマーによってきめ細かい泡で出てくるため、「さわらない」「こすらない」を実現できるメイクも落とせる泡タイプ洗顔料です。泡立て不足による肌への摩擦を軽減し、毎日のメイク落としと洗顔が快適になります!

      II. クレンジングソープ泡ピールケア 200ml
       メイクも一度に落とせる無香料・無着色・無鉱物油・パラベンフリー・アルコールフリーの洗顔料です。特殊ポンプフォーマーによってきめ細かい泡で出てくるため、泡立て不足による肌への摩擦を軽減します。グリコール酸、乳酸、サリチル酸などのピーリング成分や、グリチルリチン酸などの整肌成分を配合し、皮脂やメイクとともに古い角質をスッキリと洗い流します。肌のざらつきが気になる方やニキビが多い方にお勧めです。

      III. TPNaローションMD 100ml
       ビタミンE誘導体TPNaとグリチルリチン酸を含む薬用化粧水です。2つの有効成分がレーザー・光治療後の赤みやにきび、肌荒れを防ぎます。

      IV. スキンモイストW 50g
       プラスリストアの人気アイテムがリニューアルしました。目指したのはデリケートなお肌にもしみない保湿乳液です。注目の保湿成分としてエモリエント効果に優れたポリグルコサミン誘導体を配合し、うるおいを長時間とどめます。高保湿なのにさらっとした使用感です。照射系治療後の乾燥しやすくデリケートなお肌を滞留型のうるおいベールで守ります! 無香料・無着色・無鉱物油・パラベンフリー・アルコールフリーで、お顔だけでなくボディにもお勧めです。

      V. TAホワイトクリームMD 10g
       美白に導くトラネキサム酸に加えて、メラニン産生を促す炎症性因子の産生を抑制するグリチルレチン酸ステアリルが配合されていて、シミ・ソバカスを防ぐための薬用美白クリームです。また、ビタミンC、アルブチン、プラセンタも配合されており、乾燥などによる小ジワのケアもできます。伸びがよく、みずみずしい使用感でデリケートはお肌にもうるおい効果を発揮します。朝晩の洗顔後、化粧水や美容液で肌を整えたあとに適量を手に取り優しくなじませて下さい。レーザー照射後は表皮化したあとにお使い下さい。

      VI. ナノHQクリーム 10g
       ハイドロキノン1.9%+フラーレン配合のホワイトクリームです。無香料、無着色、無鉱物油です。ハイドロキノンはレーザーや光治療後のケアとして実績の高い成分ですが、使用に伴って赤みや刺激を生じる場合があります。そのため、ナノHQクリームは医療機関でのみしか販売が許可されていません。 ハイドロキノンの濃度が高くなると効果も高くなりますが、お肌への刺激も強くなります。1〜3%のものは比較的安全性が高いと言われています。したがって、レーザー照射後の炎症後色素沈着の予防として使う場合はハイドロキノン1.9%をお勧めします。なお、化粧品へのハイドロキノンの配合は2%までは許可されていますが、2%以上の濃度は医師の処方が必要です。 夜の洗顔後、化粧水や美容液などでお肌を整えたあとに、適量を患部に薄く伸ばして使用して下さい。必要ない部分には塗布しないほうが良いです。ピンポイントで使用される場合は綿棒などをお使い下さい。ハイドロキノン配合薬品の特性として、空気に触れると茶色に変色する可能性があります。チューブ内に空気が入ってクリームに触れないよう、かならずキャップを閉めて下さい。そして、冷暗所で保管して早いめに使い切るようにして下さい。目安は1〜1.5ヵ月です。変色した製品はお肌への刺激が強くなり副作用が発生する可能性があるため、使用しないようにして下さい。また、紫外線の影響を受けやすくなって一過性の光線過敏症を惹起する可能性がありますので、ハイドロキノンを使用している期間は必ずUV対策を徹底して下さい。朝に塗ると昼間の紫外線を受けるため、夜のみの使用をお勧めします。

      VII. ナノHQクリームEX 5g
       ハイドロキノン4%+フラーレン配合の高濃度タイプのホワイトクリームです。無香料、無着色、無鉱物油です。ハイドロキノンはレーザーや光治療後のケアとして実績の高い成分ですが、使用に伴って赤みや刺激を生じる場合があります。そのため、ナノHQクリームEXも医療機関でのみ販売が許可された製品です。高濃度ハイドロキノンを長期間漫然と使用するとメラノサイトの活性が異常に低下して白斑が発生することがありますが、5%未満では白斑発生の報告はほぼありません。当クリニックではレーザー照射後すでに炎症後色素沈着が出現している場合の治療にはハイドロキノン4%をお勧めします。 夜の洗顔後、化粧水や美容液などでお肌を整えたあとに、適量を患部に薄く伸ばして使用して下さい。必要ない部分には塗布しないほうが良いです。ピンポイントで使用される場合は綿棒などをお使い下さい。ハイドロキノン配合製品の特性として、空気に触れると茶色に変色する可能性があります。チューブ内に空気が入ってクリームに触れないよう、かならずキャップを閉めて下さい。そして、冷暗所で保管して早いめに使い切るようにして下さい。目安は1〜1.5ヵ月です。変色した製品はお肌への刺激が強くなり副作用が発生する可能性があるため、使用しないようにして下さい。また、紫外線の影響を受けやすくなって一過性の光線過敏症を惹起する可能性がありますので、ハイドロキノンを使用している期間は必ずUV対策を徹底して下さい。朝に塗ると昼間の紫外線を受けるため、夜のみの使用をお勧めします。



      検査
      検査

      1. 血液検査

      日々の健康チェックのために、そして癌の早期発見のために、定期的に血液検査を受けてみませんか?
      当クリニックでは貧血の有無や肝機能、腎機能などの血液生化学所見を採血でチェックすることができます。これらは病院で調べてもらうことも可能ですが、当クリニックなら施術のついでに簡単に採血検査が受けられますし、多くの罹患患者さんがいらっしゃる待合室での待ち時間を省くこともできます。検査結果を郵送することも承ります。
      • ① 一般血液検査では下記がチェックできますが、一般的に行われる採血検査は全て施行可能です。
        • 血液生化学一般検査(健康状態の日常的な基本チェック)
        • 貧血の原因精査
        • 甲状腺機能の確認
        • 血液型(ABO式およびRh式)
        • 感染症(梅毒、B型肝炎、C型肝炎、エイズ)
        • 骨粗鬆症の精査
        • 糖尿病の評価
        • リウマチのスクリーニング
        • 痛風(高尿酸血症の有無)
        • アレルゲン一式(各種花粉やカビ、イヌ・ネコなどの動物表皮やゴキブリやガなどの昆虫、さらにソバや甲殻類など各種食品のほぼ全てを網羅したアレルギーの原因精査が可能です)
      • ② 各種の腫瘍マーカーもチェックできます。
        体内に癌が発生すると腫瘍マーカーの数値に異常が生じます。ただし、数値が高いからといって必ずしも癌があるとは判断できません。腫瘍マーカーは良性腫瘍や炎症性疾患などの癌以外の病気でも上昇することがあるからです。また、どんな検査にも偽陰性は存在しますので数値が低いからといって絶対に癌がないともいえません。あくまで診断材料の1つではあります。
        しかし、気になる癌の種類を重点的に調べることができるのはメリットでしょう。例えばヘビースモーカーなので肺癌の有無をチェックしたい、あるいは女性に特有の卵巣癌について調べておきたい、などです。それぞれの臓器特異性を考慮して複数の代表的な腫瘍マーカーを同時に測定しますので、高い精度で判定が可能です。
        保険診療で腫瘍マーカーを測定する場合は、一度に測定できる種類や測定間隔、あるいは悪性腫瘍の存在が強く疑われる場合に限られるなど、多くの制限があります。しかし、自由診療で測定する場合は自由な組み合わせで数多くの腫瘍マーカーを一度に比較検討することができるのです。当クリニックでは全身のほとんどの癌腫を一挙に測定できる腫瘍マーカーセットをご用意しておりますが、これは保険診療では不可能なことです。
        病院におけるCT、MRI、PETなどの画像検査あるいは内視鏡検査などと比べると、腫瘍マーカーは1回の採血のみで実施できるため身体への負担が圧倒的に少ない検査です。
        一般的な癌の検診はしっかり受けていただいたうえで腫瘍マーカーの確認も行えば、各種癌のさらなる早期発見やさらなる検査精度の向上につながるとお考えください。
        「癌全て」セットは料金が少しお高いように見えますが、人間ドックなどに比べると手間や時間は比較にならないぐらい軽いですので、ご一考の価値はあるのではないでしょうか?

        ※土曜、日曜、祝日は検査会社がお休みですので、採血は祝日ではない火曜、水曜に承っております。
        ※検査結果は郵送でお届けできます。郵送料+事務手数料として330円(税込)をいただいております。